猫について

猫に食べさせてはいけないもの

私達が食するものは猫に与えてはいけないと言われていますが、それには理由があります。私達には何も害が無い食品でも、猫にとっては中毒を引き起こすものがあるからです。それはどんな食品なのかについてまとめてみました。

食べる猫

目次

猫に少量でも食べさせてはいけないもの

 野菜

ネギ類(生食 ✖:加熱 ✖)

ネギ科の植物全般:玉ねぎ、長ネギ、ニラ、ワケギ、らっきょう、アサツキ、にんにくなど

玉ねぎや長ネギ、ニラ、らっきょうなどのネギ類に含まれる「有機チオ硫酸化合物」や「アリルプロピルジスルファイド」は、どちらも赤血球を破壊する作用があるため「溶血性貧血」や「ハインツ小体性貧血」になり、呼吸困難や黄疸、血尿、けいれん、貧血、胃腸障害、アレルギーなどの症状や「急性腎不全」を引き起こすこともあります。致死量は猫の体重1kgに対して15~20g程度ですが、個体差や体調にもよるため少量でも与えてはいけません。食品そのものではなくても、ハンバーグやすき焼き、スープ、みそ汁などネギ類を使った料理は多く、「有機チオ硫酸化合物」や「アリルプロピルジスルファイド」は加熱しても変化しないため、食べさせてはいけません。また、ベビーフードや人間用の缶詰の中にもエキスなどが含まれていることがあるため、内容物を確認し出来れば万が一のことを考え食べさせない様にしましょう。人が食べても問題ないけれども猫に重篤な症状が出るのは、血液中のヘモグロビンの分子構造が異なるためです。

 果物

ブドウ・マスカット・レーズン(生食 ✖:加熱 ✖)

猫はブドウやマスカットを食べてしまうと、中毒で「急性腎不全」を引き起こす可能性があります。ジュースなども与えないようにしましょう。レーズンはブドウを乾燥させたもののため、同様の症状を引き起こす可能性があります。致死量は、体重1kgに対し生のブドウ30g程度ですが、個体差や体調にもよりますので少量でも食べさせてはいけません。

アボカド(生食 ✖:加熱 ✖)

アボカドに含まれる「ペルシン」は、猫が食べると中毒を引き起こす成分です。アボカドの種子や葉にもたくさん含まれていますので絶対に与えてはいけません。「Avo Derm」はアボカドオイルを使用したキャットフードですが、ペルシンを含んでいないアボカドを使用しているため猫が食べても問題ありませんが、その他の人間用のアボカドオイルは与えてはいけません。また、猫用のシャンプーにアボカドオイルが入っている物も中毒を起こす心配はないようです。

いちじく(生食 ✖:加熱 ✖)

いちじくの木の樹液の中には「フィカイン(フィシン)」というタンパク質分解酵素が含まれているため、猫が食べてしまうと口内の粘膜を傷つける可能性があります。また、果肉や皮にも「フラノクマリン」という有機化合物が含まれており、猫に与えてしまうと皮膚の炎症を引き起こすことがあります。

 肉類・魚介類

貝類(生食 ✖:加熱 ✖)

アワビ、ハマグリ、トリ貝、サザエ、トコブシなど

アワビなどに含まれる「ピロフェオホルビドα」という成分は、紫外線により活性化し「光線過敏症」を発症する可能性があります。ほとんどの猫は被毛で覆われているため、直射日光を浴びても光が皮膚まで届きませんが、耳の毛は薄いため発症すると耳や目の周りなどに炎症を起こし、激しい痒みのため耳を掻きむしってしまう恐れがあります。ハマグリなどに含まれる「チアミナーゼ」は「ビタミンB1欠乏症」になる危険性があります。

鳥の骨・魚の骨

鳥や魚の骨は、猫の喉や消化器官に刺さったり、詰まって窒息する可能性があるため与えてはいけません。食欲や元気がない、ヨダレを垂らす、強い口臭がするなどの症状がある場合は、骨が刺さっている可能性があります。

