猫の種類

シャルトリューについて

シャルトリューは、「ロシアンブルー」「コラット」と並んで「ブルー御三家」と呼ばれるブルーの被毛の猫種です。
シャルトリューについてもっと詳しく見ていきましょう。

♦基本情報♦

原産国:フランス

ボディタイプ:コビータイプ

被毛のタイプ:ダブルコートの短毛種

体重:オス 4.3~6.4㎏、メス 2.8~4㎏

体長:50~60㎝

寿命:12~15歳

公認団体:TICA、CFA、FIFe、GCCF

シャルトリュー
目次

シャルトリューの歴史

シャルトリューの歴史
シャルトリューは、元フランス大統領のシャルル・ド・ゴールや、フランス内外の多くの著名人に愛された猫として知られており、16世紀頃のフランスの絵画や文献に描かれていたり、18世紀には「フェリス・カートゥス・コエルレウス(ラテン語で「鋭い声をもって鳴く暗青色の猫」の意)」という学術名を与えられたと言われている、古くからフランスで飼われ「微笑みの猫」や「フランスの宝」とも称されている猫種です。第二次世界大戦時に個体数が激減し絶滅の危機に瀕しましたが、フランス国内のブリーダー達によってペルシャやブリティッシュブルーと交配させることによって個体数を回復させ、現在のシャルトリューの原型となりました。1987年にCFAに公認されています。
名前の由来は、フランスとイタリアの国境地域にある地名で、その地にあるキリスト教のシャルトリューズ修道院が由来とする説や、シャルトリュー派の修道士が北アフリカから連れ帰り、修道院で飼育していた猫が由来とする説、フランスのリキュールのシャルトリューズが由来という説など様々あります。

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シャルトリューの特徴

シャルトリューの特徴
シャルトリューは、「ロシアンブルー」「コラット」とともに「ブルー御三家」と呼ばれるブルーとシルバーが混ざった被毛が特徴です。身体は、短い四肢と広い肩幅や厚い胸をしたがっしりとした体型で、頭部は丸く大きいため支える首は短くて安定感があります。口角が上がっていて微笑んでいるように見えるため、「微笑みの猫」と呼ばれたり、身体に比べて四肢が細いため「マッチ棒を指したジャガイモ」と呼ばれたりもしています。雌雄で体格差が大きいという特徴もあり、成長が遅く約2年程かかると言われています。
非常に外見が似ている猫種でブリティッシュショートヘアがいます。オスの大きさはそれほど変わりませんが、メスはシャルトリューの方が小さく、ブリティッシュショートヘアの方が頭部が丸くて大きいです。

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シャルトリューの性格

シャルトリューの性格

 活発で遊び好き

シャルトリューは、短い四肢や丸みを帯びた体型から一見運動が苦手そうに見えますが、身体能力が高くとても活発で遊び好きです。飼い主と遊ぶことが好きなので、猫じゃらしなどを使ってたくさん遊んであげましょう。

 穏やかで大人しく忍耐強い

シャルトリューは、飼い猫として品種改良されている猫種のため、「鳴き声が小さい」「あまり鳴かない」「温厚な性格」「忍耐強い」など、初めて猫を飼う方にとって最適な条件を兼ね揃えています。とても人懐っこく、子供にも慣れてくれ、他のペットとも仲良く出来るため多頭飼いも問題ありません。

シャルトリューの被毛や目の色

シャルトリューの被毛や目の色
シャルトリューの被毛は、アンダーコートが分厚いダブルコートの短毛です。抜け毛は長毛種ほどではありませんが、短毛の割には多いため定期的なブラッシングが必要です。被毛の色は、ブルーのみしか認められていませんが、根元の色がシルバーのティッピングが入っています。
丸みのある目の色は、ゴールド、オレンジ、カッパー(銅色)のみです(子猫の時のキトゥン・ブルーは例外です)。子猫の時は少しくすんだ色の目をしていますが、成長とともに透明感が出て輝きを増していきます。

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シャルトリューのかかりやすい病気

シャルトリューのかかりやすい病気

 多発性嚢胞腎

腎臓に嚢胞がたくさん出来る先天性腎疾患で、嚢胞が大きくなり増えることで腎機能障害を起こしてしまう病気です。

 膝蓋骨脱臼

膝蓋骨と呼ばれる膝の皿の骨が正常な位置からずれてしまう病気です。

 皮膚病

シャルトリューはアンダーコートが分厚いため、日本の高温多湿の気候は皮膚疾患を起こしやすいと言われています。

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シャルトリューを飼うのに気をつけること

シャルトリューを飼うのに気をつけること

 被毛の管理

シャルトリューは短毛ですが、アンダーコートが分厚くて密集して生えているため抜け毛が多く、水をはじく被毛で脂分が多いため汚れが付きやすいです。定期的なブラッシングと、日本の高温多湿な気候では皮脂過剰になりやすいため、定期的にシャワーをしてあげましょう。水が嫌いな子もいるので、子猫の時から慣らしておくと成猫になってから楽かもしれません。

 室内環境

シャルトリューは、見た目の丸っこい身体の割に運動能力が高く、走り回ったりキャットタワーなどに登ることが好きです。走り回れる空間と、キャットタワーは丈夫なものを用意してあげましょう。飼い主と遊ぶことも好きなので、時間がある時にはたくさん遊んであげましょう。

 肥満対策

シャルトリューは筋肉質でがっしりした体型のため、運動不足や食事の量が多いと肥満になりやすいです。もともと丈夫な身体で遺伝性疾患が少ないですが、肥満になると思わぬ病気を発症することもあるため、日頃からたくさん運動させてあげることと食事管理を心掛けましょう。

シャルトリューと一緒に暮らすには

シャルトリューと一緒に暮らすには
シャルトリューは、扱っているペットショップやブリーダーがあり、比較的入手しやすい猫種です。15~30万円ほどで取引されているようですが、年齢や血統によってはそれ以上の子もいます。
身体が大きくがっしりしていて、被毛が柔らかくて全体的にシルバーがかった明るい色の子を選ぶと良いでしょう。

シャルトリューの動画

シャルトリューの魅力を言葉だけではなく、映像で紹介します。言語は英語ですが、映像だけでも楽しめると思います。


引用元:Cats 101 - Chartreux

まとめ

シャルトリューは、抜け毛が多く被毛のお手入れがちょっと大変ですが、それを除けば大人しく、穏やかで忍耐強いため様々な環境でも適応してくれるとても飼いやすい猫種です。初めて猫を飼う方や2匹目を考えていらっしゃる方は、ご検討されてみてはいかがですか?

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