セイシェルワは、セイシェル共和国に生息する猫に似た猫種を作出する目的で人工的に交配され誕生した猫種です。 セイシェルワについてもっと詳しく見ていきましょう。 |
♦基本情報♦ 原産国:イギリス ボディタイプ:フォーリンタイプ 被毛のタイプ:短毛種・長毛種 体重:3~5.5㎏ 体高:約25㎝ 寿命:10~15年 公認団体:FIFe |
セイシェルワの歴史
セイシェルワは、1980年代にセイシェル共和国(インド洋にある115の諸島から成る国)に生息する猫に似た猫を作出する目的でイギリスのブリーダーが誕生させた猫種です。その猫について書かれた書物には「細身で白い被毛に模様が入った美しい猫がいる」と書かれていましたが、島国であるセイシェル共和国では種の保存のため「動物を国外に持ち出してはいけない」という決まりがあるため、フランス語で「セイシェル諸島の」という意味を持つ名前を持ちながら、セイシェル諸島に生息する猫の血は入っていません。セイシェルワは、バイカラーのペルシャにサイアミーズ(シャム)やオリエンタルを交配させて作出されました。その後、品種改良を続け2005年に猫の登録団体であるFIFeに登録されましたが、他の団体ではサイアミーズ(シャム)やバリニーズ、もしくはオリエンタルの亜種として分類され公認されていません。
セイシェルワの特徴
セイシェルワの身体は、全体的に細くスレンダーですが筋肉もしっかりついているフォーリンタイプの体型です。四肢も細長く、尻尾は先に向かって細くなっています。逆三角形の頭部に大きな耳とアーモンド形のやや吊り上がり気味のブルーの目を持っています。横から見ると真っすぐな鼻筋をしています。
セイシェルワの性格
社交的で寂しがり屋
セイシェルワは社交的な性格のため、飼い主だけではなく他の人や他のペットとも仲良く出来ます。その反面寂しがり屋でもあるため、留守番ばかりしているとストレスを抱えてしまうことがあります。
活発で好奇心旺盛
セイシェルワは、交配にサイアミーズ(シャム)を用いているためその影響が大きく、好奇心旺盛でとても賢い猫種ですが、サイアミーズ(シャム)ほどたくさん鳴きません。オリエンタルの血も入っているため、とても活動的でもあります。
セイシェルワの被毛や目の色
セイシェルワの被毛は短毛も長毛もありますが、基本的には短毛で長毛はわずかです。短毛であれば1週間に1回、長毛であれば1週間に2、3回のブラッシングで十分です。セイシェルワの被毛の地の色はホワイトが多く、他にベージュ、グレーがありますが、そこに柄が入り尻尾には必ず模様や色が入っています。柄の入り方によって呼び名があります。また、ポイント柄とは違い四肢の色は基本的にホワイトや淡色になります。
セチエーム
頭、四肢、胴に大きなまだら模様が入っています。
ユイチエーム
頭、四肢、脇腹に全て同色のまだら模様が入っています。
ヌーヴィエーム
頭と四肢のみに、小さな水が跳ねたような輪郭のはっきりしない模様(スプラッシュ)が入っています。
目の色はブルーですが、サイアミーズ(シャム)の影響でやや斜視の個体もいます。
セイシェルワのかかりやすい病気
斜視
眼球が左右上下に偏ってしまう病気で、クリーム系などの淡色の個体に多く見られます。
心筋症
心臓の筋肉に異常が起こり心臓の働きが低下することで全身に血液を送る働きが出来なくなる病気です。
尿路結石症(尿石症)
腎臓から尿管、膀胱、尿道の中に結石や結晶が出来、傷つけたり詰まったりすることで血尿が出たり、膀胱炎を引き起こしてしまう病気です。
セイシェルワを飼うのに気をつけること
ストレスに気を付ける
セイシェルワは、寂しがり屋な性格をしています。外出しがちなご家庭では多頭飼いを検討してもよいですが、どちらかというと人の方が好きなため、たくさん構ってあげられる飼い主の方が適しているようです。
室内環境
セイシェルワは、とても活発で運動が好きな猫種です。走り回れる空間と上下運動が出来るキャットタワーを用意してあげましょう。
セイシェルワの動画
セイシェルワの魅力を言葉だけではなく、映像で紹介します。とても可愛らしい鳴き声を聞くことが出来ますよ。
引用元:Teddy the most famous honking Oriental Shorthair Cat
まとめ
セイシェルワは、日本では認知度がまだ低いため取り扱っているペットショップやブリーダーはいないようですが、スリムな体型の猫が好きな方で、サイアミーズ(シャム)のようなポイント柄以外の猫が欲しい方にはおすすめの猫種です。