オーストラリアンミストについて

オーストラリアンミストは、オーストラリアでスポット模様が特徴のイエネコを繁殖させる目的で誕生した猫種です。 オーストラリアンミストについてもっと詳しく見ていきましょう。	♦基本情報♦ 原産国：オーストラリア ボディタイプ：フォーリンタイプ 被毛のタイプ：シングルコートの短毛種 体重：オス　3.6～5.8㎏、メス　3.2～5.4㎏ 体高：23～30㎝ 寿命：15～19歳 公認団体：TICA、WCF

オーストラリアンミストの歴史

オーストラリアンミストは、1976年にオーストラリアでスポット模様を持つイエネコを繁殖させることを目的に誕生した猫種です。交配にはバーミーズ、アビシニアン、オーストラリア国内で生まれたタビー（縞模様）の猫が用いられており、誕生した当初は「スポテッドミスト」と呼ばれていました。しかし、1998年にスポテッドタビー（斑点模様）だけではなく、マーブルドタビー（大理石模様）が品種のスタンダード（標準）に認められたため、この時に「オーストラリアンミスト」へ改名されています。オーストラリアンミストは誕生してから比較的新しい猫種ですが、WCFとTICAに公認されGCCFでは仮認定を受けています。名前は「オーストラリアの霧」の意味で、一本の毛の中に何種類もの色を持つティッキングの被毛が霧をまとっているように見えることから名付けられたと言われています。

オーストラリアンミストの特徴

オーストラリアンミストは、長い四肢をもち細身で筋肉質なフォーリンタイプの体型をしています。頭部は丸く、ピンと立った耳と大きな目を持っています。一番の特徴はスポット（縞模様）やマーブル（大理石模様）の被毛です。一本の毛の中に幾つもの色を持つティッキングの被毛で、輪状の模様が足と尻尾にあり、顔や首にもラインが入っています。

オーストラリアンミストの性格

　人懐っこく友好的

オーストラリアンミストは人懐っこく友好的な性格のため、お子さんがいる家庭でも安心して暮らせる猫です。

　穏やかで甘えん坊

オーストラリアンミストはとても穏やかな猫です。外を冒険したり家の中を走り回るよりも、まったりと飼い主の膝の上や側で過ごすことが好きです。

オーストラリアンミストの被毛や目の色

オーストラリアンミストの被毛は短毛のため、抜け毛の量に応じて1週間に1、2回ほどブラッシングをしてあげましょう。カラーは、ブルー、チョコレート、ブラウン、ライラック、ゴールド、ピーチの6色です。美しい被毛は、完成するまで2、3年かかると言われています。
大きな目の色は、アクア、グリーン、ヘーゼル、ゴールドなどがあります。

オーストラリアンミストのかかりやすい病気

　皮膚病

オーストラリアンミストは我慢強い性格をしているため、ストレスを溜めてしまい皮膚病を患ってしまうことがあります。

　尿路結石症（尿石症）

腎臓から尿管、膀胱、尿道の中に結石や結晶が出来、傷つけたり詰まったりすることで血尿が出たり、膀胱炎を引き起こしてしまう病気です。

オーストラリアンミストを飼うのに気をつけること

　ストレスに気を付ける

オーストラリアンミストは甘えん坊で飼い主が大好きです。いつも留守番ばかりで構ってもらえないとストレスを溜めてしまいます。よく鳴いたり、グルーミングの時間が長かったり、ご飯をすぐに食べなかったりといった行動が見られた時は、膝の上に乗せてあげ優しく撫でてあげましょう。

　室内環境

オーストラリアンミストは穏やかな性格でまったりと過ごすことが好きですが、適度に運動をさせないと肥満になりやすいです。人と遊ぶことが好きなので、時間のある時は一緒に遊んであげましょう。また、シングルコートの短毛のため、特に冬季は室内をいつも暖かくしてあげるように心掛けましょう。

オーストラリアンミストの動画

オーストラリアンミストの魅力を言葉だけではなく、映像で紹介します。言語は英語ですが、映像だけでも楽しめると思います。

まとめ

オーストラリアンミストの被毛は野生的なスポットやマーブル柄ですが、色味が柔らかく優しい印象です。性格も穏やかでいつも家族の誰かがいる環境を好むため、お子さんや高齢者のいるご家庭に向いています。現在国内で取り扱っているブリーダーは少ないようですが、とても人気が出そうな猫種ですので今後取り扱うブリーダーが増えるかもしれませんね。