猫の種類

シンガプーラについて

シンガプーラは、世界の純血種の猫の中で最も小さい猫と言われています。
シンガプーラについてもっと詳しく見ていきましょう。

♦基本情報♦

原産国:シンガポール

ボディタイプ:セミコビータイプ

被毛のタイプ:シングルコートの短毛種

体重:2~3㎏

体高:約25㎝

寿命:10~15歳

公認団体:TICA、CFA、GCCF

シンガプーラ
目次

シンガプーラの歴史

シンガプーラの歴史
1974年、あるアメリカ人夫婦がシンガポールで発見されたセピア色のティックドタビーの被毛を持つ小さな猫を引き取り、アメリカに持ち帰ったことから繁殖が始まりました。育種を始めてから6~7年という短い年月で血統登録団体に新猫種として公認登録されました。
シンガプーラは、下水溝の中でネズミを捕って暮らしていたことから「ドレインキャット(下水猫)」という名前で呼ばれていた過去があります。
シンガプーラの名は、マレー語で「ライオンシティ」という意味です。成猫になっても2~3㎏ほどにしかならず、「小さな妖精」とも形容されます。

シンガプーラの特徴

シンガプーラの特徴
シンガプーラの1番の特徴は、CFAに公認されている純血種の猫の中で世界最小と言われている身体の小ささで、体重で言えば一般的な猫の半分ほどしかありません。オスとメスの身体はほぼ同じ大きさで、筋肉質でしっかりとした四肢を持ち、尻尾は長めです。
丸い頭に付け根の広い耳とアイラインのあるアーモンド形の大きな目を持っています。
シンガプーラは、起きている時は好奇心旺盛で活発に動き回りますが、睡眠時間が約15時間と長いです。20時間以上寝る日もあるようですので、無理矢理起こそうとはせずに、寝かせてあげてくださいね。

シンガプーラの性格

シンガプーラの性格

 好奇心旺盛で活発

シンガプーラは、下水溝でネズミを追いかけていた歴史があるため、運動能力が高く飼い主と遊ぶことが大好きです。飼い主の行動をよく見ていて、肩や膝に乗ってきたり構って欲しくて手を出してきたりします。

 大人しくて甘えん坊

シンガプーラはとても大人しく、「鳴かない猫」と言われるほど滅多に鳴きません。飼い主が大好きで構って欲しくて甘えてくることもあります。飼い主が留守がちであまり構ってあげないとストレスを抱えてしまう恐れがあるため、時間がある時はたくさん遊んで甘やかせてあげてください。

 独占欲が強く神経質な面もある

シンガプーラは、飼い主には懐きますがその他の人や見慣れない場所にはなかなか慣れず、神経質になってしまうことが多いようです。また、自分を一番可愛がって欲しいという性格を持っているため、飼い主が他の猫を可愛がっているのを見ると嫉妬してしまうので、多頭飼いには向かない猫種です。

シンガプーラの被毛や目の色

シンガプーラ
シンガプーラの被毛は、ティッキングという一本の毛の中に3、4色の色がある被毛で、根元から先端に向かって色が濃くなっており、絹のように滑らかな手触りです。毛色はアグーチセピアと呼ばれる淡い茶色のティックドタビーのみで、お腹は背中よりも淡い色、尻尾の先は濃いブラウンをしており、前足の内側には「バーリング」と呼ばれる濃い色の線のような模様があります。
被毛はシングルコートで短毛のため、換毛期以外はそれほどまめにブラッシングをしなくても良く抜け毛も少ないです。
他の猫と違い、シンガプーラの子猫は生後9週間まで目の色が何度も変わります。目の色は、ヘーゼルかグリーン、イエロー、カッパー(銅色)で大きなアーモンド型をしています。

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シンガプーラのかかりやすい病気

シンガプーラのかかりやすい病気

 皮膚病

神経質なため、ストレスを抱えてしまうと皮膚病を発症することがあります。

 ピルビン酸キナーゼ欠乏症

エネルギーを作り出すのに必要なピルビン酸キナーゼ(PK)と呼ばれる酵素が足りなくなり赤血球が破壊されて貧血が起こる病気です。

 心筋症

心臓の筋肉に異常が起こり心臓の働きが低下することで全身に血液を送る働きが出来なくなる病気です。

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シンガプーラを飼うのに気をつけること

シンガプーラを飼うのに気をつけること

 室内環境

シンガプーラは家の中を駆け回り、身体が小さく好奇心旺盛なためいろいろなところに入り込んでしまうことがあります。テレビの裏側に入り込んでコード類を噛んでしまったり、電子レンジやオーブンのドアを開けっぱなしにしていると入り込んだり、お風呂場や洗濯機の中に入り込んだりということもありますので、悪いことをした時にはきちんと怒ってしつけたり、あらかじめ危ないと思う場所には入れなくするような工夫が必要です。

 温度管理

シンガプーラは暑さには比較的強いですが、寒さに弱いです。特に冬季は風邪を引かない様に室内を暖かくしてあげましょう。

 ストレスに気を付ける

シンガプーラは神経質な面があり、独占欲も強いため多頭飼いには向かないです。そして、飼い主があまり家にいないとストレスを溜めてしまいます。騒がしい環境も好みませんので、静かな環境でいつも一緒にいてあげられるような飼い主に適しています。

シンガプーラと一緒に暮らすには

シンガプーラと一緒に暮らすには
シンガプーラは、小さくて大人しいため飼いやすく国内で人気があります。まだ歴史が浅くて個体数が少ないためペットショップやブリーダーから入手することが出来ますが、18~30万円くらいのやや高めの価格相場です。年齢や、毛色、血統によってはもっと高額な子もいます。

シンガプーラの動画

シンガプーラの魅力を言葉だけではなく、映像で紹介します。言語は英語ですが、映像だけでも楽しめると思います。


引用元:Cats 101 - Singapura

まとめ

シンガプーラは、国内ではまだ歴史が浅くあまり知られていない猫です。運動量は多いですが、睡眠時間が長く、ほとんど鳴かないためマンションやアパートでも飼いやすい猫種です。もし飼う機会があったら、小さくて可愛い姿と甘えん坊な性格にすぐに虜になってしまうでしょう。

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