猫の種類

サイベリアンについて

サイベリアンは、メインクーンやノルウェージャンフォレストキャットと並び長毛の大型の猫として人気がある猫種です。
サイベリアンについてもっと詳しく見ていきましょう。

♦基本情報♦

原産国:ロシア

ボディタイプ:ロング&サブスタンシャルタイプ

被毛のタイプ:トリプルコートの長毛種
※ダブルコートの個体もあり

体重:オス 6~10㎏メス 4.5~9㎏

体長:50~60㎝前後

寿命:10~15歳

公認団体:TICA、CFA、FIFe、GCCF

サイベリアン
目次

サイベリアンの歴史

サイベリアンの歴史
サイベリアンの歴史はとても古く、西暦1000年頃から存在していると言われています。長い間ロシア国内でのみ繁殖されていましたが、1987年以降ドイツやポーランド、スカンジナビア3ヵ国に輸出され、1990年になってからアメリカにも輸出されるようになりました。1996年に正式な猫種として登録されました。
サイベリアンは、「サイベリアンフォレストキャット」や「シベリア猫」という別名を持っており、「サイベリアン」とはシベリアの意味です。
サイベリアンは、ロシア初代大統領ゴルバチョフ大統領やメドヴェージェフ元大統領など政府要人に愛された猫として有名です。また、近年では東日本大震災の支援のお礼としてプーチン大統領へ秋田犬を贈呈したお礼として、サイベリアンを送られたことでも知られています。

サイベリアンの特徴

サイベリアンの特徴
サイベリアンは、長毛で大きくがっしりした筋肉を持った大型の猫で、メインクーンやノルウェージャンフォレストキャットに似ています。二種との違いは、メインクーンよりはやや小さく、ノルウェージャンフォレストキャットに比べると頭部や身体に丸みがあることです。特に身体は「樽型」の体型をしており、被毛がダブルコートの個体と他種にはないトリプルコートを持った個体がいることです。オーバーコートは、他の二種に比べると耐寒、耐水および乾燥から身を守るために多めの皮脂で覆われているため硬い手触りです。
頭部は大きくアーモンド形の大きな目をしており、厳しい寒さで生きてきたため身体が丈夫です。また、サイベリアンは猫アレルギーが出にくい猫として大変人気があります。
他の大型の猫と同じように成長の速度が遅く、成猫になるまでに5年程かかると言われています。

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サイベリアンの性格

サイベリアンの性格

 好奇心旺盛で遊び好き

狩りをすることが好きでネズミを捕まえたり、水を怖がらず魚を取ってくる子もいるようです。

 優しくて大人しい

サイベリアンは、優しくて大人しい子が多いため他のペットとも仲良くなれます。

 賢くて飼い主に従順

「犬派のための猫」と呼ばれ、犬の様に投げたボールを取ってきたりお座りをしたりするほど賢い猫種です。

 人懐っこくて甘えん坊

サイベリアンは、見た目の大きな身体や狩りの能力が高い反面、とても人懐こくて甘えん坊な性格の子が多いです。ただし、心を許していない相手に対しては警戒心を持ち懐かないこともあるようです。

サイベリアンの被毛や目の色

サイベリアンの被毛や目の色
サイベリアンの被毛の色は、原産国であるロシアでは黒褐色や茶色など限定されているようですが、アメリカなどではブラック、クリーム、レッド、ブルー、シナモンなど様々な色が公認され、模様もソリッド、タビー、バイカラーなどがあります。長毛でトリプルコートの被毛は、特に首元がフサフサでボリュームがあり、寒さに負けない様になっています。一般のダブルコートの猫と同じ様にオーバーコート(外側の太く長い毛)とアンダーコート(綿毛のような細い毛)を持つ他に、オーンヘア(オーバーコートよりは細く、アンダーコートよりは長い毛)を持っているため、特に春の換毛期の抜け毛の量は凄いです。
目の色は、グリーン、ゴールド、カッパー(褐色)があります。

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サイベリアンのかかりやすい病気

サイベリアンのかかりやすい病気

 肥大性心筋症

心臓の筋肉が厚くなってしまうことでうまく血液を送り込めなくなる病気です。

 多発性嚢胞腎

腎臓に嚢胞がたくさん出来る先天性腎疾患で、嚢胞が大きくなり増えることで腎機能障害を起こしてしまう病気です。

 毛球症

グルーミングなどにより飲み込んでしまった被毛をうまく排出出来ないことによって発症する病気です。

 ピルビン酸キナーゼ欠乏症

エネルギーを作り出すのに必要なピルビン酸キナーゼ(PK)と呼ばれる酵素が足りなくなり赤血球が破壊されて貧血が起こる病気です。

 子宮蓄膿症

メス猫の子宮内部に膿が溜まってしまう病気です。

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サイベリアンを飼うのに気をつけること

サイベリアン

 室内環境

サイベリアンは、身体が大きいうえに狩りが好きなので、走り回ったり高い所に飛び乗ったりします。動き回れるスペースの確保と、キャットタワーはサイベリアンの体重に耐えられるようなしっかりとしたものを設置するようにしましょう。また、好奇心旺盛で水を怖がらない子が多いため、シャンプーなどはやりやすい反面、使用しない時はバスルームやトイレなどの水回りはきちんと戸締りしておかないと、悪戯したり思わぬアクシデントに巻き込まれる可能性があるので注意しましょう。

 被毛の手入れ

サイベリアンは、トリプルコートやダブルコートの被毛を持つため抜け毛が非常に多く、毎日のブラッシングは欠かせません。特に換毛期は様子を見て1日に2、3回ブラッシングし、グルーミングで被毛を飲み込みすぎないように注意しましょう。

 体重管理

サイベリアンは運動好きですが、運動不足や高齢になってくると肥満になりやすいです。成長期には高タンパク高カロリーのフードで良いですが、成猫になってからは体重が増えるようであれば量を調節したり、フードを変えてみたりしましょう。

サイベリアンと一緒に暮らすには

サイベリアンと一緒に暮らすには
サイベリアンは人気があり、国内では少なめですが入手可能です。
年齢や柄にもよりますが、ブリーダーが少ないため15万~40万円ほどで取引されており、血統によってはもっと高額になるようです。

サイベリアンの動画

サイベリアンの魅力を言葉だけではなく、映像で紹介します。言語は英語ですが、映像だけでも楽しめると思います。


引用元:Cats 101 - Siberian

まとめ

サイベリアンは、走り回ったり飛び乗ったりする十分なスペースの確保と抜け毛対策をしっかり出来れば、とても賢くしつけも楽で飼いやすい猫種です。
猫が好きなのにアレルギーがあって飼えない人でも、サイベリアンなら大丈夫かもしれません。ただし、絶対にアレルギーが出ないわけではありませんので、出来ればトライアルなど飼う前に短期間一緒に過ごせるようなシステムがあれば、ぜひ利用を検討してみてくださいね。

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