イジアンは、ギリシャではありふれた猫ですが環境の変化に強く、自然発生した猫のため身体が丈夫と言われています。 イジアンについてもっと詳しく見ていきましょう。 |
♦基本情報♦ 原産国:ギリシャ・キプロス島 被毛のタイプ:シングルコートの短毛種 体重:オス 4~4.5㎏、メス 3~4㎏ 寿命:9~12歳 公認団体:ー |
イジアンの歴史
イジアンは、古代ギリシャから存在する猫ですが、ブリーディングされたのは1990年代になってからで、近代ギリシャ猫協会に認定されましたが世界的にはまだ認知されていない猫種です。ギリシャ国内ではよく見かけるありふれた猫で、田舎ではネズミなどの害獣駆除のために飼われている、自然発生した猫です。
イジアンは、英語では「Aegean」と表記され、地中海の一部を構成するエーゲ海「Aegean Sea」から名づけられたと言われています。
イジアンの特徴
イジアンは、現在でもネズミ捕りとして活躍しており、運動神経が良く筋肉質でがっしりとした身体をしています。胴体は長く尻尾は中程度の長さで、足先は丸みを帯びています。
先端が丸みを帯びた耳を持っており、アイラインに囲まれたアーモンド型の目をしています。
見た目は日本猫によく似ていますが、キクラデス諸島というギリシャ本土の南東にある220以上からなる島で自然発生した猫のため、水を怖がらず上手に泳ぐことが出来る子も多いようです。
イジアンの性格
賢く適応能力が高い
イジアンは賢いためしつけがしやすく、あまり激しいいたずらもせず、留守番も上手にしてくれます。長く野良猫として生きてきたため、どんな場所や環境にでもすぐ対応できる高い適応能力があります。ギリシャは観光地として有名であるため観光客と仲良くなったり、地元の漁師から魚を分けてもらったりと生きていく中で社交性を身に着けたのかもしれません。
人懐っこくて甘えん坊
適応能力が高いこともあり、飼い主にもすぐ慣れて甘えてきたり、他のペットとも友好的に暮らすことができます。
イジアンの被毛や目の色
イジアンの被毛はアンダーコートがないシングルコートの短毛のため、抜け毛は少なく被毛の手入れは難しくありません。カラーは、ホワイトが全体の1/3~2/3程度入っていて、その他の色はブラック、クリーム、ブルー、レッドが多く、パターンは、牛柄の様なバイカラー(二色)やキャリコ(三色)が多いようです。
目は周りがアイラインで縁取られているアーモンド型で色はグリーンです。
イジアンのかかりやすい病気
イジアンは、自然発生した猫種のため遺伝性疾患がない丈夫な猫と言われています。食事管理や運動不足をしないように心掛け健康で長生きできるようにしてあげましょう。
糖尿病
膵臓で作られるインシュリンというホルモンの働きが悪くなり、血液中の糖が多くなってしまう病気です。
腎不全
腎臓が徐々に炎症を起こして機能が低下していく病気です。
イジアンを飼うのに気をつけること
食事
漁師から魚を分けてもらっていたりするため、比較的魚が好きな子が多いようです。ですが、これも個体差がありますので様子を見てフードを選びましょう。
室内環境
イジアンは野良猫の様な暮らしをしているため、完全室内外にすると運動不足になってしまいます。走り回れる空間や高低差のあるキャットタワーを設置し、飼い主が好きなのでコミュニケーションを兼ねておもちゃなどを使ってたくさん遊んであげましょう。
水場に注意
海に囲まれた地域に住んでいるため水を怖がらない子が多いですが、全ての子が好きというわけではありません。水が嫌いな子もいますのでシャワーなどは様子を見てしてあげましょう。また、水で遊んでいる時は思わぬ事故に遭うこともありますので、水場に入るのは飼い主が側にいる時だけにして、外出する時は水場に入れない様に戸締りを徹底しましょう。
イジアンの動画
イジアンの魅力を言葉だけではなく、映像で紹介します。言語は英語ですが、映像だけでも楽しめると思います。
引用元:Aegean | Cats 101
まとめ
イジアンは賢いためしつけがしやすく、抜け毛も少なくてお手入れが楽であり、環境の変化にも適応でき、基礎疾患が無い丈夫な猫のためとても飼いやすいい猫種です。しかし、残念ながら日本で入手するには、扱っているペットショップやブリーダーがいないため非常に困難です。現地で入手する場合は、数万円で取引されていますが、国内に持ち込むための費用もかかり手続きも煩雑です。
今後、各国の猫登録団体から公認され、知名度が上がれば入手しやすくなるかもしれませんね。