猫の種類

マンクスについて

マンクスは、尻尾が無かったり他の猫に比べて短かったりするため、猫と兎の間に生まれた猫との逸話がある猫種です。
マンクスについてもっと詳しく見ていきましょう。

♦基本情報♦

原産国:イングランド(イギリス)

ボディタイプ:コビータイプ

被毛のタイプ:ダブルコートの短毛種

体重:オス 4~5.8㎏、メス 3.1~5㎏

寿命:10~13歳

登録団体:TICA、CFA、FIFe、GCCF

マンクス
目次

マンクスの歴史

マンクスの歴史
マンクスは、イギリスとアイルランドの間にあるマン島で自然繁殖した猫種です。尻尾が無いのは突然変異で、通常であれば劣性遺伝となり他の猫種との交配により淘汰される存在ですが、島の中という隔離された地域で近親交配を繰り返した結果、猫種として固定されるようになったと考えられています。イギリスでキャットショーが始まった初期の頃から出陳され、1870年頃には話題の猫となりました。マン島の住民の間では、16世紀にはいたのではないかと言われています。1899年には北米のショーにも出陳し、1920年代にCFAによって公認されました。

尻尾がないマンクスにはいろいろな逸話があります。
1:マンクスは水を怖がらず、泳げる個体もいることから、スペイン艦隊の船から泳いで逃げた猫がマン島にたどり着いたという説。
2:17~18世紀ごろ、貿易商人がマン島に置いていった猫の中から突然変異で尻尾の短い猫が生まれ、それが土着猫として生きのびたとする説。
3:猫がノアの方舟に駆け込もうとした時に、船員が猫の尻尾をドアに挟んでしまい無くなったという説。
4:中世の戦士達が兜に猫の尻尾を装飾として使っていたため、子猫が殺されない様に母猫が自分の子猫の尻尾を噛みちぎったという説。
5:マン島に住む雌猫と雄の兎との間に生まれた子供が、猫なのか兎なのかという話し合いをして顔は猫、足は兎と決まったが、尻尾をどうするかで喧嘩していたのを見かねた神様が、尻尾は無くすという案を出してマンクスが生まれたとする説。
どの逸話も、マンクスの不思議な尻尾に魅力を感じて伝えられているものだと思いますが、皆さんはどの逸話を信じますか?

マンクスの特徴

マンクスの特徴
マンクスは、全体的に丸いという特徴があります。大きくて丸い頭部に先端が丸くなったやや長めの大きな耳、大きくて丸い目を持っています。
小柄の筋肉質でがっしりした身体をしていて、背中が短く前足よりも後ろ足が長いため腰高になっており、兎のように跳ね回る歩き方から「ラビット・キャット」とも呼ばれています。
マンクスの一番の特徴は、猫種の中でも珍しい尻尾が無いということです。尻尾の骨の突然変異であるため、正確には脊柱の突然変異種として扱われます。しかし、尻尾が全く無いものは全体の数割しかいなく、尻尾の長さによって以下の4タイプに分類されています。

ランピー
(ディンプルランピー)
尻尾が全くないタイプです。キャットショーで認められているのはランピーだけで、家庭で飼育されているマンクスもこのタイプが多いです。
ディンプルとは穴ぼこのことで、尻尾の付け根に穴が開いたような窪みが見られます。
両親ともにランピーの場合は、流産や死産、生まれて間もない子猫が死ぬ確率が高いため、ランピー同士の交配やランピーを3世代続けて交配することはタブーと言われています。
ライザー
(ランピーライザー)
尻尾の骨が1~2個残っていて触るとわかる程の長さで、尻尾を動かすことの出来ないタイプです。
スタンピー 尻尾が短いタイプで、他の短尾種とライザーの間の長さです。
ロンギー
(テイリー)
尻尾が短くて鍵のように折れ曲がっているタイプです。

マンクスの性格

マンクスの性格

 賢くて飼い主に忠実

賢いためしつけが楽で、人見知りをするため信頼関係を築いた飼い主にしか懐かない性格です。多頭飼いには向かない猫種です。

 活発で穏やか

ネズミ捕りとして生活していた過去があるため、走り回ったり高い所や木に登ったりと活発ですが、飼い主とのんびり過ごすことも好きです。

マンクスの被毛や目の色

マンクスの被毛や目の色
マンクスの被毛は、厚いアンダーコートと長いトップコートを持つダブルコートの短毛です。首回りと腹部の被毛が少し長めになっていて、手触りは絹のように滑らかです。抜け毛は多いため定期的なブラッシングが必要です。
被毛の色は、ブラック、ホワイト、ブルー、レッド、クリームなど様々で、パターンもソリッド、タビー、シェード、スモーク、バイカラー、キャリコと多種多様です。
目の色も被毛に伴ってブルー、グリーン、ヘーゼル、カッパー、オッドアイと様々です。

関連記事

マンクスのかかりやすい病気

マンクスのかかりやすい病気

 マンクス症候群

脊椎(背骨)の脊髄不全や奇形などによって様々な障害が引き起こされる遺伝性疾患です。

 尿路結石症(尿石症)

腎臓から尿管、膀胱、尿道の中に結石や結晶が出来、傷つけたり詰まったりすることで血尿が出たり、膀胱炎を引き起こしてしまう病気です。

 猫伝染性腹膜炎(FIP)

猫コロナウイルスを原因とする病気で、腹水や胸水、神経症状、下痢などを伴いながら食欲低下や体重減少の症状が出て死に至りますが、治療法や予防法が確定されていない病気です。

関連記事

マンクスを飼うのに気をつけること

マンクスを飼うのに気をつけること

 ブラッシング

マンクスはダブルコートの被毛のため、抜け毛が多く定期的なブラッシングが必要です。その際、ランピーの尻尾があった場所の付け根の部分は非常にデリケートで触られるのを嫌がるため、触れない様に注意しましょう。

 室内環境

マンクスはネズミ捕りとして生活してきたため、走り回ったりジャンプすることも好きです。走り回れる空間とキャットタワーなどを設置してあげましょう。賢いためドアや窓を開けることを覚えて外に出てしまい、そのまま帰ってこなくなることがあるようですので、戸締りの徹底や脱走対策をしましょう。人見知りをするため、動物病院など見慣れない場所に行く時は、特に逃げてしまわない様に注意しましょう。

 時間のある時はコミュニケーションをとる

信頼のおける飼い主以外には懐かないですが、心を許した相手には甘えコミュニケーションを取りたがりますので、時間のある時にはおもちゃなどを使って遊んであげるようにしましょう。

マンクスと一緒に暮らすには

マンクスと一緒に暮らすには
マンクスはとても繁殖が難しいため、世界的にもブリーダーが少なく希少な猫種です。日本国内では認知度も低いため、扱っているペットショップやブリーダーもおらず入手するのはとても困難です。どうしても飼いたい場合には、海外のブリーダーから直接輸入という方法がありますが、外国語でのやりとりや輸送費など手続きは煩雑となります。個体のみとしては、10~30万円ほどで取引されているようです。

マンクスの動画

マンクスの魅力を言葉だけではなく、映像で紹介します。言語は英語ですが、映像だけでも楽しめると思います。


引用元:Cats 101 - Manx

まとめ

マンクスは非常に希少で、なかなかお目にかかる機会はないかもしれません。しかし、今後の交配によって遺伝性疾患がなく生まれるようになれば、日本でも会うことが出来る機会がやって来るかもしれません。尻尾が無く兎のように跳ねて歩く愛らしい姿を間近で見てみたいものですね。

© 2021 ねこ日和