セレンゲティは、ワイルドな見た目が魅力の野生の血を引いていない猫種です。 セレンゲティについてもっと詳しく見ていきましょう。 |
♦基本情報♦ 原産国:アメリカ ボティタイプ:フォーリンタイプ 被毛のタイプ:短毛種 体高:約25㎝ 体重:オス 4.5~6.8㎏・メス 3.6~5.4㎏ 寿命:12~15年 公認団体:TICA |
セレンゲティの歴史
セレンゲティは、1994年にカリフォルニア州に住むあるブリーダーが、野生の血統を用いずに一部絶滅危惧種に指定されているサーバルキャット(アフリカに生息するヤマネコ)に似た猫を作り出そうとして生まれた猫種です。この作出には、ベンガルとオリエンタルショートヘアが用いられており、純粋にイエネコのみで誕生しました。
1995年にTICAに予備登録されたセレンゲティは、現在育種途上にあり世界的にも希少な猫種です。
名前の由来は、アフリカのタンザニアにある「セレンデティ平原」から名づけられたと言われています。
セレンゲティの特徴
セレンゲティの身体は、四肢と尻尾は長く全体的に筋肉質で引き締まっています。
頭部は丸みがあるくさび型で、長くがっしりとした首を持ち非常に大きな耳はピンと立っていて、裏側には「アイスボット」と呼ばれる目の様な模様が入っています。
体型はオリエンタルショートヘアから受け継ぎ、野生的なスポットはベンガルから受け継いでいます。
セレンゲティの性格
人懐っこくて活発
セレンゲテイは、活発で好奇心が強くよく鳴く猫種です。野生的な見た目に反してとても甘えん坊で、他の猫なら嫌がりそうなほどしつこく構っても喜んでくれます。友好的な性格のため、子供や他のペットとも仲良く出来ます。
人見知りで寂しがり屋
飼い主や家族にはとても懐きますが、知らない人には人見知りをします。寂しがり屋で留守番が苦手なため、飼い主がいつも外出している環境ではストレスを溜めてしまったり、構って欲しいために留守中に部屋の中の物を悪戯して散らかしてしまうこともあります。
セレンゲティの被毛や目の色
セレンゲティは短毛のため、1週間に1、2回ほどブラッシングをしてあげましょう。色はタビー、エボニーシルバー、エボニースモーク、ソリッドブラック、ゴールド、イエローを地色に黒いスポット模様が入っています。シルクのような滑らかな手触りと言われています。
目の色は、グリーン、ヘーゼル、イエロー、ゴールド、オレンジ、カッパーなどがあります。
セレンゲティのかかりやすい病気
セレンゲティは、遺伝性疾患が少ない猫種と言われています。しかし、食生活やストレスなどが原因となって病気を発症することがあります。
尿路結石症(尿石症)
腎臓から尿管、膀胱、尿道の中に結石や結晶が出来、傷つけたり詰まったりすることで血尿が出たり、膀胱炎を引き起こしてしまう病気です。
腎不全
腎臓が徐々に炎症を起こして機能が低下していく病気です。
心筋症
心臓の筋肉に異常が起こり心臓の働きが低下することで全身に血液を送る働きが出来なくなる病気です。
外耳炎
耳の穴から鼓膜までの間をに炎症が起こる病気です。
セレンゲティを飼うのに気をつけること
ストレスに気を付ける
セレンゲティは、寂しがり屋のため留守がちなご家庭ではストレスをため込んでしまいます。飼い主に構って欲しいあまり、留守中に部屋の中をぐちゃぐちゃにしてしまうこともあります。外出することが多いご家庭では、多頭飼いを検討してみましょう。
室内環境
セレンゲティはとても活発で成猫になっても運動が好きな猫種です。特にジャンプ力に優れており2mを超す高さまで飛び移ることもあるため、運動できるスペースと上下運動が出来るキャットタワーを用意してあげましょう。飼い主のことが大好きで構って欲しい性格のため、時間がある時はたくさん遊んであげましょう。
セレンゲティの動画
セレンゲティの魅力を言葉だけでなく、映像で紹介します。言葉は英語ですが、映像だけでも楽しめると思います。
引用元:Cats 101- Serengeti
まとめ
セレンゲティは、サーバルキャットの様な見た目がとても魅力的な猫種ですが、世界的にも非常に希少な猫のため日本で入手するのは大変困難です。購入したい場合は、海外のブリーダーと取引することになりますが、人気などを考えると100万円以上はかかると言われています。今後、個体数が増えてきて国内でも目にすることが出来るようになれば、会ってみたいものですね。