エキゾチックショートヘアは、鼻ぺちゃな顔が可愛いと人気のある猫種です。 エキゾチックショートヘアについてもっと詳しく見ていきましょう。 |
♦基本情報♦ 原産国:アメリカ ボディタイプ:コビータイプ 被毛のタイプ:ダブルコートの短毛種 体重:オス 4.7~7㎏・メス 3.1~6㎏ 体高:60~75㎝ 寿命:10~13歳 公認団体:TICA、CFA、FIFe、GCCF |
エキゾチックショートヘアの特徴
エキゾチックショートヘアの性格
エキゾチックショートヘアの被毛や目の色
エキゾチックショートヘアのかかりやすい病気
エキゾチックショートヘアを飼うのに気をつけること
エキゾチックショートヘアと一緒に暮らすには
エキゾチックショートヘアの動画
まとめ
エキゾチックショートヘアの歴史
エキゾチックショートヘアは、1950年代に短毛種のペルシャが欲しいというブリーダーの要望から作出が始まりました。この作出に多くのブリーダーが交配を試みましたが、認められていない品種との交配による作出で突然変異を装うなど好ましくない繁殖が横行し、なかなか上手くいきませんでした。
あるアメリカの繁殖家が、ペルシャとアメリカンショートヘアの交配によって生まれた短毛の子猫に魅力を感じ、新しい猫種として登録されるように働きかけました。当初は銀色の毛並みのみとして「スターリング」と名付けられていました。
また、別のアメリカの繁殖家が、ペルシャとバーミーズを交配することで茶色の被毛のペルシャを作出しようとしましたが、子猫は黒っぽい毛色ばかりで失敗に終わりました。しかし、短い鼻を持つ短毛の子猫たちの可愛らしさに魅力を感じ新しい猫種として登録したいと考えました。
上記の交配を経てエキゾチックショートヘアは、バーミーズとペルシャから生まれた子にアメリカンショートヘアを交配すること以外は認められないとして、1966年にCFAに新しい猫種として登録されました。作出されてから比較的新しい猫種のため、劣性遺伝子同士の交配により長毛の子猫が生まれることもあり、この場合は「エキゾチックロングヘア」とする団体や、ペルシャとして認定する団体があり猫の血統登録団体によって規定が異なります。
エキゾチックショートヘアの特徴
エキゾチックショートヘアの特徴は、短くてしっかりした四肢、短めの丸い尻尾を持つ筋肉質でがっしりとした身体に、大きな目と潰れた鼻、離れた小さめの耳を持つ丸い頭部をしています。あまり鳴かないですが、声は高めで小さく可愛らしい声をしており、とぼけたような顔とのギャップに魅力を感じる人も多いようです。
エキゾチックショートヘアの性格
大人しくて優しい
エキゾチックショートヘアは鳴き声が小さく、運動量もそれほど多くないため静かで大人しく、一般的な猫が嫌がる抱っこや撫でられたりすることが好きです。また、爪切り、お風呂、耳掃除なども比較的簡単にやらせてくれる子が多いと言われています。
警戒心が強く嫉妬深い
飼い主や家族は好きですが、警戒心が強く最初の頃は慣れるまで時間がかかります。先住猫がいる場合もすぐには仲良くなれないようです。また、飼い主が他の猫と仲良くしているのを見ると嫉妬して拗ねてしまうこともあり、多頭飼いには向かないかもしれません。
エキゾチックショートヘアの被毛や目の色
エキゾチックショートヘアはダブルコートの短毛で、抜け毛は多少多いですがぬいぐるみのような手触りの被毛をしています。カラーはホワイト、クリーム、ブルー、レッド、スモークなど、パターンもタビーやキャリコなど多くの色や柄が認められています。
目の色も被毛に伴って、グリーン、ヘーゼル、イエロー、カッパー、ブルー、オッドアイなど様々です。
エキゾチックショートヘアのかかりやすい病気
エキゾチックショートヘアは、ペルシャがかかりやすい疾患を受け継いでいます。
短頭種気道症候群
短頭種の猫が顔の構造上かかりやすい先天的な呼吸器の病気です。
白内障
目の奥にある透明な水晶体の一部もしくは全部が白く濁ってしまい、視力が低下する病気です。
流涙症
涙小管や鼻涙管など、涙を鼻の奥へ排出する管が狭くなっていたり詰まっていたりすることで目頭から涙があふれてしまう病気です。
眼瞼内反症
瞼が内側に入り込んでしまい被毛やまつげが眼球や結膜に触れてしまうことで炎症を起こしてしまう病気です。
肥大性心筋症
心臓の筋肉が厚くなることで拡張不全や流出路障害を起こす病気です。
多発性嚢胞腎
腎臓に嚢胞がたくさん出来る先天性腎疾患で、嚢胞が大きくなり増えることで腎機能障害を起こしてしまう病気です。
エキゾチックショートヘアを飼うのに気をつけること
室内環境
エキゾチックショートヘアは、運動能力は高くありませんがアメリカンショートヘアの血を受け継いでいるため活発な面もあり、高い所に登ったのに降りられないなど不器用なところがあります。キャットタワーはあまり高くないもので十分かもしれません。また、ダブルコートの被毛で寒さには比較的強いですが、暑さには弱いため熱中症にならないように室内の温度を管理してあげましょう。
肥満対策
ペルシャ同様運動能力が高くなく、よく寝るタイプのため肥満になりやすい傾向があります。食事の管理をしたり、飼い主と遊ぶことが好きなのでおもちゃなどを使ってたくさん遊んであげましょう。
スキンシップをとる
最初は警戒しますが、慣れると飼い主や家族のことが大好きになるため、スキンシップをたくさん取るようにしましょう。いつも留守にしていたり構ってあげないとストレスを抱え、拗ねてしまう子もいるようです。目や鼻の病気にかかりやすいため、スキンシップを兼ねてお手入れをしてあげましょう。
エキゾチックショートヘアと一緒に暮らすには
エキゾチックショートヘアは、テレビのドラマなどで出演したこともあり、そのブサカワな見た目が人気のため国内では比較的入手しやすい猫種です。年齢などによりますが、ペットショップやブリーダーでは15~35万円ほどで取引されており、被毛や血統によってはそれ以上の子もいるようです。
エキゾチックショートヘアの動画
エキゾチックショートヘアの魅力を言葉だけではなく、映像で紹介します。言語は英語ですが、映像だけでも楽しめると思います。
引用元:cats 101 exotic. **High Quality**
まとめ
エキゾチックショートヘアは、とぼけたような顔と、運動能力が高くなくちょっと不器用なところが可愛いと近年人気が出てきている猫種です。比較的疾患が多い猫種ですので、入手の際には信頼のおけるペットショップやブリーダーから入手し、スキンシップを兼ねて目や鼻のお手入れをしてあげてくださいね。