猫の種類

バーマンについて

バーマンは古くから存在していて、ミャンマーでは「聖なる猫」と大切に扱われている猫種です。
バーマンについてもっと詳しく見ていきましょう。

♦基本情報♦

原産国:ビルマ(ミャンマー)

ボディタイプ:ロング&サブスタンシャルタイプ

被毛のタイプ:シングルコートの長毛種

体重:オス 4.2~7㎏、メス 3~5㎏

体長:30~40㎝

寿命:10~13歳

公認団体:TICA、CFA、FIFe、GCCF

バーマン
目次

バーマンの歴史

バーマンの歴史
バーマンは、ミャンマーに古くから存在している猫です。バーマンにはいろいろな言い伝えがあり、「ある寺院に高僧に飼われている白い猫がいました。ある夜、この寺院に祀られている金の女神像が盗賊に襲われましたが、その白猫のおかげで盗賊を追い払うことが出来ました。しかし、白猫の飼い主である高僧は女神像を守ろうとした時に亡くなってしまいました。その時、白猫が亡くなった僧の上に乗ると、猫の目が女神像の青い目になり、被毛が四肢の先だけ残して金色になり、バーマンの祖先となった」というのが一番有名な伝説です。そのため、ミャンマーではバーマンは「聖なる猫」として大切に扱われています。
1919年に、内乱と外圧により治安の悪くなったミャンマーからバーマンのペアをフランス人が持ち帰りました。オスは帰国中に亡くなってしまいましたが、妊娠していたメスがフランスで出産し繁殖され、1925年にフランスで新しい猫種として公認されました。その後、第二次世界大戦で個体数が激減しましたが、毛色の似ているサイアミーズ(シャム)などの長毛の猫と計画繁殖され、1966年にはイギリスで、1967年にはCFAでも公認されました。当初はシールポイント(こげ茶のポイント)しかいませんでしたが、この時の計画繁殖により、ブルーポイントなどの新しい毛色が生まれるようになりました。

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バーマンの特徴

バーマンの特徴
バーマンは、胴が長くがっちりしていて一般的な猫よりも少し大きめです。尻尾はフサフサとした毛に覆われていて長さは中くらいです。頭部は丸くて、「ローマンシェイプ」と呼ばれる個性的な高い鼻、卵型のサファイアブルーの目、間隔の開いた三角の耳を持っています。被毛はシルクのような艶があり、足、尻尾、顔、耳にこげ茶やグレーのポイントがあります。一番の特徴は、四肢の先が靴下を履いているかのように真っ白なことです。前足を「グローブ」、後ろ足を「レース」と呼びます。

バーマンの性格

バーマンの性格

 賢くて飼い主に忠実

賢いためしつけが楽で、人見知りするところはありますが迷惑をかけるような行動はしません。家族みんなと仲良くでき他のペットとも仲良くしますが、気に入った相手には特に愛情を示し、後をついてきたり甘えてきたりします。

 大人しくて穏やか

バーマンは、子猫の時は活発ですが成猫になるにつれて落ち着いてきます。駆け回るよりも、ひなたぼっこをしたり寝ている方が好きなようです。

バーマンの被毛や目の色

バーマンの被毛や目の色
バーマンの被毛は、シングルコートですが長毛のため抜け毛は多めです。被毛の色は、ブラック、ブルー、ライラック、クリーム、チョコレート、レッドなどがあり、全ての毛色でポイントがあります。
子猫の時は全身が白ですが、成長とともに色がはっきりしてきます。子猫の中には、縞模様がある子もいますが大人の毛に生え変わる頃には無くなります。目の色は、サファイアブルーのみです。

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バーマンのかかりやすい病気

バーマンのかかりやすい病気

 腎不全

腎臓が徐々に炎症を起こして機能が低下していく病気です。

 尿路結石症(尿石症)

腎臓から尿管、膀胱、尿道の中に結石や結晶が出来、傷つけたり詰まったりすることで血尿が出たり、膀胱炎を引き起こしてしまう病気です。

 毛球症

グルーミングなどにより飲み込んでしまった被毛をうまく排出出来ないことによって発症する病気です。

 膝蓋骨脱臼

膝蓋骨と呼ばれる膝の皿の骨が正常な位置からずれる病気です。

 白内障

目の奥にある透明な水晶体の一部もしくは全部が白く濁ってしまい、視力が低下する病気です。

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バーマンを飼うのに気をつけること

バーマンを飼うのに気をつけること

 ブラッシング

バーマンは、シングルコートですが長毛のため抜け毛は多い方です。ですが、フサフサした見た目の割にはもつれにくい毛質のため手入れはそれほど大変ではありません。グルーミングで被毛を飲み込んで「毛球症」になってしまわないように、日頃からコミュニケーションを兼ねてブラッシングをしてあげましょう。

 肥満対策

バーマンは、子猫の時は活発ですがあまり運動が好きではなく、成長するとともに落ち着いてくるため太りやすい体質です。中高年になると肥満が原因の病気にかかる可能性が出てきますので、日頃からおもちゃで遊んであげたり食事管理を心掛けましょう。

バーマンと一緒に暮らすには

バーマンと一緒に暮らすには
バーマンは、他の大きめの長毛種に比べて国内では手に入りにくい猫種です。ペットショップよりはブリーダーを探した方が入手しやすいかと思います。15~30万円くらいで取引されているようですが、年齢や血統によってはそれよりも高額になる場合もあります。

バーマンの動画

バーマンの魅力を言葉だけではなく、映像で紹介します。言語は英語ですが、映像だけでも楽しめると思います。


引用元:Animal Planet : Cats 101 ~ Birman

まとめ

バーマンは、長毛種の中ではシングルコートのため被毛のお手入れは楽です。性格も大人しくて物静かなためとても飼いやすい猫種です。寺院で祀られていた女神像の目を持つ聖なる猫と暮らすことが出来たなら、毎日穏やかで平和な日々を過ごせそうですね。

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