アメリカンキューダは、狩りが得意なアメリカが原産国の猫種です。 アメリカンキューダについてもっと詳しく見ていきましょう。 |
♦基本情報♦ 原産国:アメリカ 被毛のタイプ:ダブルコートの短毛種 体重:2.5~7㎏ 寿命:10~13年 公認団体:ー |
アメリカンキューダの特徴
アメリカンキューダの性格
アメリカンキューダの被毛や目の色
アメリカンキューダのかかりやすい病気
アメリカンキューダを飼うのに気をつけること
アメリカンキューダの動画
まとめ
アメリカンキューダの歴史
アメリカンキューダは、16~17世紀にスペインからアメリカに向かう船内にネズミ捕りとして乗せられていた猫が祖先だと言われています。この猫達は多くのネズミを駆除するために水しか与えられておらず、必死に害獣駆除をしたためハンターとしての能力が高くなりました。アメリカに到着してからは解放され、その土地で人の居住地近くに住む納屋猫として生きてきました。
1980年代に害獣駆除の能力が高い猫を探す目的で、テキサス州、オクラホマ州、ニューメキシコ州において調査が行われた結果、エジプシャンマウによく似た猫達が選ばれました。この猫がエジプシャンマウの血統であるのかは現在判明していませんが、この取組を行った団体「Kitten Evaluation Under Direct Assessmennt」の頭文字をとって「Keuda(キューダ)」と名付けられました。
アメリカンキューダの特徴
アメリカンキューダの体重は、2.5~7㎏で個体によってかなり違います。これは野生種に近いことに起因しており、現在でも野生で生活している個体が多く、ハンター能力により成長が違うためと言われています。アメリカンキューダの一番の特徴は、お腹と肘の後ろにある「皮ひだ」です。これは、地上最速で走ると言われているチーターの身体に近い構造で、一歩一歩の幅が広くなり走る速さが上がるため、およそ時速40㎞で走ることが出来ると言われ、獲物を捕らえたり捕食者から逃げる時にも役立っているようです。被毛はダブルコートですが薄く、水の中でも動きやすいため泳ぐことが得意な猫種でもあります。
アメリカンキューダの性格
運動能力が高く活発
アメリカンキューダは長年ハンターとして活躍してきた猫種のため、運動能力が非常に高く活発に動き回ります。水を怖がらず水遊びが好きな子が多いです。
社交的で情に厚い
アメリカンキューダは自然界で暮らしてきたため、集団行動が好きで適応能力にも優れています。見知らぬ子猫の面倒を見たり、弱った仲間を介抱するなど情に厚い性格と言われています。
神経質でスキンシップが苦手
アメリカンキューダは野生の血が濃く、ペットには向かない猫種と言われています。しつこく構われることは苦手なため、アメリカンキューダの方から近づいてきた時のみ構ってあげ、普段は放っておくくらいの距離感がいいようです。
アメリカンキューダの被毛や目の色
アメリカンキューダの被毛はダブルコートですが、アンダーコートは寒い季節でもそれほど生えないため、抜け毛は少なめですが寒さに弱いと言われています。シルクのように滑らかで光沢があり、この薄い被毛は水に入っても動きやすくなっています。ブラッシングは、週に1、2回ほどしてあげましょう。アメリカンキューダの被毛カラーはグレーが多いようですが、あらゆる被毛のカラーやパターンが認められているため、ホワイト、ブルー、ブラウン、ブラック、レッド、クリーム、チョコレート、チンチラ、シルバー、ゴールデンなど様々です。
目の色も被毛に準じて様々です。
アメリカンキューダのかかりやすい病気
尿路結石症(尿石症)
腎臓から尿管、膀胱、尿道の中に結石や結晶が出来、傷つけたり詰まったりすることで血尿が出たり、膀胱炎を引き起こしてしまう病気です。
腎不全
腎臓が徐々に炎症を起こして機能が低下していく病気です。
リンパ腫
白血球の一種であるリンパ球が腫瘍化する病気です。
カリシウイルス感染症
猫カリシウイルスに感染することで発症する感染症です。
ウイルス性鼻気管炎
猫のヘルペスウイルスが原因で起こる猫風邪の1種です。
アメリカンキューダを飼うのに気をつけること
ストレスに気を付ける
アメリカンキューダは野生の血が濃いため、他の猫の様なスキンシップをするとストレスを感じてしまう神経質なところがあります。猫の方から寄ってこない限りは放ったらかしにした方がいいですが、病気や体調を崩した時にはすぐに対処してあげられるように、少し距離を置いて様子を観察するようにしましょう。
室内環境
アメリカンキューダはとても活発で運動量が多い猫種です。運動できる十分なスペースと上下運動が出来るキャットタワーを用意してあげましょう。ダブルコートですが、アンダーコートがあまりないため寒さには弱いと言われています。冬季は風邪を引かない様にお部屋を暖かく保つように室温管理をしましょう。
アメリカンキューダの動画
探してみましたが、参考になる映像がありませんでした。今後映像を見つけることが出来ましたら公開する予定です。
まとめ
アメリカンキューダのブリーダーは世界的にあまりいないため、入手するのは非常に困難です。野生の血が濃くペットにはあまり向いていないことから、似たような猫をペットにするなら、エジプシャンマウを飼う方が国内でも入手出来ていいかもしれません。しかし、時速40㎞ものスピードで走る姿は一度見てみたいものですね。