猫の種類

マンチカンについて

マンチカンは、尻尾を立てて短い足でポテポテと歩く姿が愛らしい猫種です。
マンチカンについてもっと詳しく見ていきましょう。

♦基本情報♦

原産国:アメリカ

ボディタイプ:セミフォーリンタイプ

被毛のタイプ:多種多様

体重:オス 3~4.5㎏メス 2.3~3.6㎏

寿命:11~13歳

登録団体:TICA

マンチカン
目次

マンチカンの歴史

マンチカンの歴史
1983年、アメリカのルイジアナ州でトラックの下で暮らしていた一匹の短足の猫が保護されました。この猫がやがて子猫を出産したところ、その中の半数が短足でした。研究の結果、この足には障害があるわけではなく遺伝子の突然変異ということが判明し、それ以外の点においては「健康である」と診断されたため本格的な繁殖が始まり、1995年に新猫種として公認されました。
マンチカンの名前は「オズの魔法使い」に登場するマンチキン(小さい人)から名づけられたと言われています。

マンチカンの特徴

マンチカンの特徴
他の猫と比べて際立った特徴は「猫のダックスフンド」とも言われるほど短い足です。しかし、短足のマンチカンは全体の20~30%ほどで、残りは中足や長足で他の猫に比べて少し短い程度です。足に比べ尻尾は長く、直立に立てた状態でお尻を振りながら歩く姿はとても微笑ましいです。また、短足のため重心が取りやすく2本足で立つこともできます。足は短くても筋肉質なためすばやく動いたり、ジャンプも他の猫に負けないくらいできます。

マンチカンの性格

マンチカンの性格

 穏やかで人懐っこい

穏やかな性格で人間だけではなく、他の猫にも優しいため多頭飼いに向いています。特に犬との相性がとても良く、すでに犬を飼っているご家庭にとっても飼いやすい猫種です。また、とても甘えん坊で人懐っこい性格で、比較的にオスの方が穏やかで甘えん坊が多いようです。

 好奇心旺盛

好奇心旺盛でいろいろな場所を探索しながら活発に動き回ります。その一方で昼寝が多く、成猫で1日15~16時間、子猫や老猫になると20時間ほど寝ることもあるようです。

 聞き分けがよく賢い

賢くて聞き分けがよい性格のため留守番上手で、外出しがちな方や猫を初めて買う方にも向いています。ただし、子猫のうちは好奇心旺盛なためいたずらをすることもありますので、不必要な物は片づけてから外出するように心掛けましょう。
甘えん坊なので、帰宅したら思い切り甘やかせてあげてくださいね。

 臆病

用心深くとても臆病なところがあるため、大きな声で怒ったり強く叩いたりすると恐怖を感じて懐かなくなってしまいます。いたずらしてしまっても、感情的にならず優しく諭すように接してあげると信頼関係に影響が出ることはないでしょう。

マンチカンの被毛や目の色

マンチカンは、遺伝性疾患のリスクを下げるためにいろいろな種類の猫と交配されてきたので、短毛、長毛、あらゆる色柄が認められています。

レッド

レッド

クリーム

クリーム

キャリコ

キャリコ

ブルー

ブルー

また、被毛と同じく目もいろいろな色があります。なかでも、アンバー(琥珀色)、グリーン、ヘーゼル(内側がグリーンで外側がブラウンのグラデーション)が比較的多いようです。

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マンチカンのかかりやすい病気

マンチカンのかかりやすい病気

 骨軟骨異形成症

先天的な要因によって骨が十分に成長しない病気のことです。

 尿路結石症(尿石症)

腎臓から尿管、膀胱、尿道の中に結石や結晶が出来、傷つけたり詰まったりすることで血尿が出たり、膀胱炎を引き起こしてしまう病気です。

 椎間板ヘルニア

背骨と背骨の間にある椎間板が変形し潰れて中の髄核が飛び出し、近くの神経や脊髄を圧迫することで痛みを伴ったり麻痺の症状がでる病気ですが、もともと猫はしなやかな身体を持っているため発症するのは稀の様です。

 毛球症(ヘアボール)

グルーミングなどにより飲み込んでしまった被毛をうまく排出出来ないことによって発症する病気です。特に長毛の場合は気を付ける必要があります。

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マンチカンを飼うのに気をつけること

マンチカンを飼うのに気をつけること

 短足の子は病気にかかりやすい

短足のマンチカンは病気にかかりやすいと言われています。
マンチカンを飼いたいと思っている方に特に知っておいていただきたいのは、両親が短足同士の交配は致死遺伝子が作られ、体内で死亡したり生育中に突然死するなどのリスクが発生するため、両親がともに短足の子猫は原因不明の突然死などで寿命が短い傾向にあります。
世界最大の猫の血統登録機関であるTICAでは、突然変異の遺伝子を持つマンチカンを同種同士、あるいは雑種との交配しか認めていません。折れ耳のスコティッシュフォールドと短足のマンチカンの交配であると思われる「スコマンチ」という猫種はありませんので、人気の1、2位を争う猫種同士を交配させて高額で売るようなペットショップやブリーダーがいた場合は注意が必要です。

 抜け毛が多い

マンチカンは一年中抜け毛があり、特に夏前が多くなります。短毛なら1日1回、長毛なら1日2回のブラッシングが望ましいです。人懐っこい性格なので、日頃からブラッシングでスキンシップをとりながら体調の変化や怪我などマンチカンの健康に注意を払いましょう。

 体重管理

生後3ヶ月までは急激に成長するためしっかりとした栄養摂取が必要ですが、食欲旺盛なため年を取るにつれ太りやすい体質になります。肥満になってしまうと、糖尿病やヘルニアの原因となってしまうため良質な低カロリーのフードを与えましょう。

マンチカンと一緒に暮らすには

マンチカンと一緒に暮らすには
マンチカンは、国内では1、2位を争うほど人気のある猫種のため扱っているペットショップやブリーダは多いです。しかし、人気があるため先天性疾患持ちを隠したり、「スコマンチ」といった猫の登録団体で認められていない子猫を高額で販売する悪徳業者もいるようです。目鼻や肛門の汚れなど子猫の様子を観察し、気になる点はブリーダーや店員に確認しましょう。納得のいく回答がない場合は購入を考えた方がよいかもしれません。
中足や長足の子より短足の子の方が値段が高く、年齢や毛色によりますが5~30万と金額には開きがあり、血統によってはもっと高額の子もいるようです。

マンチカンの動画

マンチカンの魅力を言葉だけではなく、映像で紹介します。言語は英語ですが、映像だけでも楽しめると思います。

引用元:Animal Planet : Cats 101 ~ Munchkin

まとめ

マンチカンは、他の猫とも仲良くなれ留守番も上手で飼いやすいですが、人気のある短足の子は比較的病気になりやすく日頃からの体調管理が大切です。マンチカンの長所と短所を理解し、ぜひポテポテ歩く愛らしい姿で癒されてくださいね。

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