猫の種類

ペルシャについて

ペルシャは、そのゴージャスな長毛の毛並みから高級感があることで人気のある猫種です。
ペルシャについてもっと詳しく見ていきましょう。

♦基本情報♦

原産国:イラン

ボディタイプ:コビータイプ

被毛のタイプ:ダブルコートの長毛種

体長:30~60㎝(個体による差が大きい)

体重:オス 3.5~6.3㎏
   メス 3~5㎏

寿命:15~20歳

公認団体:TICA、CFA、FIFe、GCCF

ペルシャ
目次

ペルシャの歴史

ペルシャの歴史
ペルシャの歴史はとても古く、猫の品種の中でも最も古いという説もあり、1500年代から存在していたと言われています。
ペルシャの原産国はイランで、ターキッシュアンゴラとイランの土着猫との交配により誕生したのが始まりだと言われています。
1800年代に入ると、ブリーダー達による計画的な交配が進められ、世界各地の猫と交配を繰り返しながら現在のペルシャの原型が誕生したとされています。
紀元前6世紀の中頃、イラン高原に住むペルシャ人が現在のトルコ、イラン、イラク、エジプトにあたる地域を征服し「ペルシャ帝国」を作ったため、この帝国名より「ペルシャ」と呼ばれるようになったと言われています。
ペルシャは、長毛の見事な毛並みから「猫の王様」と言われ、とても人気のある猫種です。

関連記事

ペルシャの特徴

ペルシャの特徴
頭は幅広、大きな目は一般的な猫に比べて左右が離れており、凹んだ鼻筋は「ピークフェイス」と呼ばれ特徴的です。
骨格がしっかりしていて、脚や胴は短めで太いコビータイプの体型に加え長毛でボリュームがあるため、全体的に丸い見た目で愛らしく人気の要素の一つです。

関連記事

ペルシャの性格

ペルシャの性格

 のんびりしていてマイペース

身体が大きく足が短いためあまり高いところに登ったりせず、活発に動き回ることもなくのんびりしています。
撫でられるのはそれほど嫌がりませんが、ずっと抱かれたり構いすぎるとストレスを感じてしまう性格です。
一定の距離をとりつつも、飼い主の行動を認識しています。

 甘えん坊で愛情が深い

ペルシャは人懐っこく、飼い主にはすり寄って甘えてくることがあります。
また、愛情深く飼い主に対して良好な関係を築くことが出来ます。

 穏やかでおとなしい

鳴き声が小さく、発情期でもほとんど鳴きません。
動き回らないためいたずらもそれほどせず、わがままを言うことも少なく大人しいです。

ペルシャの被毛や目の色

ペルシャの被毛は、艶やかでボリュームがある長毛で手触りが柔らかいです。
30種類を超えるほど様々なカラーが認められています。
また、目の色は被毛の色に準じて「サファイアブルー」「グリーン」「ゴールド」などがあります。

ペルシャソリッド ソリッド

ソリッドとは単色のことです。ホワイト、ブラック、レッド、クリーム、ブルー、チョコレート、ライラックなどがあります。

ペルシャ タビー

タビーとは縞模様のことです。シルバー、ブルー、ブラウン、レッド、クリームなどがあります。

ペルシャブラックスモーク シェーデット・スモーク

シェーデットは「影」のことで、被毛の色に明暗があります。根元の方は白く明るい色で、毛先の半分程度から色がついています。シェーデッドカメオ、ブラックスモーク、レッドスモークなどがあります。

ペルシャパーティカラー パーティカラー

ブラックとブラウンまたはレッドとの混合色であるトータスシェルとブルーのベースにクリーム色が混ざったタイプなどがあります。

チンチラシルバー シルバー・ゴールデン

一般的に「チンチラ」と呼ばれており、シェーデッドゴールデン、チンチラゴールデン、シェーデッドシルバー、チンチラシルバーに分けられます。ペルシャと言えばこのタイプが代表的な毛色でとても人気があります。首回り、耳の周辺、尻尾の周りは長めの飾り毛が生えています。

ペルシャキャリコ バイカラー・キャリコ

白と他の色の組み合わせで、バイカラーは2色、キャリコは3色のカラーです。

ペルシャヒマラヤン ヒマラヤン

耳や顔、手足の先や尻尾にのみ色があるポイントカラーです。猫血統登録団体によっては、ヒマラヤンを単独の猫種ではなく、ペルシャの一種としている団体もあります。

関連記事

ペルシャのかかりやすい病気

ペルシャのかかりやすい病気

 毛球症

ペルシャは、長く密集したダブルコートの被毛をしているため、毎日のブラッシングが欠かせません。
ブラッシングを怠ると、グルーミングでたくさんの被毛を飲み込んでしまい毛球症になる可能性があります。

 流涙症

ペルシャの特徴の1つに、凹んだ鼻筋があります。
この鼻は、鼻涙管が圧迫されて涙が出やすくなっています。

 眼瞼内反症

流涙症と同じく、凹んだ鼻筋の短頭種がなりやすい病気です。
瞼が内側に入り込んでしまい、しきりに目をこすったり涙が出たりします。

 多発性嚢胞腎(PKD)

生まれつきペルシャがかかりやすく、両親のどちらかが多発性嚢胞腎(PKD)を持っている場合、50%の確率で遺伝的に受け継がれるとされています。

 肥大型心筋症

あまり動き回らないペルシャは、肥大型心筋症になりやすいと言われています。

関連記事

ペルシャを飼うのに気をつけること

ペルシャを飼うのに気をつけること

 肥満対策

ペルシャはがっしりとした体型ですが、のんびりマイペースに過ごすことが好きであまり動き回らないため、肥満になりやすい猫種です。
適度におもちゃなどで遊んであげたり、ご飯を食べすぎないように食事の管理が必要です。

 ブラッシング

ペルシャのボリュームのある被毛はからまってしまうと切らなくてはならなくなり、またグルーミングで被毛をたくさん飲み込んでしまわないように小まめなブラッシングが必要です。
特に換毛期にはたくさん毛が抜けるため、1日2回はブラッシングをすることをお勧めします。

 温度調節

ペルシャは、ダブルコートの長毛を持つため暑さが苦手です。
夏季は熱中症にならないために暑さ対策が必要です。
あまりにも暑い場合は、サマーカットを行う飼い主もいるようです。

関連記事

ペルシャと一緒に暮らすには

ペルシャと一緒に暮らすには
ペルシャはとても人気があり愛好者が多いため、ペットショップ、ブリーダー、里親募集など比較的入手しやすい猫種です。
価格は被毛色や模様、年齢によってさまざまですが、20~40万くらいのようです。
子猫を選ぶ際には、ペルシャの特徴である四肢が短くて、丸みのある子を選ぶとよいでしょう。
顔は鼻が潰れたような子と低いけれどもそれほど潰れていない子がいます。
ペルシャは、生まれつきの病気を持っている可能性があるため、両親の情報がわかる信用のできるペットショップやブリーダーから入手することをお勧めします。

ペルシャの動画

ペルシャの魅力を言葉だけではなく、映像で紹介します。言語は英語ですが、映像だけでも楽しめると思います。


引用元:Animal Planet : Cats 101 ~ Persian

まとめ

ペルシャは鳴き声が小さくあまり動き回らず大人しい性格です。また、あまり構われることを好まず、一定の距離をおいてマイペースに過ごすことが好きです。愛猫とのんびり暮らしたい人にお勧めしたい猫種です。

error: Content is protected !!