 豆類

ナッツ類(生食 ✖:加熱 ✖)

くるみ、マカデミアナッツ、ピーナッツなど

ナッツ類は固いため、猫が丸のみして窒息する危険性があります。また、脂肪分が多く高カロリーであり、塩分も濃いです。特にくるみは食物繊維が多く、猫が食べると消化不良の原因となったり、中毒を起こし「パンディング」という痙攣や舌を出して荒く息をする症状が出ることがありますので、猫にはくるみを与えてはいけません。

 加工食品

スパイス(生食 ✖:加熱 ✖)

スパイスは、猫の内臓に強い刺激を与えてしまうため肝臓や腎臓に悪い影響を与える危険性があります。ケシの実など中枢神経の麻痺や幻覚を引き起こすものもありますので、猫が食べてしまわない様に注意しましょう。

 お菓子

チョコレート・ココア

チョコレートに含まれる「テオブロミン」は猫にとっては毒です。下痢や嘔吐、ふらつき、動悸、息切れなどの中毒症状が現れます。「テオブロミン」の致死量は、体重1kgに対して250~500mg程度で、一般のミルクチョコレートに含まれる「テオブロミン」の量は100gあたり155mg程度です。

キシリトール

ガムなどに含まれる「キシリトール」は、血糖値を急激に下げる作用があります。誤って食べてしまうと、虚脱や痙攣などを引き起こし、身体の小さな猫の場合は低血糖を起こして死亡する可能性があります。

 飲み物

カフェインを含むもの

コーヒー、緑茶、コーラ、紅茶など

コーヒーやお茶などに含まれる「カフェイン」は猫にとっては毒です。中枢神経を刺激し、嘔吐、ふらつきなどの症状の他、全身性のうっ血、出血、内臓低下の恐れがあります。最悪の場合は死に至ります。致死量は体重1kgに対してカフェイン150mg程度です。紅茶には「カフェイン」の他「シュウ酸」が含まれており、「尿路結石」の原因になります。茶葉の状態では、これらの含有量が多いため特に気を付ける必要があります。

ミネラルウォーター

ミネラルウォーターにはマグネシウムが多く含まれており、「ストルバイト結石」が出来やすくなり「尿路結石」の原因になります。

お酒

猫の肝臓はアルコールを分解することが出来ません。摂取してしまうと中枢神経に作用し、嘔吐、下痢、意識障害、心肺停止などの重篤な症状になる可能性があり、もし助かったとしても内臓に後遺症が残る可能性があります。致死量は体重1kgあたり5.6mlで、体重3kgの猫ならスプーン1枚くらいです。

 その他

パン

生のイースト(パン)は消化管の中で膨張しガスを発生させます。また、体内でアルコールを形成するため、アルコール中毒になる恐れがあります。その他、猫に与えてはいけない玉ねぎやレーズンなどが入ったものもあるため注意が必要です。

古くなったドライフード

現在のドライフードには猫に必要なビタミンB1が添加されていますが、古くなったドライフードはビタミンB1が失われていることがあります。そのフードを食べ続けると、「ビタミンB1欠乏症」を発症する可能性があります。

ドックフード

猫と犬では必要な栄養素が違います。ドックフードには猫にとって必要な良質なタンパク質やタウリンが不足しているため、ドックフードを与え続けると進行性網膜委縮を引き起こし失明する可能性があります。その他、心筋症、神経異常、生殖能力低下なども引き起こす可能性があります。

人間用の薬・サプリメント

人と猫では身体の大きさが全く異なるため、過剰摂取になります。最悪の場合は死亡する可能性がありますので絶対に与えてはいけません。特に人間用の鎮痛剤や風邪薬に含まれている「アセトアミノフェン」という成分は猫にとっては猛毒で、一般的な大きさの猫であれば1錠で死に至る可能性があります。愛猫の具合が悪い場合は、人間用の薬は与えず動物病院へ行きましょう。

