猫の種類

ドラゴンリーについて

ドラゴンリーは5000年以上前から生息している猫と言われ、原産国である中国では「幸せを運んできてくれる猫」として大切に扱われている猫種です。
ドラゴンリーについてもっと詳しく見ていきましょう。

♦基本情報♦

原産国:中国

被毛のタイプ:シングルコートの短毛種

体高:約25.5~35.5㎝

体重:3.8~5㎏

寿命:10~13年

公認団体:CFA、CAA

ドラゴンリー
目次

ドラゴンリーの歴史

ドラゴンリーの歴史

ドラゴンリーは科学的に証明されてはいませんが、ハイイロネコという中国のヤマネコの亜種から自然発生した猫と考えられています。ドラゴンリーがキャットショーデビューしたのは2003~2004年にかけて北京で行われたもので、2005年にはCAA(中国最大の猫品種登録団体)が開催したキャットショーでチャンピオンになっています。その後、CAAが団体のロゴをドラゴンリーにするなどして熱心にプロモーション活動をしたため、2010年2月にCFAに公認されました。
このように、ドラゴンリーが世界的に注目されたのは近年ですが、その歴史はとても古く、5000年以上前から中国に生息していたと言われています。中国では古いものをとても貴重に扱うため、ドラゴンリーも大切にされ、交配の際には猫の結婚式を行うと言われています。その他、切手になったり幸運を運んでくれる猫として言い伝えられ、中国国民にとても愛されている猫種です。
別名に、狸花猫(リーハウマオ)やチャイニーズ・リーファなどがありますが、中国では伝説上の生物であるドラゴンが非常に愛されており、近年では「ドラゴンリー」という呼び名が定着してきています。

ドラゴンリーの特徴

ドラゴンリーの特徴
ドラゴンリーの身体は、ヤマネコの面影が残る太い足にがっちりとした体格をしています。頭部は丸く、三角で小さめの耳、アーモンド型の目を持っています。
被毛の色や柄は日本でいう「キジトラ」にとてもよく似ています。
中型の猫ですが成長するのが遅く、成猫の大きさになるまでに約3年かかります。

ドラゴンリーの性格

ドラゴンリーの性格

 従順で友好的

ドラゴンリーは賢くて従順、落ち着きがあって友好的と言われています。賢いためしつけが楽で、飼い主に従順で子供や他のペットとも仲良く出来るため、とても飼いやすい猫と言われています。

 活発で運動好き

ドラゴンリーは、野生の血が残っていて小動物を追いかけまわすなどのハンター気質があり、方向感覚が優れ好奇心旺盛で運動が好きな猫種です。

ドラゴンリーの被毛や目の色

ドラゴンリーの被毛や目の色
ドラゴンリーの被毛はシングルコートの短毛のため抜け毛が少なく、普段は1週間に1回ほどブラッシングで十分です。カラーはブラウンのマッカレルタビーのみで、見た目はキジトラの様に見えます。一本の中に複数の色を持つティックドの被毛で、根元はブラックで中間はやや淡い色、先端はブラウンになっています。
目の色は、イエロー、アンバー(琥珀色)、カッパー(銅色)などがあります。

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ドラゴンリーのかかりやすい病気

ドラゴンリーのかかりやすい病気

 尿路結石症(尿石症)

腎臓から尿管、膀胱、尿道の中に結石や結晶が出来、傷つけたり詰まったりすることで血尿が出たり、膀胱炎を引き起こしてしまう病気です。

 ストレス性疾患

野生の血を引くと言われるドラゴンリーは、あまりしつこく構われることを嫌いストレスになることがあります。

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ドラゴンリーを飼うのに気をつけること

ドラゴンリーを飼うのに気をつけること

 ストレスに気を付ける

ドラゴンリーは、しつこく構いすぎてしまうと嫌がります。ストレスを抱えない様に適度な距離を取って接し、遊んで欲しそうにしている時や甘えたそうな様子を見せた時は一緒に遊ぶようにしましょう。

 室内環境

ドラゴンリーは、ヤマネコの血を受け継いでいると言われているためとても活発で運動が好きな猫種です。自由に遊べる空間とキャットタワーを用意してあげましょう。シングルコートの被毛は抜け毛が少なく手入れが楽ですが、寒さに弱いため特に冬季は風邪を引かない様に室内の温度管理を心掛けましょう。また、ハンター気質のため小動物を追いかけまわしてしまうことがあります。出来れば小動物と一緒には飼わないことをお勧めします。

ドラゴンリーの動画

ドラゴンリーの魅力を言葉だけではなく、映像で紹介します。こちらでは「チャイニーズ・リーファ」で紹介されています。言語は英語ですが、映像だけでも楽しめると思います。


引用元:Cats 101 Animal Planet - Chinese Li Hua ** High Quality **

まとめ

ドラゴンリーは、自然発生した猫で個体数が少ないため、国内での入手は困難です。中国ではとても大切に扱われている猫なので、こだわりがある方はブリーダーやペットショップに相談してみましょう。こだわりがない方は、見た目はキジトラそっくりですので、里親や譲渡会などで似た外見の子を探してみましょう。

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