ブラジリアンショートヘアについて

ブラジリアンショートヘアは、ポルトガル人が持ち込んだイベリア半島の猫とブラジルの土着猫との交配によって、長い年月をかけて現在の姿になった猫種です。 ブラジリアンショートヘアについてもっと詳しく見ていきましょう。	♦基本情報♦ 原産国：ブラジル ボディタイプ：セミコビータイプ 被毛のタイプ：シングルコートの短毛種 体重：オス　4.5㎏～8㎏、メス　3.5kg～7㎏ 体高：20～25㎝ 寿命：14～20歳 公認団体：WCF

ブラジリアンショートヘアの歴史

ブラジリアンショートヘアは、ブラジルで初めて猫の血統登録機関に公認された猫種です。1500年頃にポルトガル人によってイベリア半島の猫が持ち込まれ、その猫がブラジルの土着猫と交配することによって約500年かけて現在の姿になったと言われています。公認に関しては、ブラジルで初の猫血統登録機関を設立したパウロ・サミュエル・ラスキ氏が関係しています。氏がブラジルの土着猫達の特徴をレポートしたものを集計し育種を進めたことによって、ブラジリアンショートヘアは1988年に氏自らが設立した猫血統登録機関に公認されました。ブラジリアンショートヘアは、原産国であるブラジルよりもアメリカで人気があり、ブリーダーもアメリカの方がたくさんいるようです。

ブラジリアンショートヘアの特徴

ブラジリアンショートヘアの身体は、同じ土着猫として知られるアメリカンショートヘアと比較すると、やや細身でやや大きめの筋肉質なセミコビータイプの体型をしており、尻尾は長く先端にいくにつれて細くなっています。大きくて丸い目は感情をよく表すと言われています。

ブラジリアンショートヘアの性格

　人懐っこくて寂しがり屋

ブラジリアンショートヘアは、とても社交的で飼い主だけではなく家族全員とも仲良くし、子供や他のペットとも仲良くすることが出来ます。その反面、寂しがり屋なため長時間留守番しなくてはならない環境や構ってもらえない環境では拗ねてしまったり、ストレスを抱えてしまうことがあります。

　活発で甘えん坊

ブラジリアンショートヘアは活発に動き回ります。時にはしつこいと感じるほど構って欲しい性格をしているため、たくさん遊んであげられるご家庭に向いています。

ブラジリアンショートヘアの被毛や目の色

ブラジリアンショートヘアの被毛は、シングルコートの密集した短毛で光沢があり絹の様に滑らかな感触です。抜け毛は少なめのため、1週間に1回のブラッシングで大丈夫です。換毛期は抜け毛の様子を見て回数を増やしましょう。カラーやパターンには規定がありませんが、ブラック、ホワイト、グレー、ブラウン、オレンジ、タン（淡いブラウン）が主なカラーです。
目の色も被毛によって様々です。

ブラジリアンショートヘアのかかりやすい病気

　尿路結石症（尿石症）

腎臓から尿管、膀胱、尿道の中に結石や結晶が出来、傷つけたり詰まったりすることで血尿が出たり、膀胱炎を引き起こしてしまう病気です。

　膝蓋骨脱臼

膝蓋骨と呼ばれる膝の皿の骨が正常な位置からずれてしまう病気です。

　角膜炎

角膜に炎症が生じる病気です。

ブラジリアンショートヘアを飼うのに気をつけること

　ストレスに気を付ける

ブラジリアンショートヘアは寂しがり屋なため、長時間放ったらかしにしすぎたり、いつも留守番ばかりしていると拗ねたりストレスを抱えてしまいます。拗ねた時には隠れたりいたずらをすることもありますので、そのような行動が見られた場合はコミュニケーションを兼ねてブラッシングをしてあげたりなどしてあげましょう。

　室内環境

ブラジリアンショートヘアは活発で運動好きです。走り回れる空間とキャットタワーを用意してあげましょう。人に構ってもらうことが大好きなので、時間がある時にはおもちゃなどを使ってたくさん遊んであげましょう。

ブラジリアンショートヘアの動画

ブラジリアンショートヘアの魅力を言葉だけではなく、映像で紹介します。動画の言語は英語ですが、映像だけでも楽しめると思います。

まとめ

ブラジリアンショートヘアは、日本では認知されていないため取り扱っているブリーダーがなく入手が困難です。どうしても飼いたい場合は、輸入することになります。いつでも人に構ってもらいたい性格のため、いつも猫と一緒にいたい方に適した猫種です。