人間用の魚の缶詰

猫に必要な栄養素が十分でなく、猫にとっては味が濃すぎ、油漬けになっているものもあり猫には適しません。

甘味

ケーキ・和菓子など

肥満や糖尿病の原因となります。お祝いの時には、ネット通販やペットショップなどで猫用のものが販売されていますので、そちらを与えるようにしましょう。

腐っている物・カビが生えている物

猫は嗅覚が優れているため、酷い匂いがするものは口にしませんが、生ごみなどを猫がいたずらしないように注意しましょう。

植物

猫は猫草など植物を食べますが、中毒を起こす可能性があるものは意外と多いため、室内に飾る場合は猫が入れない場所など限定するようにしましょう。

アジサイ科

アジサイ

キンポウゲ科

アネモネ・オダマキ・キツネノボタン・キンポウゲ・クリスマスローズ・クレマチスなど

サトイモ科

アイビー・スパティフィル・ディフェンバキア・フィロデンドロンなど

スズラン科

スズラン

ソテツ科

ソテツ

ツツジ科

アザレア・アセビ・カルミア・サツキ・シャクナゲ・ツツジなど

トウダイグサ科

トウゴマ・ポインセチアの茎や葉など

ナス科

イヌホウズキ・チョウセンアサガオ・ニオイバンマツリなど

バラ科

アンズ・ウメモモ・スモモ・リンゴなど

ヒルガオ科

アサガオ種子

ユリ科

イヌサフラン・オニユリ・ユリ植物全般・チューリップ球根など

猫が食べ過ぎると危険な物

 野菜

トマト(生食 〇:加熱 〇)

トマトの赤い実の部分は少量ならば与えても構いませんが、葉や茎、花の部分には「トマチン」という毒素があり、下痢や痙攣、皮膚のかぶれなどを引き起こします。未熟なトマトや人間が飲むトマトジュースは与えてはいけません。

さつまいも(生食 〇:加熱 〇)

さつまいもは市販のキャットフードに使用されることもあり、食物繊維やビタミン、ミネラルを含むため整腸作用がありますが、カリウムが含まれているため食べ過ぎると高カリウム症や消化不良を引き起こすことがあります。

水菜(生食 〇:加熱 〇)

細かく刻んでキャットフードに少量混ぜる程度であれば問題ありません。ただし、水菜には「カルシウム」が含まれており「尿路結石」の原因になるため、泌尿器系の病気を持っている猫には与えない方が良いです。

もやし(生食 〇:加熱 〇)

一度にたくさん食べてしまうと、食物繊維が豊富で下痢や消化不良の原因になります。新鮮で味付けをしていないものなら少量食べても問題ありません。

 果物

柑橘類(生食 〇:加熱 〇)

みかん、オレンジ、レモンなど

みかんやオレンジ・レモンの果肉は少量なら食べても構いませんが、猫は柑橘系の匂いが苦手と言われているため近づかないかもしれません。皮には「リモネン」という中毒症状を引き起こす成分が含まれていて、猫はこの成分を分解する酵素を持たないため肝臓に異常を起こします。食べてしまうと嘔吐や麻痺、皮膚がかぶれるなどの症状を引き起こします。「リモネン」はハンドクリームに使われている場合もありますので、注意が必要です。

バナナ(生食 〇:加熱 〇)

猫がバナナを食べても構いません。しかし「カリウム」が含まれているためたくさん食べると「カリウム血症」を引き起こす可能性があり、糖尿病や腎臓疾患の猫や老猫には与えない方が良いです。

さくらんぼ(生食 〇:加熱 〇)

猫がさくらんぼの実を食べても構いませんが、食物繊維が多いためたくさん食べると下痢の原因になります。実以外の種、葉、茎には「青酸配糖体」が含まれており中毒症状として呼吸困難や痙攣を引き起こし、命を落とす可能性があります。

パイナップル(生食 〇:加熱 〇)

葉や皮は消化不良の原因になるためかじらないようにしましょう。果肉は細かく刻んで少量ならば与えても構いません。

マンゴー(生食 〇:加熱 〇)

