猫の黒目が明るい場所では縦に細長くなり、暗い場所では真ん丸になることはたくさんの方が知っていると思います。
でも、明るい場所でも黒目が真ん丸になる時があることをご存じですか?
それはどんな時なのでしょうか。
この記事では、猫の黒目が丸くなる理由について紹介していきます。
猫の黒目が真ん丸になる時としくみ
猫の黒目が真ん丸になる時
猫の黒目が明るい時でも真ん丸になる時は、猫のその時の状況や感情によっていろいろあります。
興奮している時
追いかけっこをしている時やおもちゃで遊んでいる時、猫の黒目は興奮して真ん丸になっています。
瞳孔に多くの光を取り入れて、獲物をはっきり見ようと神経を集中させています。
驚いた時
突然大きな音がした時など、驚いた時には猫の黒目は真ん丸になっています。
恐怖を感じる時
驚いた後に恐怖を感じる時にも黒目は丸くなっています。
恐怖を感じている時には、黒目の他にも尻尾が太くなったりなど別の箇所からも感情を読み取ることができます。
興味がある時
小さな虫などを見つけて興味を惹かれると、猫の黒目は真ん丸になります。
動いているものが何かわからない時は、さらに興味が湧いて目を真ん丸にして対象のものをじっと見つめます。
不快に感じた時
抱っこされたりしつこく撫でられたりして猫が不快に感じた時、黒目は真ん丸になります。
この場合は、黒目の他にイカ耳になったり前足をつっぱったりと別の箇所からも猫の感情を読み取ることができるため、構うのを止め開放してしばらくそっとしておいてあげましょう。
猫の黒目が真ん丸になるしくみ
猫の黒目が明るい場所でも真ん丸になる時には、その時の猫の感情が関係しています。
猫の目の筋肉を支配する神経は、黒目が真ん丸になる時には交感神経が働き細くなる時は副交感神経が働いています。
また、感情によって黒目が真ん丸になる時には、副腎髄質からアドレナリンというホルモンが分泌されています。
猫の黒目が丸いままの時に考えられること
猫の黒目は、上記したような猫のその時の状況や感情から真ん丸になることがありますが、気を付けなければならないのは病気である可能性もあることです。
ここでは、光の明暗に関係なく長時間瞳孔が開いたままである他に、瞬きが多い、目を気にしてよく擦る、物にぶつかるなどの様子が見られた時に考えられる病気について紹介します。
猫の様子を見ていていつもと違う、おかしいと感じた時は動物病院に連れて行ってあげましょう。
ここで記載した病気については参考程度にお読みいただき、詳細については獣医師の診断を仰いでください。
目の病気
白内障
目の奥にある透明な水晶体の一部、もしくは全部が白く濁ってしまい視力が低下する病気です。
-
猫の白内障
猫の白内障とは、目の奥にある透明な水晶体の一部もしくは全部が白く濁ってしまい、視力が低下する病気です。 今回は、猫の白内障についてまとめてみました。 目次 猫の白内障について 猫が白内障になった時の症 ...
緑内障
眼球の内圧が高くなることで、網膜や視神経が圧迫され視覚障害を起こす病気です。
-
猫の緑内障
猫の緑内障は、眼球の内圧が高くなることで網膜や視神経が圧迫され視覚障害を起こす病気です。 今回は、猫の緑内障についてまとめてみました。 目次 猫の緑内障について 猫が緑内障になった時の症状 猫の緑内障 ...
進行性網膜委縮(変性)症
目の奥にある網膜が萎縮や変性してしまい、正常な機能を果たさなくなる病気です。
-
猫の進行性網膜委縮(変性)症
猫の進行性網膜委縮(変性)症とは、眼の奥にある網膜が萎縮や変性してしまい正常な機能を果たさなくなる病気です。 今回は、進行性網膜委縮(変性)症についてまとめてみました。 目次 猫が進行性網膜委縮(変性 ...
全身の病気
慢性腎不全
慢性腎不全になると高血圧になるため、眼底出血や網膜剥離などの症状が見られる場合があります。
-
猫の腎不全
猫の病気の中でかかりやすいもののなかに腎臓病があげられます。 その1つである腎不全には、腎臓に毒性のある薬品や食品を接取したことで発症する「急性腎不全」と腎臓が徐々に炎症を起こして機能が低下していく「 ...
甲状腺機能亢進症
甲状腺ホルモンの過剰な分泌によって起こる病気です。
10歳を過ぎた老猫に起こりやすい病気で、多飲多尿やたくさん食べても太らなかったり、落ち着きがなくなったりといった症状が見られます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
猫とは直接会話はできませんが、猫はいろいろな身体の箇所を使って感情を私達に伝えます。
瞳孔の大きさでも感情がわかる場合があるので、愛猫とのコミュニケーションを取る際の参考になれば幸いです。