アラビアンマウは、1000年以上もの歴史があると言われるアラビア半島の砂漠で自然発生した猫です。 アラビアンマウについてもっと詳しく見ていきましょう。 |
♦基本情報♦
原産国:アラビア半島 被毛のタイプ:シングルコートの短毛種 体重:オス 5~7㎏、メス 4~5.5㎏ 寿命:12~14歳 公認団体:WCF |
アラビアンマウの歴史
アラビアンマウは、アラビア半島の砂漠で自然発生した猫種で、歴史は1000年以上もあると言われています。もともとは砂漠で暮らしていましたが、近年人間の居住地が砂漠にまで広がってきたため、アラブ首長国連邦やサウジアラビア、カタール、オマーン、バーレーン、クウェート、などの街中でも見ることが出来ます。基本的には高気温の日中に寝て、夜に活動する夜行性の生活をしており、自分の被毛を舐めることで気化熱を高めて体温を冷やすといったコツも心得ています。歴史は古いですが、2008年8月にWCFに公認され、翌年に国際ショーへの参加が可能になりました。名前の「マウ」は、古代エジプト語で「猫」を意味するため、アラビアンマウとは「アラビアの猫」という意味です。
アラビアンマウの特徴
アラビアンマウは、長い四肢を持ち細身ですががっしりとした逞しい筋肉質な体型をしています。尻尾は中程度の長さで先端に行くにしたがって細くなっています。頭部は丸く、楕円形で大きな目を持ち、体温を効率的に逃がすため大きな耳は前のめりになっています。
アラビアンマウの性格
平和主義で友好的
アラビアンマウは、人懐っこく友好的な性格のためお子さんや他のペットがいるご家庭でも安心して暮らせる猫です。頭もいいためしつけも楽です。
活発で好奇心旺盛
アラビアンマウは活発で運動量が多い猫種です。飼い主に従順なため、時間のある時は一緒に遊んであげましょう。
アラビアンマウの被毛や目の色
アラビアンマウの被毛は短毛で、アンダーヘアが無く抜け毛が少ないため1週間に1回のブラッシングで十分です。被毛には光沢があり硬めの感触です。カラーは、レッド、オレンジ、ブラウン、シルバー、グレー、オレンジ&ホワイト、シルバー&ホワイトなど様々なカラーが認められています。
目の色も、被毛に準じて様々です。
アラビアンマウのかかりやすい病気
糖尿病
膵臓で作られるインシュリンというホルモンの働きが悪くなり、血液中の糖が多くなってしまう病気です。
尿路結石症(尿石症)
腎臓から尿管、膀胱、尿道の中に結石や結晶が出来、傷つけたり詰まったりすることで血尿が出たり、膀胱炎を引き起こしてしまう病気です。
心筋症
心臓の筋肉に異常が起こり、心臓の動きが低下することで全身に血液を送る働きが出来なくなる病気です。
白内障
目の奥にある透明な水晶体の一部もしくは全部が白く濁ってしまい、視力が低下する病気です。
アラビアンマウを飼うのに気をつけること
飼い主の生活リズムに慣れさせましょう
アラビアンマウの生活してきた砂漠地域では、日中はとても暑いため寝て過ごし夜に行動する夜行性型の生活をしていました。運動量の多いアラビアンマウが夜中に走り回るのは飼い主にとってもあまり良い環境ではありませんので、室内環境を整え日中になるべくたくさん遊んであげ、夜には寝るという飼い主の生活リズムに慣れさせるようにしましょう。
室内環境
アラビアンマウは自然界で生きてきた猫種のため、とても活発に動き回り運動量が多いです。身体の大きい個体もいますので、駆け回ることが出来る十分なスペースと丈夫なキャットタワーを用意してあげましょう。しっかり運動が出来ないとストレスを抱えてしまったり、肥満の原因にもなってしまいます。砂漠地帯で暮らしていたので暑さには強いですが、日本の湿度には弱いため熱中症にならないように気を付けましょう。また、寒さにも弱いため室温管理をしっかり行いましょう。
アラビアンマウの動画
アラビアンマウの魅力を言葉だけではなく、映像で紹介します。言語は英語ですが、映像だけでも楽しめると思います。
引用元:Arabian Mau | Cats 101
まとめ
アラビアンマウはとても歴史の古い猫種ですが、世界的に存在を知られるようになってからはそれほど年数が経っていなく、日本で見かけることはほとんどありません。頭が良いため躾がしやすいとも言われていますので、もしアラビアンマウを飼うことになったらたくさん遊んであげて下さいね。