ソコケは、ケニアの自然保護区域で発見された樹皮の様な模様の被毛を持つ猫種です。 ソコケについてもっと詳しく見ていきましょう。 |
♦基本情報♦ 原産国:ケニア ボディタイプ:オリエンタルタイプ 被毛のタイプ:短毛種 体重:3~5㎏ 寿命:11~15年 公認団体:TICA、FIFe |
ソコケの歴史
ソコケはケニアに住むギリアマ族と数百年前から暮らしてきた猫と言われ、名前はケニアのアラブコソコケ熱帯雨林にちなんでつけられています。
ソコケの歴史は、1978年にケニア東部でココナツ農園を所有していた女性が、敷地内にいた母猫と子猫の独特の縞模様に惹かれ連れ帰ったことから始まりました。アラブコソコケ熱帯雨林がある自然保護地域では、猫については保護の対象とはされておらず、ソコケに興味を持った人物がこの美しい柄の猫を絶滅の危機から救うため、数匹をデンマークに持ち帰り繁殖が行われました。1993年には国際的な猫の血統登録団体であるFIFeで、2008年にはアメリカの血統登録団体であるTICAで新猫種として登録されました。現在、野生のソコケはほとんど生息しておらず、保護され絶滅の危機を逃れています。
ソコケの特徴
小さなくさび型の頭で、耳は大きく先端にわずかに房毛があり、目はアーモンド形できりっとしています。身体の大きさは一般的な猫と同じくらいですが、胴が細長く前足より後ろ足が長い野生猫の特徴を継承しています。尻尾はやや長めで全体的に筋肉質でスリムな体型をしています。
ソコケの性格
好奇心旺盛で活発
ソコケは、運動量が多く活発的な猫種です。獲物を追うような身体を動かす遊びが好きなため部屋中を駆け回り、ジャンプ力もあり高い所に登ることが好きです。水を怖がらず泳ぐ子もいるようです。
賢く友好的で愛情深い
ソコケは賢いためしつけが楽で、飼い主のことが大好きなため一緒にいたがるほど友好的で愛情深い性格をしています。
繊細で寂しがり屋
寂しがり屋なため、飼い主が留守がちなご家庭には不向きです。繊細な面もあるため初対面の相手には距離をとったり、しつこく構いすぎると嫌がることがあります。
ソコケの被毛や目の色
ソコケの被毛は、厚い地域で生きてきたため短毛種の中でも特に短く薄めで、木の皮の様な独特の縞模様があります。色はライトブラウン~ダークブラウンの茶系統やブラックが一般的ですが、キャットショーでは公認されていないスノーと呼ばれる白っぽい毛色のソコケが生まれることがあるようです。
目の色は、アンバー(琥珀色)~薄い緑色ですが、スノーはブルーの目を持つことがあるようです。
ソコケのかかりやすい病気
ソコケは自然発生した猫種のため、比較的疾患は少ないと言われていますが、繊細で寂しがり屋な性格のため、ストレスから病気になる可能性があります。
腎不全
腎臓が徐々に炎症を起こして機能が低下していく病気です。
尿路結石症(尿石症)
腎臓から尿管、膀胱、尿道の中に結石や結晶が出来、傷つけたり詰まったりすることで血尿が出たり、膀胱炎を引き起こしてしまう病気です。
肥大型心筋症
心臓の左心室(または右心室)の筋肉が厚くなることで拡張不全や流出路障害を起こしてしまう病気です。
ソコケを飼うのに気をつけること
被毛の手入れ
ソコケの被毛は、とても短く薄いため寒さに弱いです。特に冬季は風邪を引かない様に室内温度を暖かくしてあげて下さい。抜け毛は少ないため、ブラッシングは週に1、2回ほどで大丈夫です。
室内環境
ソコケはとても運動量の多い猫種のため、家具の配置など考慮して走り回れる空間の確保とキャットタワーなど高低差のあるものを設置することをお勧めします。
ソコケの動画
ソコケの魅力を言葉だけではなく、映像で紹介します。言語は英語ですが、映像だけでも楽しめると思います。
引用元:Sokoke | Cats 101
まとめ
ソコケはとても希少な猫種のため、世界的にもブリーダーが少なく入手するのは非常に困難です。賢く友好的でとても飼いやすい性格をしているので、いつか国内でお目にかかれる日がくると良いですね。