ヨーロピアンショートヘアについて

ヨーロピアンショートヘアは、ローマ帝国繁栄の時代から存在していたとされるほど歴史が古い、スウェーデンを起源とする自然発生の猫種です。 ヨーロピアンショートヘアについてもっと詳しく見ていきましょう。	♦基本情報♦ 原産国：ヨーロッパ 被毛のタイプ：シングルコートの短毛種 体重：オス　5.5㎏～6.8㎏、メス　3.6㎏～4.8㎏ 体高：40～50㎝ 寿命：16～19歳 公認団体：FIFe

ヨーロピアンショートヘアの歴史

ヨーロピアンショートヘアは、約2000年前のローマ帝国の繁栄時代から存在していたと言われるほど歴史の古い、スウェーデンがあるスカンジナビア半島で自然発生した猫種です。かつてはブリティッシュショートヘアと同じ分類をされていましたが、ヨーロッパの村落地域に生息する猫を保存する目的で、1982年にヨーロッパの猫登録団体であるFIFeが「ヨーロピアンショートヘア」として登録したことによって別品種として扱われることになりました。しかし、イギリスの猫登録団体であるGCCFでは認められていません。また、突然変異種で「ヨーロピアンアルビノ」と呼ばれる色素の無い猫については公認団体はありません。

ヨーロピアンショートヘアの特徴

ヨーロピアンショートヘアの身体は、大柄で骨太な筋肉質の体型をしています。尻尾は根元が太くて先端にいくにしたがって細くなっています。頭部は大きめで顎がしっかりしており、ピンと立った耳は離れ気味で大きくて丸い目を持っています。顎の大きさや皺は、ブリティッシュショートヘアと比べるとやや小さく少なめです。

ヨーロピアンショートヘアの性格

　人懐っこくて適応能力が高い

ヨーロピアンショートヘアは、飼い主のことが大好きで人懐っこい性格をしています。適応能力が高いため、子供や他のペットとすぐに仲良くなることが出来ます。

　活発で縄張り意識が強い

ヨーロピアンショートヘアは、もともとネズミ捕りとして生活していたため活発に動き回ります。また、縄張り意識が強いため他のペットと暮らすことにはすぐ慣れますが、自分のお気に入りの場所に他の子が入ってくるとトラブルを起こすことがあります。

ヨーロピアンショートヘアの被毛や目の色

ヨーロピアンショートヘアの被毛は光沢があり密集した短毛で、ブリティッシュショートヘアとは違ってアンダーコートが無いため、抜け毛は少なくお手入れが楽です。しかし、何もお手入れをしないとグルーミングによって被毛を飲み込んでしまい毛球症になる可能性があるため、1週間に1回はブラッシングしてあげましょう。換毛期は抜け毛の様子を見て回数を増やしましょう。カラーについてはブラック、ブルー、レッド、クリーム、ホワイトなどがあり、パターンもグレー＆クリームやブラック＆クリームの縞模様、ソリッド（単色）、パッチ（縞模様にもう一色が入っているが、その一色はそれほど面積が無く三毛猫模様とは少し違った模様）など様々です。
目の色は被毛により様々で、白猫の場合は左右の色が違うオッドアイを持つ個体もいます。

ヨーロピアンショートヘアのかかりやすい病気

ヨーロピアンショートヘアは自然発生した猫種のため遺伝性疾患は少ないと言われています。下記は一般的な猫がかかりやすい病気です。

　腎不全

腎臓が徐々に炎症を起こして機能が低下していく病気です。

　肥大性心筋症

心臓の筋肉が厚くなることで拡張不全や流出路障害を起こし、全身に血液を送る働きが出来なくなる病気です。

　尿路結石症（尿石症）

腎臓から尿管、膀胱、尿道の中に結石や結晶が出来、傷つけたり詰まったりすることで血尿が出たり、膀胱炎を引き起こしてしまう病気です。

ヨーロピアンショートヘアを飼うのに気をつけること

　自分のスペースを作ってあげる

ヨーロピアンショートヘアは、適応能力が高いため独りで留守番することが出来、他のペットとの生活にもすぐに慣れてくれるため飼いやすいと言われています。ただし、縄張り意識が強い面も持っているため、お気に入りの場所を取られてしまうとトラブルを起こしてしまう可能性がありますので、多頭飼いの場合はトラブルにならないよう工夫が必要です。

　室内環境

ヨーロピアンショートヘアは、もともとはネズミ捕りとして生活していたため活発で運動好きです。走り回れる空間とキャットタワーを用意してあげましょう。ハンター気質があるため、ねずみのおもちゃなどを使って遊んであげると喜びます。

ヨーロピアンショートヘアの動画

ヨーロピアンショートヘアの魅力を言葉だけではなく、映像でしょうかいします。動画の言語は英語ですが、画像だけでも楽しめると思います。

まとめ

ヨーロピアンショートヘアは、とても古い歴史を持っていますが品種として確立してからの年数は浅いため、日本ではあまり扱われていない猫種です。しかし、ヨーロッパでは一般的な猫のため、輸入するための手続きや費用面を除けば比較的入手しやすい猫種かもしれません。