猫との生活

猫が脱走してしまう原因と防止・迷子にならないために出来ること

近年では、猫は不慮の事故や感染症にかかるリスクを避けるために完全室内飼いを推奨されていますが、もともと野良猫だったり好奇心旺盛な猫は、飼い主の隙をついて脱走してしまうことがあるようです。

この記事では、猫が脱走してしまう原因や防止についてまとめてみました。

目次

猫が脱走してしまう原因

飼い主側の原因

うっかりミス

玄関や窓の閉め忘れといったうっかりミスによって猫が脱走してしまい、事故に遭ったり感染症になってしまったりそのまま帰ってこなくなってしまっては後で後悔してもしきれません。

知識不足

猫は網戸や扉などを簡単に開けてしまいます。

始めて猫を飼う飼い主さんの中には、そういったことを知らず脱走しないための対策をしていないことがあります。

猫にストレスを与えている

飼い主が外出しがちであまり構ってあげなかったり、人の出入りや騒音などが多く落ち着けない環境にしてしまっている場合、ストレスを抱えた猫が脱走しやすくなります。

猫の習性などによる原因

保護猫や元野良猫である

一度でも外で暮らした経験のある猫は、生まれた時から室内飼いの猫に比べると脱走しやすい傾向があるようです。

外での刺激を覚えていると退屈な室内を飛び出したい要求が大きくなります。

生後間もない子猫時代に保護された場合でも脱走したがる傾向が強いようです。

去勢や避妊をしていない

去勢や避妊手術をしていない猫は発情期がくると相手を求めて外に出たがります。

繁殖する予定が無い場合は、万が一脱走した時に予定にない妊娠をしてしまわないように早めに去勢・避妊の手術をしておきましょう。

好奇心旺盛

猫は好奇心旺盛な性格の子が多いです。

一軒家やマンションの1階に住んでいて、庭などに虫や野良猫がよく遊びに来るのが見える環境にいる猫は、外に興味が湧きやすく脱走しやすいようです。

ストレス

引っ越しや模様替えなどで大きく環境が変わってしまった場合、猫にとってストレスになり脱走することがあります。

多頭飼いしている場合、猫同士の相性が悪いことでストレスになってしまうこともあります。

猫が脱走しやすい場所

猫が脱走する原因は上記したようにいろいろありますが、特に気を付けたい場所を把握しておきましょう。

特に気を付ける場所

玄関

猫の脱走する場所で多いのはやはり玄関です。

いつもは猫が逃げない様に用心していても、飼い主が帰宅した時や来客や宅配便が来た時などに飼い主の一瞬の隙をついて脱走することが多いようです。

猫は窓からも脱走します。

窓は換気する時に開けることが多いため、網戸を破られたり窓や網戸を猫自身が開けて脱走することもあります。

部屋の窓にはしっかり脱走防止対策をしていても、身体の小さい猫はトイレやお風呂場の窓から脱走することもあります。

ベランダ

窓と同じようにベランダも換気のためや洗濯物を干すために開けることが多いため、普段しているストッパーを外している時に猫自身が窓や網戸を開けて脱走することがあるようです。

猫の脱走を防止・迷子にならないために出来ること

脱走防止グッズを取り入れる

猫の脱走を防止するには、以下のような対策があります。

  • 玄関とリビングの間にドアがある場合は、そのドアが閉まっているのを確認してから玄関を開ける
  • 網戸を破られない様にペット用のものに張り替え、棒などを入れて猫が開けられないようにする
  • ベランダなどに隙間がある場合は、フェンスを作ったりネットをかけて脱走出来ないようにする

しかし「猫は液体」と言われるように少しの隙間があれば、猫は私達の思いもよらない場所から脱走してしまう可能性があります。

猫の脱走防止対策としてDIYが得意で自作する方もたくさんいらっしゃいますが、グッズもたくさん販売されています。

玄関には扉やパーテーションなど、窓には網戸ロックやフェンスなど、ベランダにはバルコニーシェードやネットなどありますので、それらを取り入れるのもいいかもしれません。

