ヨークチョコレートについて

ヨークチョコレートは、黒の被毛のオスと白黒の被毛のメスから偶然生まれたチョコレート色の猫が基礎となった猫種です。 ヨークチョコレートについてもっと詳しく見ていきましょう。	♦基本情報♦ 原産国：アメリカ ボディタイプ：ロング＆サブスタンシャルタイプ 被毛のタイプ：長毛種（セミロング） 体重：オス　6.3～7.2㎏、メス　4.5～5.4㎏ 寿命：不明（一般的な猫の寿命は約15年） 公認団体：CFF、CCA

ヨークチョコレートの歴史

ヨークチョコレートの歴史は、1983年にニューヨークで発見されたチョコレート色の子猫から始まりました。子猫の両親の被毛色は、オスが黒の長毛種でメスが白黒の長毛種でした。やがてこの子猫が成長し黒猫の長毛のオスと交配したところ、生まれた2匹のうち1匹は母猫と同じ様なチョコレート色で、もう1匹はチョコレートとホワイトが混じった被毛色でした。子猫が発見された家は元は酪農業を営んでいましたが、この猫の被毛色に興味を持った家主は農場をキャッテリーに改装して繁殖計画を進め、1989年に開催されたキャットショーに出陳したところいきなり優勝してしまいました。これによって家主は、このチョコレート色の猫を品種として確立することを決め育種を行った結果、1992年にCFF（Cat Fanciers Federation）で、1995年にはCCA（Canadian Cat Association）でチャンピオンシップステータスを獲得しました。名前は家主の故郷であるニューヨーク州の「ヨーク」と被毛色の「チョコレート」色が由来となっています。

ヨークチョコレートの特徴

ヨークチョコレートは、長めの首と筋肉質でがっしりとした身体を持つロング＆サブスタンシャルタイプの体型をしていて、尻尾は先に向かって細くなっています。後ろ足は前足よりも少し長く、四肢もしっかりしており丸みを帯びています。頭部も丸みがあり、ふわふわの房毛（タフト）がある大き目の耳と大きなアーモンド型の目を持っています。羽毛のような柔らかい被毛は、首や胸元で厚くなっていて、大きめの体格でもあるためどっしりとした印象を与えます。

ヨークチョコレートの性格

　友好的で落ち着きがある

ヨークチョコレートは友好的な性格のため他のペットとも仲良く出来ます。飼い主のことが大好きなため、抱っこや撫でられるのが好きでよく飼い主の後をついて回ります。そのため、放置してしまうとストレスを抱えてしまうことがあります。

　活発で水遊びが好き

ヨークチョコレートは、狩りの能力が優秀で運動量が多く、水遊びが好きな猫です。そのため、シャンプーも怖がらず比較的楽と言われています。

ヨークチョコレートの被毛や目の色

ヨークチョコレートの被毛は、羽毛のように柔らかいセミロングの長毛ですが抜け毛は比較的少ないため、1週間に2、3回ブラッシングしてあげましょう。海外では、夏季の湿気や毛玉を嫌いサマーカットにしてあげる飼い主が多いようです。カラーは、チョコレートもしくはライラックのソリッド（単色）か、チョコレート＆ホワイトもしくはライラック＆ホワイトのバイカラー（2色）が認められています。
大きなアーモンド型の目の色は、ゴールドやグリーンです。

ヨークチョコレートのかかりやすい病気

　腎不全

腎臓が徐々に炎症を起こして機能が低下していく病気です。

　心筋症

心臓の筋肉に異常が起こり心臓の働きが低下することで全身に血液を送る働きが出来なくなる病気です。

　尿路結石症（尿石症）

腎臓から尿管、膀胱、尿道の中に結石や結晶が出来、傷つけたり詰まったりすることで血尿が出たり、膀胱炎を引き起こしてしまう病気です。

ヨークチョコレートを飼うのに気をつけること

　ストレスに気を付ける

ヨークチョコレートはスキンシップを好む猫のため、あまりにも放置しすぎるとストレスを抱えてしまいます。ストレスは様々な病気の原因になるため、外出しがちなご家庭では多頭飼いを検討したり、甘えてきた時にはたくさん構ってあげるよう心掛けましょう。

　室内環境

ヨークチョコレートは、活発で運動が好きな猫種です。走り回れる空間と上下運動が出来るキャットタワーを用意してあげましょう。水遊びが好きですが、必ず飼い主が側にいる時のみ遊ばせ、外出時には戸締りを徹底しましょう。食べることが大好きなので運動不足になると肥満になりやすいです。スキンシップを兼ねて一緒に遊んであげてくださいね。

ヨークチョコレートの動画

ヨークチョコレートの魅力を言葉だけではなく、映像で紹介します。動画の言語は英語ですが、映像だけでも楽しめると思います。

まとめ

ヨークチョコレートは名前も美味しそうですが、見た目も美味しそうなチョコレート色をしています。落ち着きがあって、飼い主に撫でられたり抱っこされるのが大好きな性格でもあるため海外では人気があります。ちなみに、私も大好きな食べられる方のチョコレートは、猫にとっては毒で食べてしまうと中毒症状を起こしますのでご注意を。