マンゴーの果肉部分は少量なら問題ありませんが、皮に「カルドール」「マンゴール」といった成分が含まれており、たくさん食べるとアレルギーを引き起こす可能性があります。腫れや痒み、蕁麻疹や呼吸困難といった症状が出るため、皮をかじらせないようにしましょう。

パパイヤ(生食 〇:加熱 〇)

パパイヤには「パパイン」という酵素が含まれており、アレルギーの原因になる可能性があります。少量なら問題ありませんが、アレルギーになると口内や口周りの炎症、呼吸困難などの症状が出ることがあります。

キウイフルーツ(生食 〇:加熱 〇)

キウイフルーツの実には、ミネラルや食物繊維などが含まれており猫が食べても構いませんが、食べ過ぎるとアレルギーを起こす場合があるため少量だけにしましょう。また、キウイはマタタビの仲間のため、枝や葉を噛むと酔っ払ったようになります。

 乳製品

牛乳(生食 〇:加熱 〇)

少量なら問題ありませんが、牛乳に含まれる乳糖を分解する酵素が十分にないため、猫によっては消化不良を起こし下痢をする場合があります。また、「シュウ酸カルシウム」が含まれるため「尿路結石」になる危険性があるので、出来れば猫用のミルクを与えるようにしましょう。

チーズ・バター(生食 〇:加熱 〇)

人間用のチーズやバターは塩分や脂肪分が多いため、猫用のチーズを与えましょう。

練乳(生食 〇:加熱 〇)

糖分が高いため日常的に与えるのではなく、粉薬を飲ませる時に混ぜる程度なら構いません。ただし、アレルギーや薬との相性がありますので薬に混ぜる場合は獣医師に確認しましょう。

 魚介類

しらす(生食 〇:加熱 〇)

カルシウムやミネラルが豊富なため猫のフードに加えても良いですが、人間用の釜揚げシラスは塩分が濃いため食べ過ぎると腎不全や腎疾患になりやすくなってしまいます。尿路結石の心配も出てきますので、1週間に1回ほど塩抜きしたものを一つまみ程度与えるくらいの量にしましょう。

わかめ(生食 〇:加熱 〇)

わかめに含まれる「ヨウ素」は甲状腺ホルモンの働きを助け、「フコダイン」は免疫力をアップして抗ガン作用もあると言われています。「甲状腺機能亢進症」を持っている猫には与えてはいけません。海藻類は消化に悪いため、柔らかく茹でて刻んだものを少量、ひと月に3回程度与えるようにしましょう。

かつおぶし・煮干し(生食 〇:加熱 〇)

かつおぶしや煮干しには、マグネシウムやカルシウムなどの「ミネラル」が含まれています。食べ過ぎると「尿路結石」の原因となり塩分も多いため、塩分の少ない猫用のかつおぶしを与えるようにしましょう。

イクラ(生食 〇:加熱 〇)

イクラは少量ならば与えても構いませんが、市販のものはとても塩分が濃いため食べ過ぎると「腎不全」の原因となります。また、イクラは鮭の魚卵なので鮭アレルギーの猫には与えてはいけません。

 加工食品

海苔

海苔はタンパク質やミネラル、食物繊維が豊富です。食べすぎると「尿路結石」や「腎臓病」を引き起こすため、腎臓病の猫には与えないようにし、与える場合は週に2回ほど少量にしましょう。

油揚げ

生の大豆は消化不良を起こすことがありますが、大豆アレルギーの無い猫であれば油揚げを少量なら与えても構いません。油で揚げていて高カロリーのため食べ過ぎには注意しましょう。

練り物

かまぼこ、ちくわ、ハンペンなど

練り物には添加物が含まれており、加工食品ばかり食べていると猫に必要なビタミンB1が不足し「ビタミンB1欠乏症」になる可能性があるため、食べすぎない様に注意しましょう。

猫が加熱し少量なら食べられるもの

 野菜

ソラニンが含まれている物(生食 ✖:加熱 〇)