壁や床を傷つけず、オーダーメイド出来る脱走防止扉を制作している専門店もありますよ。

猫が迷子になった時に戻ってこられる対策をする

何かあった時に勢いで脱走してしまった場合、外に出たことがない猫が迷子になってしまうことがあります。

野良猫と間違えられたり、捨て猫だと思って誰かが連れて行ってしまわないように普段から対策をしておきましょう。

首輪をする

どんな脱走防止対策をしても絶対に安全だということはありません。

万が一外に出てしまっても、首輪をしていれば野良猫と思われず、保健所に連れて行かれる可能性はずっと低くなります。

首輪に飼い主の連絡先をつけておくと、気付いた人が連絡をしてくれる可能性もあります。

マイクロチップを埋め込む

首輪の場合は何かの拍子に外れることがあるため、最近ではマイクロチップを埋め込むことが推奨されているようです。

脱走に限らず災害などで飼い主と逸れてしまった場合でも、保健所でマイクロチップの確認をしてくれますので、もし見た目が汚れたり痩せたりして違って見えたとしても飼い主の元に帰ってくる可能性が高くなります。

異物を身体に埋め込むのは可哀相と思う方もいるようですが、とても小さなものを皮下に埋め込むだけなので、猫にとっては皮下注射を打つのと変わらないとされています。

動物病院で埋め込むことが出来るため、去勢や避妊手術の際にしてもらう方が多いです。

費用は数千~1万円程度ですが、病院によりますので埋め込みたいと思う方は最寄りの動物病院で確認してみてください。

また、病院で説明はあるかと思いますが、マイクロチップを埋め込んだ後に登録用紙を日本獣医師会に送付しなければなりません

登録料も必要ですので忘れない様に手続きを行いましょう。

猫が脱走・発見した時にやること

いろいろ対策していたにもかかわらず猫が脱走してしまった場合、パニックにならずに以下のことをやりましょう。

猫が脱走した時にやること

近所を探してみる

外にほどんど出たことがない猫は、勢いで飛び出してしまった後初めて聞く音や見るものに怯え動けなくなっていることがあります。

家周辺の物陰、車の下、物置の中、木の上などに隠れていないか探してみましょう。

焦らないで帰ってくるのを待つ

何度か脱走経験のある猫は、お腹が空いたり気が晴れれば何事もなかったかのように帰ってくることもあります。

周りの環境にもよりますが、猫が帰ってきた時のために窓や玄関を開けておくのは不用心ですので、ご飯の時間や数時間置きに玄関やベランダの外にいないか確認するようにしましょう。

交番・保護猫センターに届け出する

次の日になっても見つからない、帰ってこない場合は保護されている可能性がありますので、近くの交番や動物愛護センター、動物病院などに問い合わせてみましょう。

張り紙をする

近所に猫の特徴を書いたり写真を載せた張り紙をしたり、配布して情報を集めます。

SNSなどで目撃情報を募集する手もありますが、張り紙やSNSには連絡が欲しいからと無暗に個人情報を記載すると個人を特定され悪用される危険性があるため、個人情報を書きすぎない様に注意しましょう。

ネットで情報を集める時には、個人のSNSよりも「保護猫(迷子猫) 掲示板」などと検索して専用のサイトを利用した方がいいかもしれません。

張り紙をする場合は貼った場所をメモしておき、無事見つかった時にはすぐに剝がすようにしましょう。

猫を発見した時にやること

大声を出したり駆け寄らない

見つかった喜びから、大声を出したり駆け寄ったりすると猫がさらに逃げてしまうことがあります。

ゆっくりと近づいても逃げる場合は、無理に追いかけずにお気に入りのおやつやおもちゃを使って猫の方から近づいてくるのを待ちましょう。

捕まえる時のための道具を用意する

普段は室内飼いで外に慣れていない猫の場合、外からの様々な刺激によって興奮している場合があります。

いつもは大人しくても捕まえる時に暴れる可能性があるため、バスタオルや大き目の洗濯ネット、キャリーケースなどを用意しましょう。

猫を家に連れ帰ってからすること

猫を無事家に連れ帰ったら、猫の様子をよく観察しましょう。

歩き方や動きに変なところがないか、ケガをしていないか、食事や排泄が前と変わらないかなどをチェックしましょう。

気になることがあれば、動物病院に連れて行きましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

猫は好奇心旺盛で外に興味津々でも、飼い主にとっては事故や感染症のリスクがありますので、脱走は防止したいところです。

外で暮らす猫は完全室内飼いの猫に比べ寿命が10年近くも短いと言われていますので、大切な愛猫に長生きしてもらうためにも、自作したものや市販のグッズを取り入れて脱走防止対策を行いましょう。

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