猫の種類

メインクーンについて

メインクーンは、ギネスに「世界最大の猫」として認定されているほど大きな猫種です。
メインクーンについてもっと詳しく見ていきましょう。

♦基本情報♦

原産国:アメリカ

ボディタイプ:ロング&サブスタンシャルタイプ

被毛のタイプ:ダブルコートの長毛種

体重:オス 6~8㎏メス 4~6㎏

体長:約100㎝

寿命:12~14歳

登録団体:TICA、CFA、FIFe、GCCF

メインクーン
目次

メインクーンの歴史

メインクーンの歴史
メインクーンは、北アメリカで最も歴史のある猫です。17世紀~18世紀にかけてアメリカに持ち込まれたメインクーンは、ニューイングランド地方の厳しい寒さの中でネズミや害虫から農作物を守る猫として重宝されてきました。メインクーンは、品種改良ではなく厳しい環境を生きていく中で、がっしりとした体格と耐水性が高く厚い被毛を持つ大型の猫に進化してきたと考えられています。
1900年代に入り、ペルシャに人気を取られてしまいましたが、メインクーンの繁殖家と愛好家たちが専門のクラブを設立すると少しずつ人気が回復し、1980年までにすべての猫の血統登録団体に登録されました。
メインクーンという名前は、英語のアライグマ(ラクーン)に由来すると言われています。

メインクーンの特徴

メインクーンの特徴
メインクーンは、身体の大きさと穏やかな性格から「ジェントルジャイアント(穏やかな巨人)」と言われています。成長がゆっくりで、生後2~3年経っても成長し続けます。
メインクーンの耳は位置が高く、根元が幅広で大きく、中には「タフト」と呼ばれる房毛があり、先端には「リンクスティップス(耳の先の飾り毛)」があります。
胸周りの飾り毛や長くフサフサとした尻尾を持ち、「世界一尻尾が長い猫」や「世界一髭の長い猫」としてギネスブックに登録されたこともあります。

メインクーンの性格

メインクーンの性格

 穏やかで甘えん坊

メインクーンは、見た目の大きさに反してとても穏やかで、飼い主に甘えるのが大好きです。鳴き声も高く可愛らしい声で鳴きます。寂しがりな性格のため、特にオスは飼い主と共にいることを好みます。

 利口で器用

メインクーンは猫の中でも非常に頭が良く、トレーニングやしつけをしやすい猫種です。犬の様に新聞を取りに行ったり、投げたボールを取りに行ったりすることもあるようです。しかし、頭が良い故に飼い主のすることをよく観察していて、前足を上手に使い戸や窓を簡単に開けてしまったり、引き出しを開けてしまったりすることもあるようです。

 友好的で愛情深い

メインクーンは協調性や環境適応能力が高く、人や他の動物とも仲良くなれます。

メインクーンの被毛や目の色

メインクーンの被毛は柔らかく厚いダブルコートで、高い防寒性と防水性を持っており、胸元にはライオンのたてがみのような長い毛があります。
模様は単色や縞模様など様々ですが、サイアミーズ(シャム)のようなポイントを持つメインクーンはいません。
目の色は被毛の色に準じており、ブルー、グリーン、ゴールド、カッパー、オッドアイなど様々です。

ブラウン ブラウン

メインクーンの被毛の色で一番よく見られるタイプがブラウンタビー(茶色の縞模様)です。同じブラウンでも濃淡は様々で、ホワイト部分の割合などによっていろいろな種類があります。

シルバー シルバー

人気のある毛色で、シルバータビーやブルーシルバータビーなど上品な印象を与えます。

キャリコ キャリコ

ホワイト、ブラウン、ブラックの3色の毛色で、色の濃淡やホワイト部分の割合でいろいろな種類があります。

ブラック ブラック

黒単色のブラックソリッドや、根元と毛先の色が違うブラックスモーク、サビ猫の様に2色の毛色が全体的に混ざったブラックトーティなどの毛色があります。

関連記事

メインクーンのかかりやすい病気

メインクーンのかかりやすい病気

 肥大型心筋症

心臓の筋肉に異常が起こり心臓の働きが低下することで全身に血液を送る働きが出来なくなる病気です。

 脊髄性筋萎縮症

脊髄の運動神経細胞が消失し徐々に筋力の萎縮や低下が起こる遺伝性疾患です。

 多発性嚢胞腎

腎臓に嚢胞がたくさん出来る先天性腎疾患で、嚢胞が大きくなり増えることで腎機能障害を起こしてしまう病気です。

 ピルビン酸キナーゼ欠乏症

エネルギーを作り出すのに必要なピルビン酸キナーゼと呼ばれる酵素が足りなくなり赤血球が破壊されて貧血が起こる病気です。

 毛球症

グルーミングなどにより飲み込んでしまった被毛うまく排出できないことによって発症する病気です。

関連記事

メインクーンを飼うのに気をつけること

メインクーンを飼うのに気をつけること

 生活環境

大きくなる猫種のため、遊んだりくつろいだりするスペースの確保と、キャットタワーも体重に耐えられるような丈夫なものを用意しましょう。
声はそれほど大きくありませんが、ジャンプしたり飛び降りたりする音は響くため、マンションやアパートで飼う場合は防音用のマットを敷くなど対策することをお勧めします。

 ブラッシング

メインクーンの被毛は、長毛で防寒・防水のために皮脂が十分に行き渡っているダブルコートのため、ブラッシングは小まめにする必要があります。普段は1日1回、換毛期は1日2回はすることをお勧めします。

 室温管理

メインクーンは寒冷地で生活してきた猫種なので、寒さには強いですがその分暑さには弱いです。夏季はエアコンや除湿器などを使って室温管理を行いましょう。

メインクーンと一緒に暮らすには

メインクーンと一緒に暮らすには
メインクーンは日本国内ではとても人気があるため、ペットショップやブリーダーから入手しやすい猫種です。
金額は年齢や血統などによりますが、8~30万円ほどで取引されているようです。

メインクーンの動画

メインクーンの魅力を言葉だけではなく、映像で紹介します。言語は英語ですが、映像だけでも楽しめると思います。飼い主さんに返事をする姿がとてもキュートな猫ちゃんです。


引用元:巨大なメインクーン猫ショーンCooneryトーキング

まとめ

メインクーンは大きな体を持つ猫種ですが、性格は穏やかで人懐っこいです。他の猫とも仲良くでき、利口なためしつけもしやすいです。
遊び好きな性格でもあるため、その大きな体で家中を駆け回りキャットタワーなど高い所に登ることも大好きです。
マンションやアパートで飼われる方は、走り回って怪我をしないように部屋を片付け、防音対策をしっかりしてあげてくださいね。

error: Content is protected !!