トイボブは、サイアミーズ(シャム)のようなポイント柄と小さな身体、短い尻尾を持つ猫種です。 トイボブについてもっと詳しく見ていきましょう。 |
♦基本情報♦ 原産国:ロシア 被毛のタイプ:シングルコートの短毛種・長毛種 体重:オス 2㎏前後、メス 1.7㎏前後 寿命:10~15歳 寿命:WCF、FIFe |
トイボブの歴史
トイボブの歴史は、1988年にロシアのメコンボブテイルのブリーダーのキャッテリーで生まれたのが最初とされています。親猫はサイアミーズ(シャム)ですが、メスは身体が小さく、オスは尻尾が短いという特徴を持っていて、その2匹の子猫は両親の特徴を引き継ぎトイボブの基礎となりました。飼い主がロシアのネコ科動物協会(FAR)に加入したことをきっかけに、この小さな猫の繁殖計画が進められることになりました。当初は「スキフトイボブテイル」という名前でしたが、1994年に「トイボブ」に改名しています。2014年にはトイボブ専門のキャットクラブITCC(International Toybob Cat Club)が設立され、2008年には世界最大の猫血統登録機関であるTICAに実験的品種として登録され、現在は暫定新種(2019年)として認められており、正式な新種として認定されるためのステップアップを順調に続けています。
トイボブの特徴
トイボブは、「最小の猫」と言われているシンガプーラよりもさらに小さく、成猫になっても生後3~4ヶ月程度の子猫と変わらない大きさです。小さな身体は未知の劣性遺伝子が関わっており、突然変異で誕生したため現在でも解明されていません。身体は小さいながらも肩幅があり胸板も厚めで筋肉質な体型をしており、コビーもしくはセミコビーの体型をしています。尻尾は3~8㎝程度と言われ尾椎の数も数個しかなく、一般的な猫よりも少ないです。頭部は丸みがあり、ピンとした三角形の耳と丸くて大きな目を持っています。
トイボブの性格
人懐っこく甘えん坊
トイボブは、警戒心が薄く「犬のよう」と言われるほど飼い主に懐き、飼い主を見つけると走り寄ってきて撫でてくれるまでじっと膝の上に乗ってきたり、抱っこされたり撫でてもらうことも大好きです。子猫を出産したばかりの母猫は警戒心が強く、飼い主にさえ威嚇することもあると言われていますが、トイボブの母猫は生まれた子猫を飼い主の目の前に連れてきて見せたり、ベットに子猫を運んできて一緒に寝ようとしたりといったエピソードもあるようです。大人しい性格で、鳴き声が小さく、ほとんど鳴かない個体が多いようです。
トイボブの被毛や目の色
トイボブには短毛も長毛もいます。シングルコートで抜け毛は少なめですので、短毛の場合は1週間に1回、長毛の場合は1週間に2、3回ブラッシングしてあげましょう。換毛期は抜け毛の様子を見て回数を増やしましょう。カラーは、シールポイントの個体が多く四肢の先端の白い模様は許容されています。
目の色はゴールドグリーンとブルーグリーンのどちらかです。
トイボブのかかりやすい病気
トイボブは、先天性の疾患や問題について今のところ報告されていません。下記は一般的な猫がかかりやすい病気です。
腎不全
腎臓が徐々に炎症を起こして機能が低下している病気です。
心筋症
心臓の筋肉に異常が起こり心臓の働きが低下するころで全身に血液を送ることが出来なくなる病気です。
ウイルス性鼻気管炎
猫のヘルペスウイルスが原因で起こる「猫風邪」の1種です。
カリシウイルス感染症
「猫風邪」や「猫のインフルエンザ」と呼ばれる感染症です。
尿路結石症(尿石症)
腎臓から尿管、膀胱、尿道の中に結石や結晶が出来、傷つけたり詰まったりすることで血尿が出たり、膀胱炎を引き起こしてしまう病気です。
トイボブを飼うのに気をつけること
ストレスに気を付ける
トイボブは飼い主のことが大好きで、一緒にいることを好みます。飼い主が外出ばかりしていつも留守番をしているとストレスを抱えてしまうため、帰宅したらたくさん遊んであげたり、多頭飼いを検討してみましょう。
室内環境
トイボブは小さい身体ですが、とても活発で運動量が多い猫種です。走り回れる空間とキャットタワーを用意してあげましょう。また、機敏に動き回るため不要なものは片付ける習慣をつけましょう。
トイボブの動画
トイボブの魅力を言葉だけではなく、映像で紹介します。わちゃわちゃしていて可愛いです。
引用元:Toybob Kitten Tease
まとめ
トイボブはまだ個体数が少なく希少な猫種ですが、身体の小ささと犬のようだといわれるほど飼い主に懐く性格から、世界中で人気が高まってきている猫種です。日本でも少しずつですが取り扱っているブリーダーが出てきていますが、かなり高額です。しかし、一緒に暮らしていたらいつまでも子猫のような小ささと甘えん坊な性格にメロメロになってしまいそうですね。