猫の種類

コーニッシュレックスについて

コーニッシュレックスは、まるでパンチパーマをかけたようなクルクルの被毛が特徴の猫種です。
コーニッシュレックスについてもっと詳しく見ていきましょう。

♦基本情報♦

原産国:イングランド(イギリス)

ボディタイプ:オリエンタルタイプ

被毛のタイプ:シングルコートの短毛種(巻毛)

体重:オス 3~4.5㎏メス 2.5~3.5㎏

寿命:12~15歳

公認団体:TICA、CFA、FIFe、GCCF

コーニッシュレックス
目次

コーニッシュレックスの歴史

コーニッシュレックスの歴史
コーニッシュレックスは、1950年にイギリスのコーンウォール州で生まれた1匹の巻き毛の子猫が基礎となりました。この巻き毛を固定化するために繁殖計画が進められましたが、育種にかかる莫大な費用負担に耐え切れず、一時は絶滅の危機に瀕してしまいます。しかし、引き継いだ人々によって慎重な繁殖が続けられ、1957年にはアメリカへ輸出されるまでになりました。
アメリカに輸出された後は、サイアミーズ(シャム)やオリエンタルなどとの交配が行われ、1967年に現在のコーニッシュレックスが完成しました。
コーニッシュレックスの名前の由来は、イギリスのコーンウォール州を意味する「コーニッシュ」と、突然変異で巻き毛になった「アウトレックス・ラビット」という兎を合わせたものと言われています。
イギリスを原産国とするシングルコートの巻き毛種には「デボンレックス」がいますが、コーニッシュレックスの巻き毛は突然変異によるもののため遺伝的な繋がりはありません。

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コーニッシュレックスの特徴

コーニッシュレックスの特徴
ほっそりとした四肢とスリムで長く小さめの身体に、猫の中でも突出したジャンプ力とスピードを持っており、「猫界のグレイ・ハウンド」とも呼ばれています。顔は小さな逆三角形をしており、楕円形で少し吊り上がった目、コウモリの羽のように見えることから「バットイヤー」と呼ばれる大きな耳を持っています。
コーニッシュレックスの一番の特徴は、「さざ波の様」とか「パンチパーマの様」と言われるウェーブした被毛です。短いアンダーコートしかなく、ビロードのような繊細な手触りと言われています。被毛だけではなく、髭など全体的にカールしています。

コーニッシュレックスの性格

コーニッシュレックスの性格

 活発で無邪気

猫の中でも突出したジャンプ力やスピードを持っているため、高い場所に登ったり走り回ることが大好きです。無邪気で喜怒哀楽がはっきりしているので、成猫になっても子猫らしさが残ります。

 甘えん坊で人懐っこい

無邪気で人懐っこく甘えん坊なため、成猫になっても飼い主にたくさん甘えたり抱っこしてもらおうとよじ登ってきたりします。

 神経質で多頭飼いには向かない

神経質な面も持っており、来客が多くて落ち着かない環境や多頭飼いには向かないと言われています。飼い主の愛情を独り占めして甘えたい性格です。

コーニッシュレックスの被毛や目の色

コーニッシュレックスの被毛や目の色
コーニッシュレックスの被毛は、短いアンダーコートのみのシングルコートですが巻き毛のため実際よりもボリュームがあるように見えます。抜け毛は少なく手入れが楽ですが、皮脂の分泌量が多いため定期的に濡れたタオルで拭いてあげたり、シャンプーをしてあげましょう。
被毛の色は、ホワイト、ブラック、ブルー、レッド、クリーム、チョコレート、ライラック、フォーンと様々でタビーを持つ子もいます。
目の色は被毛に伴っていますが、グリーンやカッパーの子は少ないようです。

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コーニッシュレックスのかかりやすい病気

コーニッシュレックスのかかりやすい病気

 尿路結石症(尿石症)

腎臓から尿管、膀胱、尿道の中に結石や結晶が出来、傷つけたり詰まったりすることで血尿が出たり、膀胱炎を引き起こしてしまう病気です。

 肥大性心筋症

心臓の筋肉が厚くなってしまうことでうまく血液を送り込めなくなる病気です。

 脂漏性皮膚炎

皮脂が分泌される部位に発症する皮膚炎です。

 慢性腎不全

腎臓が徐々に炎症を起こして機能が低下していく病気です。

 外耳炎、中耳炎

耳が大きいため、外耳炎や中耳炎を発症しやすいと言われています。

 猫伝染性腹膜炎(FIP)

猫コロナウイルスを原因とする病気で、腹水や胸水、神経症状、下痢などを伴いながら食欲低下や体重減少の症状が出て死に至りますが、治療法や予防法が確定されていない病気です。

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コーニッシュレックスを飼うのに気をつけること

コーニッシュレックスを飼うのに気をつけること

 遊べる環境を用意する

コーニッシュレックスは、活発でジャンプ力があるため高さのあるキャットタワーを用意や走り回れる空間を用意してあげましょう。また、賢くて扉の開け方などをすぐ覚えてしまうため、特に外出時には水場や外に出てしまわないように戸締りを徹底しましょう。

 防寒対策

コーニッシュレックスは、シングルコートの被毛のため寒さには弱いです。特に冬季には風邪を引かない様に室内の温度管理に気を付けましょう。また、皮脂の分泌が多いため皮膚病予防とコミュニケーションを兼ねて濡れたタオルなどで身体を拭いてあげましょう。

 ストレスに気を付ける

人の出入りが多くて騒がしい環境や多頭飼いには向かない猫種と言われています。飼い主が外出しがちであまり構ってあげないことでもストレスを抱えてしまいますので、静かな環境で過ごし時間のある時にはたくさん遊んであげるようにしましょう。

コーニッシュレックスと一緒に暮らすには

コーニッシュレックスと一緒に暮らすには
コーニッシュレックスは、国内のペットショップでは見かけることがない希少な猫種です。ペットショップよりブリーダーやキャッテリーからの方が入手出来るかもしれません。毛色や年齢により、15~25万円ほどで取引されているようですが、希少種のため血統によってはそれ以上になる個体もいるようです。

コーニッシュレックスの動画

コーニッシュレックスの魅力を言葉だけではなく、映像で紹介します。言語は英語ですが、映像だけでも楽しめると思います。


引用元:Cats 101: Cornish Rex

まとめ

コーニッシュレックスは、日本ではなかなかお目にかかれない猫種ですが、世界的にも有名なアニメである「ドラゴンボール」にこの猫がモデルと言われる「破壊神ビルス」が登場しています。「ビルス」はコーニッシュレックスと言われて納得ですが、兄弟として登場する「シャンパ」はとてもオリエンタルタイプの体型とは言えず、心筋症や腎臓病を心配してしまうのは私だけでしょうか。

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