猫の種類

キムリックについて

キムリックは、尻尾の無い猫として知られるマンクスの中から約25%の割合で生まれてくる、尻尾の無い長毛の猫種です。
キムリックについてもっと詳しく見ていきましょう。

♦基本情報♦

原産国:カナダ

ボディタイプ:コビータイプ

被毛のタイプ:ダブルコートの長毛種

体重:オス 4.8~6㎏、メス 3.2~5㎏

寿命:10~13歳

公認団体:TICA

キムリック
目次

キムリックの歴史

キムリックの歴史
キムリックは「ロングヘア・マンクス」という別名がある、マンクスの中から約25%の割合で生まれるセミロングの被毛のマンクスです。マンクスは、イギリスとアイルランドの間にあるマン島で自然繁殖した、突然変異で尻尾がなくなった猫種で、時折セミロングの被毛のキムリックが生まれるのは、ノルウェージャンフォレストキャットが祖先猫に含まれるからではないかと言われています。
マンクスが認識されたのは1920年代でしたが、キムリックが認識されたのは1960年代の初めで、人気が出てきたのは1970年代中頃以降のことです。マンクスはイギリス原産の猫ですが、キムリックはカナダで長毛を固定化されたためカナダを原産国とする場合が多いです。1979年にTICAがキムリックを猫種として登録しましたが、TICA以外の猫種登録団体の中には長毛のマンクスとして登録しているところがあります。
キムリックという名前は、イギリスのウェールズ地方を指す「キムルー」から名づけられたとされています。

関連記事

キムリックの特徴

キムリックの特徴
キムリックもマンクス同様、全体的に丸いという特徴があります。大きくて丸い頭部に先端が丸くなったやや長めの大きな耳、大きくて丸い目を持っています。
小柄の筋肉質でがっしりした身体をしていて、背中が短く前足よりも後ろ足が長いため腰高になっており、兎のように跳ね回る歩き方から「ラビット・キャット」とも呼ばれています。
マンクスとの違いはセミロングの被毛です。毛が長い分、マンクスよりもさらに丸くコロンとした印象があります。マンクス同様キムリックの一番の特徴は、猫種の中でも珍しい尻尾が無いということです。尻尾が全く無いものは全体の数割しかいなく、さらにキムリックは4、5匹の中に1匹の割合でしか生まれないため、非常に希少な猫種です。尻尾の長さは以下の4タイプに分類されています。

ランピー
(ディンプルランピー)
尻尾が全くないタイプです。キャットショーで認められているのはランピーだけです。
ディンプルとは穴ぼこのことで、尻尾の付け根に穴が開いたような窪みが見られます。
両親ともにランピーの場合は、流産や死産、生まれて間もない子猫が死ぬ確率が高いため、ランピー同士の交配やランピーを3世代続けて交配することは、キムリックでもタブーと言われています。
ライザー
(ランピーライザー)
尻尾の骨が1~2個残っていて触るとわかる程の長さで、尻尾を動かすことの出来ないタイプです。
スタンピー 尻尾が短いタイプで、他の短尾種とライザーの間の長さです。
ロンギー
(テイリー)
尻尾が短くて鍵のように折れ曲がっているタイプです。

キムリックの性格

キムリックの性格

 賢くて飼い主に忠実

賢いためしつけが楽で、人見知りをするため信頼関係を築いた飼い主にしか懐かない性格と言われていますが、品種改良されたキムリックはマンクスよりは気難しくないと言われています。騒がしい環境が苦手なため、子供にしつこくされるのを嫌がったり、多頭飼いには向かない猫種です。

 活発で穏やか

ネズミ捕りとして生活していた過去があるため、走り回ったり高い所や木に登ったりと活発ですが、飼い主とのんびり過ごすことも好きです。

キムリックの被毛や目の色

キムリック
キムリックの被毛は、厚いアンダーコートと長いトップコートを持つダブルコートの長毛です。抜け毛は多いため定期的なブラッシングが必要です。被毛の色は、ブラック、ホワイト、レッド、シナモン、ブラウンなど様々で、パターンもソリッド、タビー、シェード、スモーク、バイカラー、キャリコと多種多様です。
丸みのある大きな目の色も被毛に伴って、ブルー、グリーン、ヘーゼル、ゴールド、イエロー、オッドアイと様々です。

関連記事

キムリックのかかりやすい病気

キムリックのかかりやすい病気

 マンクス症候群

脊椎(背骨)の脊髄不全や奇形などによって様々な障害が引き起こされる遺伝性疾患です。

 尿路結石症(尿石症)

腎臓から尿管、膀胱、尿道の中に結石や結晶が出来、傷つけたり詰まったりすることで血尿が出たり、膀胱炎を引き起こしてしまう病気です。

 毛球症

グルーミングなどにより飲み込んでしまった被毛をうまく排出出来ないことによって発症する病気です。

 猫汎白血球減少症

猫汎白血球減少ウイルス感染を原因とするネコ科動物の感染症で、猫パルボウイルス感染症や猫ジステンパー、猫伝染性腸炎とも呼ばれます。

関連記事

キムリックを飼うのに気をつけること

キムリックを飼うのに気をつけること

 ブラッシング

キムリックはダブルコートの長毛のため、抜け毛が多く1日に2回はブラッシングが必要です。多少神経質なところがあるため、毛玉があるとストレスを抱える子もいるようです。ブラッシングの際、ランピーの尻尾があった場所の付け根の部分は非常にデリケートで触られるのを嫌がるため、触れない様に注意しましょう。寒冷地で育ったため、日本の高温多湿な気候では皮脂過剰になる場合があるようですので、定期的にシャワーをしてあげましょう。

 室内環境

キムリックはネズミ捕りとして生活してきたため、走り回ったりジャンプすることも好きです。走り回れる空間とキャットタワーなどを設置してあげましょう。賢いためドアや窓を開けることを覚えて外に出てしまい、そのまま帰ってこなくなることがあるようですので、戸締りの徹底や脱走対策をしましょう。人見知りをするため、動物病院など見慣れない場所に行く時は、特に逃げてしまわない様に注意しましょう。

 ストレスに気を付ける

品種改良によってマンクスほどではないと言われていますが、神経質なところがあります。騒がしい環境を好まず子供にしつこくされたりするのも嫌がります。ストレスを溜めない様に静かな環境でのんびりと過ごさせてあげましょう。

キムリックと一緒に暮らすには

キムリックと一緒に暮らすには
マンクス自体とても繁殖が難しいため、世界的にもブリーダーが少なく希少な猫種です。キムリックは、そのマンクスが4、5匹生まれる中で1匹しか生まれないため、扱っているペットショップやブリーダーもおらず入手するのはさらに困難です。どうしても飼いたい場合には、海外のブリーダーから直接輸入という方法がありますが、外国語でのやりとりや輸送費など手続きは煩雑となり、個体数も少ないため予約をしてから入手するまで時間がかかります。個体のみとしては、20~30万円ほどで取引されているようです。

キムリックの動画

キムリックの魅力を言葉だけではなく、映像で紹介します。言語は英語ですが、映像だけでも楽しめると思います。


引用元:Cymric Cat and Kittens | History of This Charming Breed

まとめ

キムリックは、マンクスよりさらに希少で、お目にかかる機会はないかもしれません。しかし、今後の交配によってマンクスの個体数が増えてくれば、日本でも会うことが出来る日がやって来るかもしれませんね。

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

のらねこ

札幌在住。 日々ブログや動画で癒されているうちに、自分自身でも作りたくなって作成したブログです。 大好きな猫に関してマイペースで情報を紹介していきます。

© 2021 ねこ日和