猫がスリッパを好きな理由
足の臭いが好き
私達人間は、あまり他人の足の臭いを嗅ぎたいとは思いませんし、自分の靴下の臭いをいい臭いと思うこともないですよね。しかし、人間の足の臭いは猫のフェロモンの臭いと似ていると言われており、そのためスリッパや靴が好きな子が多いようです。特に汗をかきやすい人のスリッパは好まれやすいようで、猫が他の猫のお尻の臭いを嗅いだ時にするような「フレーメン反応」をする子もいるようです。自分の足と猫のお尻の臭いが似ているのかと思ったら、ちょっと複雑な気持ちになりますね。
飼い主の臭いを確認している
猫がスリッパを噛んだり、上に乗ったり身体を擦り付けている場合は、飼い主の臭いを確認しているのかもしれません。猫にとって、いつも自分の側にいてくれる飼い主の臭いはとても落ち着くものです。飼い主が外出中に寂しくなるとスリッパに悪戯しているかもしれません。
おもちゃの1つだと思っている
猫がスリッパを咥えて持ってきた時は、おもちゃだと思っているかもしれません。もしかしたら前に飼い主とスリッパを使って遊んだことが楽しかったため、また遊んで欲しいと思っているかもしれません。特につま先が開いていて、向こう側が見えるタイプのものは狩猟本能が駆り立てられるようです。
狭いから
子猫時代にスリッパの中で猫が寝ていたことはないでしょうか。猫はもともと自分の身体が触れるような狭い場所を好みます。つま先が開いていないタイプの場合は、中が薄暗いため余計に猫が中に入るのが好きかもしれません。成猫になってもその頃の記憶が残っており、身体はもう入らなくなっても顔だけ入れたりする子もいるようです。
物の上に乗りたい
素材が柔らかくて猫が中に入れるようなドーム型のアイテムを買っても、いつの間にか上に乗って潰している姿を見たことはないでしょうか。猫の中には何かの上に乗っていると落ち着く子もいます。たまたま側にスリッパがあったので、上に乗っている場合もあるようです。
暖かい
飼い主が脱いだばかりのスリッパに寄っていく時は、飼い主の臭いで落ち着くのと脱いだばかりで温かいことを知っているからかもしれません。猫は暖かくて心地のいい場所を見つけるのが得意なので、中に入ったり抱きついたまま飼い主の臭いに包まれて寝てしまう子もいるようです。
お気に入り
大好きな飼い主の臭いがする以外にも、スリッパの素材が好きな理由であることもあります。子猫がスリッパを噛む場合は、歯が生え変わりの時期でむず痒いのをスリッパの生地を噛むことによって解消するのにちょうどいいということもあるようです。
猫がスリッパを悪戯しないようにするには
猫がスリッパで遊ぶ姿は可愛いかもしれませんが、飼い主にとってお気に入りのスリッパをボロボロにされるのはちょっと困りものですね。猫は悪戯好きな子が多いので、言い聞かせてもなかなかやめる子はいないでしょう。では、猫がスリッパを悪戯しないようにするにはどうしたらいいでしょうか。
使わない時は収納する
靴箱の上段をスリッパ置き場にするなどして、外出する時には必ずそこにスリッパを置き扉を閉めるようにします。朝、急いで出勤したい時は面倒ですが、これでスリッパがボロボロにされることはなくなります。
スリッパの素材を変える
飼い主のこだわりがあれば無理ですが、猫がスリッパの素材を気に入っているようなら、好きではない素材に変えることで悪戯しなくなるかもしれません。しかし、どの素材なら悪戯しないかは猫によって様々なためいろいろ試す必要があり、また、素材ではなく飼い主の臭いに反応している場合は、どの素材に変更しても悪戯はなくならないかもしれません。
猫用のスリッパを用意する
スリッパの形状を気に入っている場合は、自分で使用するものの他に猫用にスリッパを用意してもいいかもしれません。しかし、猫用に用意したスリッパの場合は飼い主が履かないので、臭いがしないため気が付いたらあなたのスリッパに悪戯しているかもしれません。
スリッパに猫の嫌いな臭いを吹き付ける
嗅覚が優れている猫は柑橘系の臭いや香水など強い臭いのするものを嫌います。登って欲しくないカーテンや爪とぎをして欲しくないソファに吹き付けるように、悪戯されたくないスリッパに猫の嫌いな臭いを吹き付けることで悪戯することはなくなるでしょう。
スリッパを履かない
いっそのことスリッパを履かなくするのもいいかもしれません。しかし、家の中でいつもスリッパを履いている人にとっては落ち着かないかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。猫がスリッパを好きな理由は、やはり大好きな飼い主の臭いがするからというのが一番だと思います。愛猫がスリッパ好きだと感じた場合は、誤飲などを避けるため小さな飾りがついているものは避けるか、悪戯しないように外出時には収納するようにしましょう。飾りがついていないシンプルなタイプでも噛んだ際に生地の切れ端などを飲み込まないように観察し、ボロボロになったものは捨てて新しいものに買い替えるようにしましょう。