ハイランダーは、元は「ハイランドリンクス」と呼ばれ、北米の小型のオオヤマネコとイエネコのハイブリット種ではないかと言われている「デザートリンクスグループ」に属する猫種です。 ハイランダーについてもっと詳しく見ていきましょう。 |
♦基本情報♦ 原産国:アメリカ 体型:ロング&サブスタンシャルタイプ 被毛のタイプ:短毛種・長毛種 体重:オス 7~10kg、メス 4~6㎏ 体高:26~28㎝ 寿命:12~15年 公認団体:TICA、REFR |
ハイランダーの歴史
ハイランダーは、北米の小型のオオヤマネコとイエネコのハイブリット種ではないかと言われる「デザートリンクスグループ」に属する猫種です。元の呼び名は「ハイランドリンクス」で、名前の由来となっているリンクスは「オオヤマネコ」を意味します。1995年に「大きな猫を作る」ことを目標に、デザートリンクスとジャングルカール(巻耳を持つアメリカンカールの亜種とアフリカンジャングルキャットの交雑種)の交配によって作出され、2005年に世界最大の猫血統登録団体であるTICAに予備登録されており、その際に「ハイランドリンクス」から「ハイランダー」に呼び名を変えています。
TICAとともにアメリカの2大猫血統登録団体であるCFAでは、ネコ科の野生動物との交配を受け入れないため、ハイランダーは認められていません。
ハイランダーの特徴
ハイランダーが所属する「デザートリンクスグループ」としての身体の特徴は、大きな骨格で筋肉質であり、前足よりも後ろ足の方がやや長く、尻尾は短く(マンクスのように尻尾がない個体もいるようです)、多くの個体で多指が見られ、指の間には房毛が生えています。
頭部は大きめで離れた目とマズルが真四角に近い形をしており、耳の先には房毛があります。
上記の特徴を持ちながらハイランダーとしての特徴は、白以外の直毛を持ち、耳は外向きにカールしていることで、この耳がカールする遺伝子は優性遺伝子です。
一般的な大型の猫と同じ様に成長するまでに3~4年ほどかかります。
ハイランダーの性格
活発で遊び好き
ハイランダーは、活発で遊び好きです。野性の血を引くため、小動物を追いかけ狩りの対象としてしまうことがあります。特にオスはメスよりも激しい遊びを好み、好奇心も旺盛で縄張り意識も強いと言われています。
愛情深く社交的
愛情深い性格で、飼い主に忠実で犬の様な一面を持っています。社交的なため、子供や他のペットと仲良く暮らすことが出来ます。
ハイランダーの被毛や目の色
ハイランダーの被毛は直毛で、短毛の個体も長毛の個体もいます。抜け毛は一般的な猫と同じくらいのため、短毛種であれば1週間に1回、長毛種や巻毛の場合は1週間に2,3回のブラッシングをしてあげましょう。お風呂は、短毛の場合は抜け毛が気になるようであれば換毛期に1回、長毛や巻毛の場合は汚れや抜け毛が気になる時に入れてあげましょう。カラーはブラウン、グレーなどホワイト以外の色があります。
やや吊り上がり気味な目の色は、アンバー(琥珀色)、グリーン、ゴールドなどです。
ハイランダーのかかりやすい病気
尿路結石症(尿石症)
腎臓から尿管、膀胱、尿道の中に結石や結晶が出来、傷つけたり詰まったりすることで血尿が出たり、膀胱炎を引き起こしてしまう病気です。
毛球症
グルーミングなどにより飲み込んでしまった被毛をうまく排出出来ないことによって発症する病気です。
心筋症
心臓の筋肉に異常が起こり心臓の働きが低下することで全身に血液を送る働きが出来なくなる病気です。
ハイランダーを飼うのに気をつけること
小動物と一緒に飼うのは避ける
ハイランダーは、野生の血を引いているため活発で、小動物を狩りの対象として追いかけてしまうことがあります。ハムスターや小鳥などとは部屋を別にしたとしても、万が一のことを考えて一緒に飼わない方がいいでしょう。
室内環境
ハイランダーは、運動量が多い猫種です。特にオスは一般的な猫よりも大きくなるため、動き回れる空間や丈夫なキャットタワーを用意してあげましょう。成猫の大きさになるのに3、4年はかかるため、その分やんちゃな時期も長いです。運動不足になると肥満になり、いろいろな病気の原因となりますので、食事の量を調節するなど工夫しましょう。多指の場合爪とぎしにくいと言われているため、スキンシップを兼ねて爪の状態や指の間の房毛の状態を見てあげましょう。また、カールしている耳は汚れやすいため、定期的にお手入れしてあげましょう。
ハイランダーの動画
ハイランダーの魅力を言葉だけではなく、映像で紹介します。言語は英語ですが、映像だけでも楽しめると思います。
引用元:Highlander | Cats 101
まとめ
ハイランダーは、国内では認知度が低く入手はとても困難ですが、社交的で愛情深い性格のため飼いやすい猫種です。TICAに予備登録されているため、今後国内でも取り扱うブリーダーさんが増えるといいですね。