キャットフードの改良や医療技術の発達などにより、猫の寿命は年々延びています。
愛猫と一緒に生活できる期間が長くなるのは嬉しいですが、できれば病気も無くいつまでも若々しくいて欲しいものです。
それには日々の生活をどう過ごしているのかが大切になってきます。
この記事では、猫の老化を早める可能性のある行動について紹介しています。
猫の老化を早める可能性のある食生活
・年齢に合わない食事を与える
猫のフードで年齢別になっているものは、その年齢にあった栄養バランスが考えられているので年齢にあったものを与えましょう。
シニア猫に成長するのに必要な栄養がたっぷり入った仔猫用のフードを与えると肥満になったり、逆に仔猫にシニア猫用のフードを与えると栄養失調になったりなど病気の原因となります。
また、年齢に合っているフードでも食べさせすぎると老化を促進する物質の1つである「活性酸素」を余計に作り出してしまいます。
・猫用ではない食べ物を与える
飼い主の食事の時に愛猫が欲しがるからといって、人の食べ物をむやみに与えてはいけません。
人にとっては無害でも猫が食べると中毒を起こす食品は意外と多くあります。
しっかりとした知識を得たうえで野菜などを少し加えたりする程度なら問題ありませんが、人の食べ物は中毒を起こすものの他に猫にとっては全体的に塩分が多いものが多く、腎臓病の原因となる可能性があります。
また、犬など他のペットと多頭飼いをしている場合は、他のペットのフードを代用してはいけません。
犬や他の動物に必要な栄養素と猫に必要な栄養素は違うため、栄養過多や栄養不足になり老化を早める可能性があります。
・水分量が少ない
猫はもともと水をあまり飲みませんが、水分不足になると泌尿器系の病気になったりして身体に負担がかかり老化を早める原因になります。
解消法としては、水飲み場を複数設置したりフードに水分を混ぜたり、ウェットフードを与えたりなどがあります。
冬季など水が冷たすぎる場合はぬるま湯にしてみるのもいいでしょう。
猫の老化を早める可能性のある行動
・身体を動かさない
人と同じように老猫になって身体を動かさないでいると四肢の衰えが速くなります。
若い時に比べて睡眠時間も長くなりますので、起きている時はあまり激しくない程度に一緒に遊んであげるようにしましょう。
若い時ほどでなくていいので、たまには新しいおもちゃや新しい遊びなどをして適度な刺激を与えてあげるようにしましょう。
・飼い主が過保護にしすぎる
老猫になってくると、若い時に比べて行動するのに時間がかかるようになります。
しかし、大変そうだからと何でも飼い主が手助けをしてしまうと最低限の運動さえ減ってしまい、猫の老化が進行する可能性があります。
水飲み場やトイレはいつも寝る場所の近くに必ず1つは置くようにし、時間がかかっても基本的な行動は猫自身にさせるようにしましょう。
猫の老化を遅らせるケア
・体重が増えすぎないよう食事管理をする
フードが年齢に合ったものでも運動量が少なかったり、去勢や不妊手術をした後は肥満になりやすくなります。
肥満は様々な病気の原因になり、いろいろな臓器や四肢の負担が増え老化を早めることに繋がります。
たまにご褒美としておやつを与える程度なら良いですが、極端に体重が増えるようなフードやおやつの与え方をしたり、運動を全然させないなどが無いように心掛けましょう。
・デンタルケアをしっかりする
仔猫の時からしつけないと成猫になってからは嫌がって難しくなる場合がありますが、猫のデンタルケアはとても大切なケアです。
猫の歯石は約24時間ででき、ケアがしにくくなる歯石は2、3日程でできてしまうため、歯石ができないように週に3回以上行うのが理想です。
デンタルケアをしないことで歯周病になってしまうと口内環境が悪化するためフードを食べなくなり、それによって体力が落ちて動かなくなり老化を促進させてしまいます。
心臓病や腎臓病、尿路結石症などの病気に比べるとあまり重いものではないと感じるかもしれませんが、歯周病対策もしっかりと行うことを心掛けましょう。
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猫の歯周病
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・コミュニケーションをとる
猫はあまりにも放っておかれるとストレスを感じる子が多く、年をとっても飼い主とのスキンシップを必要としています。
嫌がっているのに無理やり抱っこしたりするのはNGですが、グルーミングをする時間が減っているなら、コミュニケーションを兼ねてブラッシングしてあげましょう。
膝に乗るのが好きな子なら、乗せて首回りや耳の辺りを優しく撫でてあげたりしてもいいと思います。
寂しさのあまりふさぎ込んで老化を促進させないように、適度なスキンシップを取るように心掛けましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
猫の老化を早めないためには日頃から猫の様子を観察し、食事の管理やコミュニケーション、ケアをしっかりと行うことが大切です。
大切な家族の一員である愛猫には、いつまでも元気いて欲しいものですね。