ユークレイニアンレフコイについて

ユークレイニアンレフコイは、ウクライナを原産国とする無毛と折れ耳を特徴とする猫種です。 ユークレイニアンレフコイについてもっと詳しく見ていきましょう。	♦基本情報♦ 原産国：ウクライナ 被毛のタイプ：無毛種 体重：3.5～7㎏ 体高：約25㎝ 寿命：15～20年 公認団体：ICFA RUI、ICFA WCA

ユークレイニアンレフコイの歴史

ユークレイニアンレフコイは、「ドンスコイ」と「スコティッシュフォールド」を交配させて誕生した東ヨーロッパにあるウクライナを原産国とする猫種です。その歴史はまだ浅く、2000年頃から繁殖計画が進められ2004年に最初のユークレイニアンレフコイが誕生し、2005年にはウクライナの猫公認団体であるICFA RUI（The International Cat Fanciers' Association Rolandus Union International）に、2010年にはロシアの猫公認団体であるICFA WCA（The International Cat Fanciers' Association World Cat Association）で公認されていますが、この2国以外にはまだ公認されていない猫種です。
名前は、ウクライナという意味の「ユークレイニアン」と花の名前である「レフコイ」に由来しており、特徴である折れ耳を表していると言われています。

ユークレイニアンレフコイの特徴

ユークレイニアンレフコイの身体は、筋肉質でスレンダーな体型をしていますが四肢は太めです。
頭部は丸みのある逆三角形で、アーモンド型のやや吊り上がった目をしています。鼻の付け根が高く、鼻先までまっすぐなラインになっています。無毛の猫には髭があるタイプと無いタイプがいますが、ユークレイニアンレフコイには髭があります。
目立った特徴は、ドンスコイから受け継いでいる産毛しかない被毛とスコティッシュフォールドから受け継いでいる折れ耳です。耳は上部3分の1から半分くらいが前方に折れ曲がっています。
この耳は奇形の遺伝のため、骨格系の病気を受け継ぐ可能性が大きいため折れ耳同士の交配はしてはいけません。

ユークレイニアンレフコイの性格

　遊び好きで活発

ユークレイニアンレフコイは遊び好きで活発に動き回ります。

　社交的で人懐っこい

親である「ドンスコイ」と「スコティッシュフォールド」の性格を受け継いでいるため、人懐っこくて社交的です。他のペットとも仲良く出来るため多頭飼いにも向いています。

　飼い主が大好きで寂しがり屋

ドンスコイの「寂しがり屋」とスコティッシュフォールドの「甘えん坊」の性格を引き継いでいるため、飼い主が外出ばかりするご家庭には不向きかもしれません。

ユークレイニアンレフコイの被毛や目の色

ユークレイニアンレフコイの被毛は産毛ため、抜け毛の心配はありませんがその分皮脂を吸収しないので汚れやすいです。週に1、2回は濡れタオルなどで全身を拭いてあげましょう。カラーは多種多様です。
目の色も様々です。

ユークレイニアンレフコイのかかりやすい病気

　尿路結石症（尿石症）

腎臓から尿管、膀胱、尿道の中に結石や結晶が出来、傷つけたり詰まったりすることで血尿が出たり、膀胱炎を引き起こしてしまう病気です。

　外耳炎

耳の穴から鼓膜までの間に炎症が起こる病気です。

　皮膚病

身体を守る被毛がないため、怪我をしやすく直射日光にも弱いです。

ユークレイニアンレフコイを飼うのに気をつけること

　身体のお手入れ

無毛種のため、皮膚が脂っぽくなりやすく皮膚の皺の間に汚れが溜まってしまうため、定期的にシャワーをしたり濡れタオルで拭くようにしないと皮膚病を発症する可能性があります。また、多頭飼いに向いている性格ですが、ちょっとじゃれあっても怪我をしてしまうリスクが他の猫よりもあるため、コミュニケーションを兼ねて皮膚の状態をよく観察するようにしましょう。爪が伸びていると怪我をするので小まめに爪切りし、折れ耳も汚れやすいためコットンなどで定期的に優しく拭いてあげましょう。

　室内環境

ユークレイニアンレフコイはとても活発で運動量が多い猫種です。運動できるスペースとキャットタワーを用意してあげましょう。無毛種のため寒さにはとても弱いです。冬季は風邪を引かない様にお部屋を暖かく保つように室温管理をしましょう。飼い主さんによっては服を着せてあげる方もいるようですが、猫が嫌がる場合はストレスを溜めてしまうので止めましょう。

ユークレイニアンレフコイの動画

ユークレイニアンレフコイの魅力を言葉だけではなく、映像で紹介します。動画の言語は英語ですが、映像だけでも楽しめると思います。

まとめ

ユークレイニアンレフコイは国内では認知度が低く、取り扱っているペットショップやブリーダーはいないと思われます。世界的にも個体数が少ないため入手がとても困難です。しかし、珍しい猫が欲しい方には魅力的な猫種ですよ。