オイイーボブは、アメリカの会社が新しい猫種を生み出すためにサイアミーズ(シャム)とマンクスを交配させて作出した猫種です。 オイイーボブについてもっと詳しく見ていきましょう。 |
♦基本情報♦ 原産国:アメリカ 被毛のタイプ:短毛種・長毛種 体重:オス 5.4~7.2㎏、メス 3.6~5.4㎏ 体高:23~25㎝ 寿命:不明 公認団体:REFR、ACA |
オイイーボブの歴史
オイイーボブは、1990年代後半にあるアメリカの会社が新しい猫種を生み出そうとして、ポイント柄で青い目を持つ「サイアミーズ(シャム)」と尻尾が短いことで知られる「マンクス」を交配して作出した猫種です。名前はアイダホ州オイイー郡と尻尾が短いことから名付けられたと言われています。現在、この猫種を公認しているのはACA(American Cat Association)と希少種の登録を専門に行うREFR(Rare and Exotic Feline Registry)です。
オイイーボブの特徴
オイイーボブは、中型~大型で指は大きく飾り毛があり多指も許容範囲とされています。マンクスを交配種に持ち、尻尾はマンクスに近いほぼ無いに等しい長さが好ましいとされていますが、特に規定はありません。頭部は丸くて頬骨や顎が発達しています。アーモンド型の目はやや内斜視で色はブルーのみと規定されています。また、被毛の長さは短毛も長毛も認められていますが、ポイントカラーであることが規定されており、ブルーの目とポイントカラーが揃っていない個体は「マウンテンボブ」として別の猫種として扱われます。子猫の時にはカラーポイントが見られませんが、成長とともに現れてきます。
オイイーボブの性格
社交的で賢い
オイイーボブは、社交的な性格のため他のペットや子供とも仲良く出来ます。賢いためしつけが楽です。
飼い主に対して忠誠心が強い
一般的な猫は、飼い主と遊んでいる途中でも興味をなくすと遊ぶのを止めてしまいますが、オイイーボブは、忠誠心が強いためずっと飼い主に付き合ってくれます。しかし、身体が弱く体調を崩しやすいため、飼い主は手加減をするようにし疲れすぎない様に心掛けましょう。
オイイーボブの被毛や目の色
オイイーボブは、短毛種も長毛種も存在します。抜け毛は多い方なので短毛種であれば1週間に1回程度、長毛種であれば1週間に2、3回ブラッシングするようにしましょう。カラーは、ブラウンやグレーなどのカラーポイントがあることと、目の色がブルーであることが条件となります。
オイイーボブのかかりやすい病気
オイイーボブは、一般的な猫と比較すると身体があまり強くなく、少し風を引いただけでも肺炎や感染症を起こしやすいと言われています。
腎不全
腎臓が徐々に炎症を起こして機能が低下していく病気です。
肥大型心筋症
心臓の左心室(または右心室)の筋肉が厚くなることで拡張不全や流出路障害を起こす病気です。
斜視
眼球が左右上下に偏ってしまう病気で、青い目の猫に多いと言われています。
尿路結石症(尿石症)
腎臓から尿管、膀胱、尿道の中に結石や結晶が出来、傷つけたり詰まったりすることで血尿が出たり、膀胱炎を引き起こしてしまう病気です。
オイイーボブを飼うのに気をつけること
被毛の手入れ
オイイーボブの被毛は、抜け毛が多めのため手入れが必要です。グルーミングで被毛を飲み込みすぎてしまうことで毛球症にならないように、定期的なブラッシングをしてあげましょう。
室内環境
オイイーボブは、一般的な猫と比べると身体が弱いと言われています。室内温度は常に21~28℃を保つようにし、飼い主と遊ぶ時は手加減して疲れさせない様にしたり、多頭飼いの場合は様子を見ていて他の子から引き離して休ませたりといった配慮が必要になります。また、小まめに掃除をして清潔感を保つようにしましょう。
オイイーボブの動画
オイイーボブの魅力を言葉だけではなく、映像で紹介します。母猫があまり映っていなく特徴などわかりにくいですが、子猫がわちゃわちゃしていてこれはこれで可愛いですよ。
引用元:Owyhee Bob Feb 2017 Litter
まとめ
オイイーボブは比較的新しい猫種のため、希少で日本では認知度がないため入手するのは困難な猫種です。どうしても入手したい場合は、海外からの輸入になると思われますが、身体が弱いため環境の変化や輸送によって体調を崩してしまうことも十分に考えられるので、よく検討をしてから入手することをお勧めします。今後改良され身体が丈夫になったら国内でも目にすることが出来るようになるかもしれませんね。