ピーマン、ジャガイモ、ナスなど

ピーマンやジャカイモの皮と芽、ナスの実以外に含まれる「ソラニン」は、神経に影響する毒素を持っており摂取量によって嘔吐や下痢を引き起こすことがあります。ソラニンは水に溶けだすため、茹でたものを少量なら与えても構いませんが、茹で汁は与えてはいけません。ソラニン中毒を起こすと下痢や胃腸炎を引き起こし、最悪の場合は死亡します。ナスの実の部分はソラニンを含みませんが、「クロロゲン酸」というポリフェノールの一種であるアクがあるためアレルギー反応を引き起こすことがあります。

シュウ酸が含まれている物(生食 ✖:加熱 〇)

ほうれん草、春菊、たけのこ、ゴボウなど

ほうれん草やたけのこには「シュウ酸」が含まれていて、体内でカルシウムや鉄と結合して結石を作るため「尿路結石」の原因となります。必ずお湯で茹でて「シュウ酸」を抜いてから少量を刻んで与えましょう。食物繊維が豊富なため与えすぎると消化不良を起こします。

菜の花(生食 ✖:加熱 〇)

菜の花はカリウムや鉄が豊富で、多量に摂取すると「尿路結石」になる可能性があります。また、甲状腺のヨウ素吸収を阻害する働きがあるため、甲状腺関連の病気を抱えた猫に与えてはいけません。食物繊維が多く消化不良を起こし、下痢や嘔吐することもあります。茹でて少量を与える程度なら構いません。

豆苗(生食 ✖:加熱 〇)

豆苗には「レクチン」という毒素が含まれているおり、消化不良で下痢や嘔吐を引き起こす可能性があります。「レクチン」は熱に弱く加熱により消火も良くなるため、加熱し少量なら与えても構いません。

アスパラガス(生食 ✖:加熱 〇)

アスパラガスには、葉の部分に「アルカロイド」という中毒物質が含まれています。中毒になると嘔吐や痙攣などの症状を引き起こします。加熱したものを少量なら与えても構いませんが、茹で汁は与えてはいけません。

消化が悪いもの(生食 ✖:加熱 〇)

とうもろこし・ぜんまい・わらびなど

下痢や嘔吐・便秘を引き起こす可能性があります。与える場合は少量与える程度にしましょう。

 肉・卵

豚肉(生食 ✖:加熱 〇)

生肉の場合「トキソプラズマ」という寄生虫がいる可能性があり、感染すると下痢や嘔吐、発熱などの症状が現れます。十分加熱したものを少量与えるようにしましょう。

鶏肉(生食 ✖:加熱 〇)

生肉の場合「大腸菌」「サルモネラ菌」、寄生虫感染の危険があるため、茹でて細かくしたものを少量与えるようにしましょう。ただし、アレルギーや腎臓疾患、尿路結石などの持病がある場合は制限があるため、獣医師に相談してみてください。持病が無い場合、猫にとっては栄養満点の食材です。

レバー(生食 ✖:加熱 〇)

生の場合、寄生虫や細菌感染の危険性があります。鉄分が豊富で貧血予防になりますが、たくさん食べすぎると「ビタミンA過剰症」になる可能性があり、嘔吐や下痢といった症状が出たり骨が変形したりし、重症化するとグルーミング出来なくなったり起き上がれなくなったりすることがあります。ビタミンAが少なめの牛レバーを加熱し少量与えるようにしましょう。

卵(生食 ✖:加熱 〇)

生卵はサルモネラ菌に感染する危険性があるため、加熱したものを少量与えるなら構いません。特に、白身には「アビジン」というビタミンの一種であるビオチンを分解する成分が含まれているため、食べ過ぎると皮膚炎や結膜炎を引き起こす可能性がありますので、必ず加熱したものを与えましょう。

 魚介類

青魚・マグロ(生食 ✖:加熱 〇)

サバ、イワシ、アジ、マグロなど

生の青魚に含まれる「不飽和脂肪酸」は、酸化して脂肪が黄色くなる「イエローファット(黄色脂肪症」になる可能性があります。お腹や胸などに痛みやしこりが出来たり、重症化すると歩行困難になる場合があります。しかし、「不飽和脂肪酸」は猫にとって必要な栄養素でもあるため、少量であれば猫によってよいですが、長期間大量に与えすぎないよう注意しましょう。また、内臓に寄生する「アニサキス」に感染する危険性もありますので、生ではなく加熱したものを与えるようにしましょう。

