やきもちや嫉妬の感情がある猫の行動
猫の性格にもよりますが、子供の頃から飼い主と一緒に過ごしている猫は飼い主のことを母親だと思っていますので、特にやきもちや嫉妬の感情を抱きやすいようです。そんな感情を持った場合、猫はどのような行動をとるのでしょうか。
鳴いてアピールする
「遊んで」や「構って」と鳴いてアピールすることは、猫がやきもちや嫉妬をしている時の行動の1つとして挙げられます。別のことやペットなどに向いている飼い主の関心を自分に向けさせるため、自分の存在や感情を鳴くことでアピールしていると考えられています。
視界に割り込んでくる
飼い主がTVを見ているとTVの前に座ったり、本や新聞を読んでいるとその上に座って動かなかったり、PCの作業をしているとキーボードの上や膝に乗って来たりすることがあります。これらの行動は、自分を飼い主の視界にわざと割り込ませることで、自分が構って欲しいことややきもちを焼いていることをアピールしていると考えられています。
遠くから見つめてくる
積極的に鳴いたり視界に入り込んだりといった行動を取れない子やプライドが高くて自分がやきもちや嫉妬していると思われたくない子は、遠くからじっと飼い主を見つめてアピールすることがあります。見つめる表情は、不機嫌そうな拗ねたような表情をしています。
やきもちや嫉妬の感情を相手にぶつける
多頭飼いをしている場合、やきもちや嫉妬の感情を抱いた猫はその対象となる相手に喧嘩をしかけることがあります。「飼い主は私のものなのに邪魔しないで!」というような気持ちなのかもしれません。
飼い主を無視する
猫のアピールに気付かず放置した場合、猫はあからさまに不機嫌になり名前を呼んでもこちらにお尻を向けて無視することがあります。撫でようとしても拗ねた仕草をしたりそっけない態度をとったりして「私は怒っています」とアピールします。
飼い主を噛む
やきもちや嫉妬の感情が大きく、ストレスを抱えるようになると飼い主を噛んだり、猫パンチをしてくることがあります。「自分がこんなに寂しい思いをしているのにどうして気付いてくれないの!」という感情からかいつもより攻撃的な行動をとるようになります。また、普段は甘えるのに、飼い主が外で他のペットの匂いをつけて帰って来たりした場合もすぐにその匂いを嗅ぎ分け、攻撃的な行動を取ることがあります。
トイレ以外で粗相をする
普段はきちんとトイレで出来るのに、他のペットに対して自分の縄張りであることをアピールしたい時や飼い主の関心を引くためにわざとトイレ以外の場所で粗相をしたり、棚などに飾ってある物を落としたりといった行動をとることがあります。この場合は、ストレスが高くなっていますので怒鳴りつけたりせず、猫がどうしてこのような行動をとったのかを考えてみましょう。
家出をする
猫や飼い主にとって最悪のケースです。「居場所が無い」「家にいても構ってもらえない」と感じた猫は、家を飛び出してしまうことがあります。
やきもちや嫉妬の感情を鎮めるには
一緒に遊んであげる
猫は「構って欲しい」「自分に気付いてほしい」という感情からやきもちや嫉妬の感情を抱いています。甘えん坊や寂しがりな性格の子が特に感情を抱きやすいため、大好きな飼い主が一緒に遊んでくれる、構ってくれることが一番の対処法になります。
抱っこしてあげる
甘えん坊で寂しがりな性格の子は、飼い主があまり構ってあげないとやきもちや嫉妬の感情以外に、孤独感も抱いてしまいます。抱っこが好きな子の場合は、優しく話しかけ抱っこしたり膝の上に乗せてあげてお互いのぬくもりを感じることで、その気持ちを和らげてあげることが出来るでしょう。
撫でたりブラッシングをしてあげる
やきもちや嫉妬の気持ちが大きすぎて拗ねてしまった場合、おもちゃで遊ぼうとしても無視する子もいます。そんな時は、愛猫の好きな箇所を優しく撫でてあげたりブラッシングしてあげたりしてあげましょう。気持ちが良くなると猫の頑なな感情も和らぐでしょう。
おやつでご機嫌をとる
おやつで拗ねた気持ちをはずらかすのも定番の対処方法です。ただし、猫は頭が良いので拗ねた態度をとるとおやつが貰えると覚えてしまうとやっかいですし、食べ過ぎは猫の健康に良くないため与えすぎには気を付けましょう。
やきもちや嫉妬の感情が解消された時の行動
ペロペロ舐めてくる
猫が手や顔をペロペロと舐めてきてくれたなら、それは飼い主へ「私の気持ちに気付いてくれてありがとう」と感謝の気持ちを伝えるための行動です。猫のやきもちや嫉妬の感情は鎮まりましたので、あなたからも「ありがとう」と言ってあげて下さいね。
甘えた声で鳴く
よく鳴く子の場合は、甘えた声で鳴いたり喉を鳴らして飼い主に気持ちを伝えてきます。優しく穏やかな表情で飼い主に甘えてすり寄ってきたなら、やきもちや嫉妬の感情は鎮まっていると思っていいでしょう。
お腹や膝の上に自分から乗ってくる
猫が自分から飼い主のお腹や膝の上に乗ってきた場合は、やきもちや嫉妬の感情は鎮まっています。「もっと一緒にいたい」「もう怒ってないから撫でて欲しい」という気持ちから、猫は飼い主の温もりを感じようとお腹や膝の上に乗ってきます。
甘噛みをする
やきもちや嫉妬の感情を抱いている時の噛み方とは、表情や強さが違います。その表情は穏やかで飼い主の手にじゃれつき、優しく甘噛みします。甘噛みは猫の愛情表現の1つなので、この場合はやきもちや嫉妬の感情は鎮まったと思ってよいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。やきもちや嫉妬の感情を抱きやすいのは、子供の頃から一緒にいて飼い主のことを母親だと思っている子や、甘えん坊や寂しがりな性格の子が多いようです。日々忙しくてあまり愛猫を構ってあげられない方は、あまりにも放置をしてしまうと強いストレスを感じて過剰なグルーミング行動をしたり、食事をしなくなったりといった異変をきたすことがありますので、猫がやきもちや嫉妬の感情を抱いていないか日頃から様子を見て気にかけてあげるようにしてあげてくださいね。