トンキニーズは、シールポイントを持つサイアミーズ(シャム)と濃い茶褐色の被毛を持つバーミーズを交配して誕生した猫種です。 トンキニーズについてもっと詳しく見ていきましょう。 |
♦基本情報♦ 原産国:カナダ ボディタイプ:セミフォーリンタイプ 被毛のタイプ:シングルコートの短毛種 体重:オス 3.5~5.8㎏・メス 2.8~3.8㎏ 寿命:15~17歳 公認団体:TICA、CFA、GCCF |
トンキニーズの特徴
トンキニーズの性格
トンキニーズの被毛や目の色
トンキニーズのかかりやすい病気
トンキニーズを飼うのに気をつけること
トンキニーズと一緒に暮らすには
トンキニーズの動画
まとめ
トンキニーズの歴史
トンキニーズは、1930年にアメリカの軍人がミャンマーからチョコレート色のメス猫を持ち帰ったことが始まりと言われています。その猫をサイアミーズ(シャム)と交配し、生まれた子猫と母猫を交配したところ、3つのタイプの子猫が生まれました。1匹目はサイアミーズ(シャム)の特徴がある子猫で、2匹目は全体が濃い茶色の単色でその子猫はその後バーミーズとして品種改良されました。3匹目が母猫と同じ茶色い被毛に更に濃いポイントのある子猫で、この子猫と母猫が最初のトンキニーズと言われています。しかし、その後の繁殖で徐々に特徴を失うようになってしまいました。
その後、シールポイントを持つサイアミーズ(シャム)と、濃い茶褐色の被毛を持つバーミーズを交配して生まれたチョコレートポイントを持つ猫が今のトンキニーズの原型と言われており、1967年に新しい猫種として公認されました。
元々は「トンカニーズ」と呼ばれていましたが、インドシナ半島の「トンカニーズ地方」が原産地だと勘違いする人がいたため、「トンキニーズ」と呼ばれるようになったと言われています。
トンキニーズの特徴
トンキニーズは、サイアミーズ(シャム)とバーミーズを交配させて誕生したため、それぞれの特徴を併せ持った猫種です。
ミンクのようなしなやかで光沢のある被毛で、サイアミーズ(シャム)と同様のシールポイントを持った個体が多くいますが、体型はサイアミーズ(シャム)よりも丸みを帯びています。顔や耳、手足も丸みを帯びていて、全体的に筋肉質でしっかりとした身体はバーミーズから受け継いだものと言われています。
トンキニーズの性格
活発で好奇心旺盛
とても活発で高い所に上がるのが大好きです。好奇心旺盛で窓の外にも興味を持つため、戸締りを忘れて外に出て行ってしまうことが無いように気を付けましょう。
人懐っこくて甘えん坊
サイアミーズ(シャム)ほど神経質ではなく、飼い主への依存もそれほど強くはないため留守番をすることもできますが、甘えん坊なところもあるため、あまりにも長時間留守にする環境では寂しくていたずらをしてしまったり、ストレスを溜めてしまうかもしれません。
他の動物とも仲良くなれる性格のため、そのような環境の場合は多頭飼いを検討することをお勧めします。
トンキニーズの被毛や目の色
トンキニーズの基本的な被毛は、ミンクのコートと言われるほど滑らかで手触りがとても良いです。ポイントカラーは、プラチナ、ナチュラル、ブルー、シャンパンです。カテゴリーは、ソリッド、ミンク、ポインテッドの3種類に分かれており、基本の被毛色との組み合わせで70種類にもなると言われています。生まれてすぐの頃の被毛色は目立ちませんが、成長とともにはっきりしてきます。
目はアーモンド型をしており、色はブルー、アクア、グリーンなどです。
ポイントカラー
プラチナ |
ナチュラル |
ブルー |
シャンパン |
カテゴリー
ミンク ポイント部分とボディカラーにあまり差がありません |
ソリッド ボディカラーよりやや濃いポイントが出ています |
ポインテッド ボディカラーはオフホワイトでポイントがはっきりしています |
トンキニーズのかかりやすい病気
トンキニーズは、ブリーダー達の努力により、近縁であるサイアミーズ(シャム)やバーミーズに比べると遺伝性疾患を発症する確率がかなり低くなっています。
尿路結石症(尿石症)
腎臓から尿管、膀胱、尿道の中に結石や結晶が出来、傷つけたり詰まったりすることで血尿が出たり、膀胱炎を引き起こしてしまう病気です。
皮膚病
様々な原因により発症し、皮膚が炎症を起こして脱毛や痒みを伴います。
低カルシウム血症
血液中のカルシウム濃度が低下してしびれや痙攣をおこす病気です。
糖尿病
膵臓で作られるインシュリンというホルモンの働きが悪くなり、血液中の糖が多くなってしまう病気です。
トンキニーズを飼うのに気をつけること
十分に遊べる環境を作る
トンキニーズは一般的な猫よりもやや小柄ではありますが、とても運動量が多く高い所に飛び上がることも大好きです。キャットタワーを設置し、飼い主も出来るだけ遊んであげてください。あまり遊んであげられない場合は、多頭飼いを検討しましょう。
好奇心旺盛が故のトラブルに気をつける
トンキニーズは好奇心旺盛な猫種です。子供の時から蛇口やお風呂場などの水回りにいる時は、飼い主が見守ってあげてください。外出する際には、お風呂場やトイレに入っていたずらしない様に戸締りを徹底してください。
また、外に興味を持って出て行ってしまうと帰ってこられなくなる可能性がありますので、窓や玄関の戸締りもしっかりしてくださいね。
防寒対策
トンキニーズはシングルコートの被毛のため、寒さにとても弱いです。特に冬季は風邪を引かないように室内を暖かくしてあげましょう。
トンキニーズと一緒に暮らすには
トンキニーズは、サイアミーズ(シャム)やバーミーズに続いて人気のある猫種のため、ペットショップやブリーダーから入手できます。
金額は被毛色や年齢、血統によりますが11~35万円ほどで取引されているようです。
トンキニーズの動画
トンキニーズの魅力を言葉だけではなく、映像で紹介します。言語は英語ですが、映像だけでも楽しめると思います。
引用元:Cats 101- Tonkinese
まとめ
トンキニーズは、サイアミーズ(シャム)とバーミーズの特徴と性格を併せ持った猫種です。短毛ですが、ミンクのような滑らかな質感を保つために定期的にブラッシングをしてあげてください。
トンキニーズの寿命は、一般の猫よりもやや長い傾向にあります。24歳まで生きた子もいると言われていますので、飼いたいと思っている方は最後まできちんとお世話が出来るかも考えて検討してくださいね。