猫の種類

クリリアンボブテイルについて

クリリアンボブテイルは、ロシアのサハリン諸島、カムチャツカ半島、および千島列島に約200年程前から生息していたと言われている、尻尾の短い猫種です。
クリリアンボブテイルについてもっと詳しく見ていきましょう。
 

♦基本情報♦

原産国:ロシア

ボディタイプ:セミコビータイプ

被毛のタイプ:短毛種・長毛種

体重:オス 4㎏~8㎏、メス 3kg~6㎏

寿命:11~15歳

公認団体:TICA、WCF、FIFe

クリリアンボブテイル
目次

クリリアンボブテイルの歴史

クリリアンボブテイルの歴史
クリリアンボブテイルは、北海道の北方にあるサハリン諸島やクリルアイランド(北海道の北東にある北方四島の択捉島からカムチャツカ半島まで連なる島々)に、約200年前から生息していたと言われている猫種です。生息地域である「クリルアイランド」と短い尻尾を持つことから「クリリアンボブテイル」と名付けられたとされており、「クリルアイランド・ボブテイル」と呼ばれることもあります。尻尾が無い猫として知られているマンクスとは遺伝的な関連は無いとされていますが、ヨーロッパ北部で自然発生したノルウェージャンフォレストキャットやサイベリアンとは遺伝的に近いのではないかと考えられています。また、同じような短尾のジャパニーズボブテイルとは全く異なった品種であることが分かっています。20世紀になってからロシアの軍人達によってロシア本国へ渡り、運動能力の高さや厳しい寒さに耐えられる丈夫な猫であることから、ロシアの家庭や農家の倉庫などでネズミ捕りとして活躍していたようです。1995年に国際的な猫血統登録団体であるWCFに登録されましたが、アメリカではこの猫種の存在が知られておらず、2012年になってからTICAに公認されています。

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クリリアンボブテイルの特徴

クリリアンボブテイルの特徴
クリリアンボブテイルの身体は、胸元が広く前足より後ろ足がやや長く、背中がアーチ状になっておりがっしりとした筋肉質なセミコビータイプの体型をしています。特徴的な尻尾は短くねじれていて長さは1.5㎝~8㎝程度で、座っている後ろ姿はウサギの様だともいわれています。頭部は大きくて丸く、耳は中くらいの三角形で前方を向いており、やや吊り上がった大きくて丸い目を持っています。一般的に猫には繁殖期が年に2度あり、子猫も1度に5、6匹生まれることもありますが、クリリアンボブテイルの多くは年に1度しか繁殖をしなく、子猫も1度に2、3匹しか生まれないと言われています。また、通常であれば交尾の終わったオスはすぐにその場を離れますが、クリリアンボブテイルのオスは出産後も子育てを手伝うと言われています。厳しい環境の中で育ってきたため、身体が丈夫で水なども怖がらない個体が多いようです。

クリリアンボブテイルの性格

クリリアンボブテイルの性格

 社交性があって優しい

クリリアンボブテイルは、群れて生活をしていたため適応能力が高く、飼い主だけではなく子供や他のペットとも仲良くやっていくことが出来ます。また、オスは出産してからも育児を手伝うと言われています。

 活発で狩猟本能が高い

クリリアンボブテイルは厳しい自然の中で集団で狩りをしたり、ネズミ捕りとして活躍していた猫種のため活発に動き回り、ネズミのおもちゃなどで遊ぶことが大好きです。

クリリアンボブテイルの被毛や目の色

クリリアンボブテイルの被毛や目の色
クリリアンボブテイルの被毛は、短毛も長毛もあります。セミロング~長毛の個体は「クリリアンボブテイル・ロングヘア」と呼ばれています。抜け毛の量は一般的な猫と変わらないため、短毛なら1週間に1回、長毛なら1週間に2、3回のブラッシングをしてあげましょう。換毛期は抜け毛の様子を見て回数を増やしましょう。カラーやパターンは、ポイント以外のあらゆるものが存在します。
目の色も被毛によって様々です。

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クリリアンボブテイルのかかりやすい病気

クリリアンボブテイルのかかりやすい病気
クリリアンボブテイルは、厳しい自然環境で育ってきた猫種のため、比較的身体が丈夫だと言われています。

 尿路結石症(尿石症)

腎臓から尿管、膀胱、尿道の中に結石や結晶が出来、傷つけたり詰まったりすることで血尿が出たり、膀胱炎を引き起こしてしまう病気です。

 毛球症

グルーミングなどによって飲み込んでしまった被毛を上手く排出できないことによって発症する病気です。

 熱中症

クリリアンボブテイルは寒冷地で育ったため、日本の夏の暑さと湿度の高さには弱いと言われています。

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クリリアンボブテイルを飼うのに気をつけること

クリリアンボブテイルを飼うのに気をつけること

 小動物と一緒に飼うのは避ける

クリリアンボブテイルはネズミ捕りとして活躍していた猫種のため、狩猟本能が高いです。小動物はクリリアンボブテイルの標的になってしまうため一緒に飼うのはお勧めしません。自立心があるため留守番をすることは可能ですが、いつも留守番ばかりで退屈してしまうと悪戯をすることがあります。外出しがちなご家庭では猫や犬(小動物はNGです)との多頭飼いを検討してみましょう。

 室内環境

クリリアンボブテイルは活発で運動好きです。オスはかなり大きくなる個体もいるため、走り回れる十分な空間と丈夫なキャットタワーを用意してあげましょう。運動不足になると肥満になりやすいため、時間がある時にはおもちゃなどを使ってたくさん遊んであげましょう。寒冷地で育ったクリリアンボブテイルは暑いのが苦手です。室内を28~29℃くらいに保つように室内温度を管理しましょう。頭が良く、水を怖がらない個体が多いため、外出時には水回りや窓やドアなどの戸締りを徹底しましょう。

クリリアンボブテイルの動画

クリリアンボブテイルの魅力を言葉だけではなく、映像で紹介します。言語は英語ですが、映像だけでも楽しめると思います。


引用元:Cats 101 Animal Planet - Kurilian Bobtail ** High Quality **

まとめ

クリリアンボブテイルは、日本ではあまり認知されていなく入手が困難です。ヨーロッパでは人気のある猫種で性格も穏やかで頭が良いため、飼いやすい猫としてお勧めです。

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