モハーベスポッテドは、野生猫「モバーベデザートキャット」を絶滅の危機から救う目的で誕生した猫種です。 モハーベスポッテドについてもっと詳しく見ていきましょう。 |
♦基本情報♦ 原産国:アメリカ 被毛のタイプ:短毛種 体重:3.6~10㎏ 体長:50~80㎝ 体高:約25㎝ 寿命:12~15年 公認団体:REFR |
モハーベスポッテドの特徴
モハーベスポッテドの性格
モハーベスポッテドの被毛や目の色
モハーベスポッテドのかかりやすい病気
モハーベスポッテドを飼うのに気をつけること
モハーベスポッテドの動画
まとめ
モハーベスポッテドの歴史
モハーベスポッテドの歴史は、1980年にカリフォルニア州のモハーベ砂漠の低木地に巣穴を掘って暮らしているスポット柄の野生の猫である「モバーベデザートキャット」を発見したのが始まりと言われています。1990年代に入るとこの野生猫の数が徐々に減っていることに憂慮した人々によって絶滅の危機から救おうとする保存計画が始まりました。「人間に飼い慣らされず野生の資質を損なわないこと」に重点を置いて飼育され、1996年からはベンガル、アビシニアン、多指猫(ポリダクティルキャット)などとの交配が行われ、2007年からは絶滅の危機を脱しモハーベスポッテド単体での交配が可能となりました。現在では、希少品種の登録を専門に行っているREFRの公認を受けています。
モハーベスポッテドの特徴
モハーベスポッテドの身体は、とても筋肉質で引き締まっています。後ろ足は前足よりも長く、指が多い(多指)個体もいます。また、尻尾は短めでボブテイルも認められおり、「腹ひだ」と呼ばれる腹部のたるみがあります。頭部はくさび型で耳の先は丸く、楕円形の目を持っています。名前にもなっているスポット柄が特徴で、模様のパターンはスポテッドタビー、レパード、ロゼッタ、スノーレパードなどがあります。被毛の1本1本には、根元と先端で色が違うティッキングが入っています。
モハーベスポッテドの性格
好奇心旺盛で活発
モハーベスポッテドは、「野生の資質を失わない」ことを重点に育種されているため、好奇心旺盛で活発な性格をしています。活発に動き回り自由な空間のある生活を望む傾向があります。
独立心が強く気性が荒い
モハーベスポッテドは、独立心が強く飼い主にさえベタベタすることはほぼありません。人に媚びず気性が荒いところもあるため、性格を把握し少し距離を取ってお互いに良い関係を築きましょう。
モハーベスポッテドの被毛や目の色
モハーベスポッテドの被毛は短毛で、抜け毛の量は一般的な短毛種と同じくらいのため、1週間に1、2回ほどブラッシングしてあげましょう。換毛期には様子を見て回数を増やしてあげましょう。被毛のカラーやパターンは、スポテッドタビー、レパード、ロゼッタ、スノーレパード、セーブル、チェスナット、タウニー、シルバー、チャコール、ブルーなどがあります。
モハーベスポッテドのかかりやすい病気
腎不全
腎臓が徐々に炎症を起こして機能が低下していく病気です。
尿路結石症(尿石症)
腎臓から尿管、膀胱、尿道の中に結石や結晶が出来、傷つけたり詰まったりすることで血尿が出たり、膀胱炎を引き起こしてしまう病気です。
毛球症
グルーミングなどにより飲み込んでしまった被毛をうまく排出出来ないことによって発症する病気です。
モハーベスポッテドを飼うのに気をつけること
ストレスに気を付ける
モハーベスポッテドは、野生の資質を損なわないように育種されているため自然が多い環境の方が適しています。狭い空間に人と常にいる環境であったり、車や電車などの騒音がする騒がしい環境ではストレスを抱えてしまうかもしれません。
室内環境
モハーベスポッテドは、イエネコとして飼育することを目的に誕生した猫種ではないため、気性が荒かったり自由でのびのびとした空間が必要であったりするので、マンションなどで飼うのは不向きな猫種です。また、砂漠のある暑い地域で育っているため寒さに弱いです。特に冬季は風邪を引かない様に室内をいつも暖かくしてあげましょう。
モハーベスポッテドの動画
探してみましたが、参考になる映像がありませんでした。今後画像を見つけることが出来ましたら公開する予定です。
まとめ
モハーベスポッテドは一見すると日本猫の様に見えますが、大きい個体では10kgにもなります。筋肉質で気性が荒かったり、独立心が強く人に懐かないなど野生気質を持っています。現在ではアメリカの「Cheshire Cats Cattery」でしかブリーディングされていないため、飼いたい方はその性格を把握したうえで問い合わせしてみてくださいね。