スクークムは、足の短いマンチカンとクルクルの被毛を持つラパーマを交配し、両方の特徴を持って誕生した猫種です。 スクークムについてもっと詳しく見ていきましょう。 |
♦基本情報♦ 原産国:アメリカ 被毛のタイプ:短毛種・長毛種 体重:1.5~3.2㎏ 寿命:10~15年 公認団体:TICA、TDCA、RERF |
スクークムの歴史
スクークムは、1990年代に被毛がカールした短足の猫を作出する目的で誕生した猫種です。交配に用いられた猫種は「マンチカン」と「ラパーマ」で、足の短さはマンチカンから、クルクルの被毛はラパーマから受け継いでいます。現在、2大猫血統登録団体の1つであるTICAでは実験的猫種として登録されている他、小型猫の登録を専門に行っているTDCA、希少種の登録を専門に行っているREFRなどで公認されています。名前であるスクークムには、チヌーク族(アメリカ北西部に住むインディアンの一部族)の言葉で「勇敢な」や「逞しい」という意味があります。マンチカンの短足で生まれる割合が2、3割であり、直毛で生まれる個体もあるため、今後改良されていく予定の猫種です。
スクークムの特徴
スクークムの体型はセミフォーリン、セミコビー、コビーなど安定していませんが、一番近いのはマンチカンに近いセミコビータイプと言われています。筋肉質で、マンチカンから受け継いだ短い足をしています。頭部は丸く、大きくて丸い目を持っています。緩くカールした被毛はラパーマから受け継ぎ、眉毛や髭もカールしています。
スクークムの性格
社交的で飼い主が好き
スクークムは、社交的な性格のため他のペットや子供と仲良く出来ます。飼い主のことが好きで甘えたい性格のため、時間を作ってたくさん遊んであげて下さい。
活発で好奇心旺盛
スクークムは足は短くてもよく走り回り、高い所に登ることが好きです。好奇心旺盛なため、興味を持ったらどこまでもついて行くところがあります。動きは活発ですが、あまり鳴かない猫として知られており、集合住宅などで飼いやすい猫種です。
スクークムの被毛や目の色
スクークムの被毛は短毛も長毛もありますが、抜け毛は少なめです。毛質はやわらかくもつれにくいですが、独特のカールを保つために1日に1回はブラッシングをしてあげましょう。カラーやパターンは様々で特に規定はありません。
目の色も被毛に準じて様々です。
スクークムのかかりやすい病気
骨軟骨異形成症
先天的な要因によって骨が十分に成長しない病気です。
椎間板ヘルニア
背骨と背骨の間にある椎間板が変形し潰れて中の髄核が飛び出し、近くの神経や脊髄を圧迫することで痛みを伴ったり麻痺の症状がでる病気ですが、もともと猫はしなやかな身体を持っているため発症するのは稀の様です。
尿路結石症(尿石症)
腎臓から尿管、膀胱、尿道の中に結石や結晶が出来、傷つけたり詰まったりすることで血尿が出たり、膀胱炎を引き起こしてしまう病気です。
スクークムを飼うのに気をつけること
無計画な繁殖はしない
スクークムに限らず、両親が短足同士の交配は致死遺伝子が作られ、体内で死亡したり生育中に突然死するなどのリスクが発生するため、両親がともに短足の子猫は原因不明の突然死などで寿命が短い傾向にあります。そのため、無計画な繁殖はしないことをお勧めします。
室内環境
スクークムは、足は短いですが成猫になっても活発で運動をよくする猫種です。動き回れる空間とキャットタワーを用意してあげましょう。運動不足で肥満になってしまうと短い足に負担がかかってしまいます。飼い主と遊ぶことが大好きなので運動不足にならない様にたくさん遊んであげましょう。また、体重を測って食事の管理をしましょう。
スクークムの動画
スクークムの魅力を言葉だけではなく、映像で紹介します。言語は英語ですが、映像だけでも楽しめると思います。
引用元:Skookum | Cats 101
まとめ
スクークムはまだ誕生してからの歴史の浅い猫種ですが、日本では短い足の猫が人気のため、数は少ないですが国内でも入手することが出来ます。ただし、人気があるが故にスクークムではない猫をスクークムとして扱っている悪徳業者もあるようですので、信頼のおけるペットショップやブリーダーから入手することをお勧めします。