青魚以外の魚介類(生食 ✖:加熱 〇)

イカ、タコ、エビ、カニ、ホタテ貝、ツブ貝、淡水魚など

生のイカやタコには「チアミナーゼ」というビタミンB1を分解する酵素が含まれています。猫は人間よりもビタミンB1を必要とするため、不足すると「多発神経炎」や「ビタミンB1欠乏症」を発症する可能性があり、下痢や嘔吐、食欲不振やふらつきなどの症状が現れ、重篤な症状になると痙攣や昏睡状態に陥り死亡する場合もあります。加熱によりチアミナーゼの害はほぼなくなりますが、イカやタコは消化に悪くコレステロール値が高いため、与える時は加熱して少量与えるようにしましょう。

昆布(生食 ✖:加熱 〇)

昆布には「ビタミンK」や「グルタミン酸」など重要な栄養素が含まれています。生の昆布は消化されにくいため、無塩のものを柔らかく煮て少量与える程度なら構いません。「ミネラル」が豊富なため、食べ過ぎると「尿路結石」や「腎不全」「甲状腺腫」などを引き起こす可能性があります。

 豆類

大豆(生食 ✖:加熱 〇)

大豆にはアミノ酸やタンパク質が豊富に含まれており、猫が食べても構いませんが、生のままでは食物繊維が豊富で消化不良を起こし、嘔吐や下痢をする場合があります。また、大豆で食物アレルギーを起こすこともあり、湿疹や呼吸困難、意識障害を起こすこともあります。大豆そのものではなく、豆腐などの製品でも代用できますが、与えるのは少量にしましょう。

インゲン豆(生食 ✖:加熱 〇)

生の豆類は消化不良を起こしやすいため、柔らかく茹でて少量あげるようにしましょう。インゲン豆にはタンパク質と炭水化物、ビタミンKなどが含まれており、その他カルシウムやマグネシウムも含んでいるため、食べすぎると「尿路結石」になりやすくなります。

 キノコ類

しいたけ(生食 ✖:加熱 〇)

生のしいたけは消化が悪いため加熱し、干ししいたけは柔らかく戻して与えましょう。ビタミンB群やビタミンDを含みがんの予防になります。与える量は体重3kgの猫に対して1日5g以下が良いようです。

しめじ(生食 ✖:加熱 〇)

猫には生のキノコ類に含まれる繊維を消化する酵素がないため、食べ過ぎると消化不良の原因となります。しめじには、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンB群、カリウム、鉄分、食物繊維、アミノ酸などが含まれ安くて栄養が豊富ですので、加熱して少量与えるならかまいません。

エリンギ(生食 ✖:加熱 〇)

エリンギには、食物繊維、ナイアシン、ビタミンD、免疫力を高めるβグルカンなどが豊富です。他のキノコ類に比べて整腸作用のあるオリゴ糖が多いので、便秘気味の猫には効果が期待できます。消化が悪いため、茹でたものを少量与えるなら構いません。

 加工食品

こんにゃく(生食 ✖:加熱 〇)

こんにゃくは食物繊維やカリウムが豊富で、消化不良を起こしたり食べ過ぎると「高カリウム血症」になる可能性があります。弾力が強くて窒息する恐れがあるため与える場合は小さく切って与えましょう。人間用のものではなく、ペット用のものを与えた方が安全です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。私達にとっては身近な食品であっても、猫にとっては中毒を引き起こすものは結構あります。茹でたり少量であれば大丈夫なものもありますが、与え方を間違ったり個体差やその時の体調によっては中毒症状を引き起こす可能性はゼロとは言い切れません。猫は嗅覚が良いため、食べてはいけない物をある程度は判断できますが、最終的には飼い主さんが判断し、愛猫の健康管理をしてあげてくださいね。

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