バリニーズは、過去には「サイアミーズ(シャム)の出来損ない」として、認められていなかったサイアミーズ(シャム)の長毛種です。 バリニーズについてもっと詳しく見ていきましょう。 |
♦基本情報♦ 原産国:アメリカ ボディタイプ:オリエンタルタイプ 被毛のタイプ:シングルコートの長毛種 体重:オス 3~4.8㎏、メス 2.5~4㎏ 寿命:11~14歳 公認団体:TICA、CFA、FIFe、GCCF |
バリニーズの特徴
バリニーズの性格
バリニーズの被毛や目の色
バリニーズのかかりやすい病気
バリニーズを飼うのに気をつけること
バリニーズと一緒に暮らすには
バリニーズの動画
まとめ
バリニーズの歴史
バリニーズは、元はサイアミーズ(シャム)にターキッシュアンゴラの血が混ざり突然変異で生まれた猫です。1900年代半ばまでは「サイアミーズ(シャム)の出来損ない」として世間では認められていませんでした。長毛のサイアミーズ(シャム)に魅力を感じ、選択繁殖して猫種の1つとする計画は1950年に始まりました。当初は「ロングヘアシャム」と名付けようとしていましたが、サイアミーズ(シャム)の繁殖家達から反対されたため、バリ舞踊のダンサーから「バリニーズ」と名付けられました。1970年にCFAに公認登録されキャットショーに出陳することが出来るようになったバリニーズは、その5年後に初めてグランドチャンピオンを獲得し、人気が上昇したことで多くの愛好家や繁殖家を増やすことが出来ました。
バリニーズの特徴
バリニーズの身体は、スリムですが筋肉がしっかりついていて、四肢も細長いです。頭部はV字型で鼻筋が長く一直線に通っていて、大きな耳とアーモンド形の目を持っています。サイアミーズ(シャム)との違いは、被毛の長さです。長毛と言っても、セミロングの長さで首回りと尻尾の被毛が長く、特に尻尾の毛はボリュームがあります。
バリニーズは、猫アレルギーの原因であるタンパク質の生産量が他の猫種に比べて少ないため、猫アレルギーの人でも飼いやすいと言われています。
バリニーズの性格
人懐っこくて甘えん坊
最初は警戒していても、「この人は大丈夫」と判断した相手には甘えてきます。
独りで遊ぶよりも飼い主と遊ぶ方が好きです。
スリムな体型で猫の中でも活発に動く猫種のため、飼い主にたくさん遊んでもらったり甘やかされたい性格です。寂しがり屋で留守がちなご家庭には不向きなため、その場合は多頭飼いを視野に入れた方がいいかもしれません。
感受性が強くて神経質
感受性が強いためわがままな面や神経質な部分がありますが、サイアミーズ(シャム)ほど気難しくなく、子供や他のペットとも上手く付き合えます。
バリニーズの被毛や目の色
バリニーズ被毛は、長毛と言っても一般的な長毛種よりは短く、シングルコートのため比較的お手入れは楽です。被毛のパターンはポイントでカラーは、シール、ブルー、チョコレート、ライラックです。
サイアミーズ(シャム)同様、目の色はブルーのみです。
バリニーズのかかりやすい病気
糖尿病
膵臓で作られるインシュリンというホルモンの働きが悪くなり、血液中の糖が多くなってしまう病気です。
進行性網膜委縮症
眼の奥にある網膜が萎縮や変性してしまい正常な機能を果たさなくなる病気です。
リンパ腫
白血球の一種であるリンパ球が腫瘍化したものです。
バリニーズを飼うのに気をつけること
ブラッシング
バリニーズの被毛は、セミロングのシングルコートで抜け毛はそれほど多くないため、1日1回程度のブラッシングで大丈夫です。
室内環境
バリニーズは活発で遊ぶことが大好きなため、走り回れる空間やキャットタワーなどを用意してあげましょう。賢くて手先が器用なため、ドアや窓を開けることをすぐに覚えてしまいますので、戸締りの徹底や脱走対策、いたずら対策をしましょう。
ストレスに気を付ける
バリニーズは甘えん坊で寂しがり屋な性格をしているため、飼い主が留守がちでいつも留守番ばかりしているとストレスを溜めてしまい、人間を信じられなくなってしまいます。
バリニーズと一緒に暮らすには
バリニーズは、日本では認知度が低く入手が困難な猫種です。ペットショップからの入手は今のところ難しいため、根気よくブリーダーを探すことになります。相場は、10~20万円ほどと言われています。
バリニーズの動画
バリニーズの魅力を言葉だけではなく、映像で紹介します。
引用元:Sophie the Balinese cat
まとめ
バリニーズは、長毛だけどお手入れが楽で、アレルギーも少なく甘えん坊な猫が欲しい方にお勧めしたい猫種です。国内での入手は困難ですが、もし一緒に暮らすことが出来たらストレスを抱えない様にたくさん遊んであげて下さいね。