トイガーは、1980年にもともとベンガルのブリーダーのもとで虎に似た模様を持った子猫が生まれたことから、小型の虎のような猫を作出する目的で誕生しました。 トイガーについてもっと詳しく見ていきましょう。 |
♦基本情報♦
原産国:アメリカ ボディタイプ:セミフォーリンタイプ 被毛のタイプ:短毛種 体重:オス 4~7㎏、メス 3~5㎏ 寿命:12~15歳 公認団体:TICA |
トイガーの歴史
トイガーは、1980年にもともとベンガルのブリーダーのもとでサーキュラーマーキングと呼ばれる虎のような顔の輪郭を環状になぞるような縞模様を持つ子猫が生まれたことがきっかけとなり、小型の虎のような猫を作出する目的で誕生した猫種です。世界最大の猫血統登録機関であるTICAに2006年に公認されましたが、毛色や柄がまだ安定しておらず、現在もっと虎らしい外見になるよう育成途中の猫種です。名前は、「Toy」+「Tiger」を合わせたもので「小さな虎」を意味します。
トイガーの特徴
トイガーは、長い四肢と胴長でがっしりとした骨太の骨格を持ちたくましく筋肉質なセミフォーリンタイプの体型をしています。尻尾は長くてまっすぐです。頭部は顎がしっかりしていて鼻筋は広く吊り上がった目と耳は小さいことが理想です。被毛は虎を思わせるような縞模様で、ブレード状かロゼット柄を引き延ばしたような形が好ましく、頭部も白のハイライトと目の周りに黒い縁取りが入っているのが良いとされています。トイガーは成猫の大きさになるまでに、3~4年かかると言われています。
トイガーの性格
頭が良く友好的
トイガーは見た目は野生的で虎に似ていますが、人懐っこく友好的な性格のためお子さんや他のペットがいるご家庭でも安心して暮らせる猫です。基本的にベンガルに似ていますが、鳴き声はベンガルほど大きくなく、頭もいいためしつけも楽です。
活発で好奇心旺盛
トイガーは活発で運動量が多い猫種です。飼い主にべったり甘えるタイプではありませんが、人間のことが嫌いなわけではありませんので、時間のある時は一緒に遊んであげましょう。作出されてからそれほど年数が経っていないこともあり、品種改良を重ねているため性格が安定しておらず、繁殖に使われた猫種によって性格の差があると言われています。
トイガーの被毛や目の色
トイガーの被毛は短毛ですがやや厚いため、抜け毛の量に応じて1週間に1、2回ほどブラッシングをしてあげましょう。カラーは、ブラウンタビーが公認されており、地色はブラウン、マホガニーレッド、オレンジ、ゴールド、タン(淡い茶色)など濃淡の差があります。そこに、トイガーの特徴であるブラウン~ブラックの縞模様が入りますが、黒くはっきりしているほど良いとされています。お腹や腕の内側などは虎の様にホワイトが入るのが理想で、現在も理想に近くなるよう育種が続けられています。公認の毛色としては認められていませんが、地色がホワイトやブルー系の個体が生まれることがあり、シルバートイガーと呼ばれています。
目の色は、ブルー以外とされています。
トイガーのかかりやすい病気
猫伝染性腹膜炎(FIP)
猫コロナウイルスを原因とする病気で、腹水や胸水、神経症状、下痢などを伴いながら食欲低下や体重減少の症状が出て死に至りますが、治療法や予防法が確定されていません。
尿路結石症(尿石症)
腎臓から尿管、膀胱、尿道の中に結石や結晶が出来、傷つけたり詰まったりすることで血尿が出たり、膀胱炎を引き起こしてしまう病気です。
トイガーを飼うのに気をつけること
警戒心を持たない様に慣れさせる
トイガーは頭が良く洞察力もあり、知らない人が来た時には警戒してどこかに隠れてしまうことがあります。定期健診などで病院に行く時には、普段と違う様子に気づいて強く抵抗し飼い主が怪我をしてしまうかもしれません。病院に行く時に入れるキャリーケースなどは、普段から目に入るところに置いておき、警戒心を持たない様に慣れさせておきましょう。
室内環境
トイガーは野生の血を引くベンガルを基礎としているため、野性味が強く活発に動き回ります。身体の大きい個体もいますので、駆け回ることが出来る十分なスペースと丈夫なキャットタワーを用意してあげましょう。
トイガーの動画
トイガーの魅力を言葉だけではなく、映像で紹介します。言語は英語ですが、映像だけでも楽しめると思います。
引用元:Cats 101- Toyger
まとめ
トイガーは、比較的新しい猫種でまだ個体数が少ないですが、国内では人気があり取り扱うブリーターが徐々に増えてきています。しかし、高価なため中には偽物を売ろうとする悪質な業者もいますので、信頼のおけるブリーダーから入手することをお勧めします。