猫の種類

モハーベボブについて

モハーベボブは、北米の小型のオオヤマネコとイエネコのハイブリット種ではないかと言われている「デザートリンクスグループ」に属する猫種です。

モハーベボブについてもっと詳しくみていきましょう。

♦基本情報♦

原産国:アメリカ

被毛のタイプ:短毛種・長毛種・巻毛

体重:4.5~8㎏

体高:約25㎝

寿命:12~15年

登録団体:REFR

モハーベボブ
目次

モハーベボブの歴史

モハーベボブは、デザートリンクスとハイランダー、セルカークレックスの交配によって作出された「デザートリンクスグループ」に属する猫種です。

このグループに属する猫は、北米の小型のオオヤマネコとイエネコのハイブリット種ではないかと言われています。

リンクスとは「オオヤマネコ」を意味しており、それに属するボブキャットとその生息地の一つである南カリフォルニアと西アリゾナの砂漠地帯「モハーベ」を組み合わせたものが名前の由来と言われています。

アメリカの2大猫血統登録団体であるCFAでは、ネコ科の野生動物との交配を受け入れないためモハーベボブは認められておらず、現在公認している血統登録団体は、希少種の登録団体であるREFR(Rare and ExoticFeline Registry)です。

関連記事

モハーベボブの特徴

モハーベボブが所属する「デザートリンクスグループ」としての身体の特徴は、大きな骨格で筋肉質であり、前足よりも後ろ足の方がやや長く、尻尾は短く(マンクスのように尻尾がない個体もいるようです)、多くの個体で多指が見られ、指の間には房毛が生えています。

頭部は大きめで離れた目とマズル(鼻先から口元まで)が真四角に近い形をしており、耳の先には房毛があります。

上記の特徴を持ちながらモハーベボブとしての特徴は、セルカークレックスから受け継いでいる巻毛とハイランダーから受け継いでいるカールした耳で、この耳がカールする遺伝子は優性遺伝子です。

巻毛は首回りや尻尾、お腹のカールが重要視されていますが、ホルモンの状態や気候によって状態が変わってきます。

全ての子猫が巻毛になるわけではなく、直毛であった場合はデザートリンクスやハイランダーのブリーディングに用いられることもあります。

一般的な大型の猫と同じ様に成長するまでに3~4年ほどかかります。

関連記事

モハーベボブの性格

 活発で遊び好き

モハーベボブは、活発で遊び好きです。野性の血を引くため、小動物を追いかけ狩りの対象としてしまうことがあります。

 愛情深く社交的

愛情深い性格で、飼い主に忠実であると言われています。社交的なため、子供や他のペットと仲良く暮らすことが出来ます。

モハーベボブの被毛や目の色

モハーベボブの被毛は巻毛で、短毛の個体も長毛の個体もいます。

抜け毛は少ないと言われていますが、床に落ちないだけで巻毛の被毛に絡まっていることも多いため、短毛種であれば1週間に1回、長毛種や巻毛の場合は1週間に2,3回のブラッシングをしてあげましょう。

お風呂は、短毛の場合は抜け毛が気になるようであれば換毛期に1回、長毛や巻毛の場合は汚れや抜け毛が気になる時に入れてあげましょう。

カラーはブラック、ブルー、ライラック、レッド(ソレル)、チョコレート、クリーム、フォーンなどホワイト以外の色があります。

スノーと呼ばれるホワイトに近い色はありますが、厳密にはホワイトではありません。パターンはタビーやスポットなどがあります。

離れ気味な目の色は、ブルー、グリーン、ゴールド、オッドアイなど様々です。

関連記事

モハーベボブのかかりやすい病気

 尿路結石症(尿石症)

腎臓から尿管、膀胱、尿道の中に結石や結晶が出来、傷つけたり詰まったりすることで血尿が出たり、膀胱炎を引き起こしてしまう病気です。

 毛球症

グルーミングなどにより飲み込んでしまった被毛をうまく排出出来ないことによって発症する病気です。

 肥大型心筋症

心臓の左心室(または右心室)の筋肉が厚くなることで拡張不全や流出路障害を起こす病気です。

 多発性嚢胞腎

腎臓に嚢胞がたくさん出来る先天性腎疾患で、嚢胞が大きくなり増えることで腎機能障害を起こしてしまう病気です。

 皮膚病

モハーベボブの被毛は密集して生えているため、蒸れやすく抜け毛が巻毛に絡まって不衛生になりがちです。

 外耳炎

耳の穴から鼓膜までの間に炎症が起こる病気です。

関連記事

モハーベボブを飼うのに気をつけること

 被毛のお手入れ

モハーベボブの巻毛は一見抜け毛が少ないように思えますが、床に落ちないだけで巻毛の被毛に絡まっていることが多いようです。

定期的なブラッシングを怠るとグルーミングで抜け毛を体内に取り込んでしまって毛球症の原因になったり、皮脂や汚れが溜まることで皮膚病の原因になるため、コミュニケーションを兼ねてお手入れしてあげましょう。

夏季は熱がこもりやすく熱中症になる可能性があるため、室内の温度管理も心掛けましょう。

 室内環境

モハーベボブは、運動量が多い猫種です。

特にオスは一般的な猫よりも大きくなるため、動き回れる空間や丈夫なキャットタワーを用意してあげましょう。

運動不足になるとストレスを抱えてしまったり肥満になったりしてしまい、いろいろな病気の原因となりますので食事の量を調節するなど工夫しましょう。

多指の場合爪とぎしにくいと言われているため、スキンシップを兼ねて爪の状態や指の間の房毛の状態を見てあげましょう。

また、カールしている耳は汚れやすいため、定期的にお手入れしてあげましょう。

モハーベボブの動画

モハーベボブの魅力を言葉だけではなく、映像で紹介します。

動画の言語は英語ですが、画像だけでも楽しめると思います。


引用元:Highland lynx mohavebob long haired sable mink fem

まとめ

モハーベボブは、国内では認知度が低く入手はとても困難ですが、社交的で愛情深い性格のため飼いやすい猫種です。

野性的な大きな身体にクルクルの巻毛のぬいぐるみの様な姿を一度見てみたいものですね。

error: Content is protected !!