猫について

猫の鼻について

猫の嗅覚は人間の1~10万倍と言われています。
猫の鼻はいつもひんやりと濡れているイメージですが、実はそうではありません。
猫が寝ている時や、起きたばかりの時は乾燥していることが多いです。
また、一日の中で濡れ具合は変化しています。
猫の鼻は鼻腔内部から涙や分泌液が染み出ているため濡れているのですが、それには重要な役割があります。
猫の鼻
目次

猫の鼻の役割

 匂いを嗅ぎ分け自身の体を守る役割

花の匂いを嗅ぐ猫 猫の鼻は濡れていることで匂いの分子を捉えたり、ウイルスや細菌などから自身の体を守る役割をしています。
猫がご飯を食べる前などにクンクンするのは、この鼻によって食べても大丈夫なものなのかを判断するためなのです。
また、猫は味覚はあまりよくありませんので、優れた嗅覚でご飯を味わっているのかもしれません。

 温度を感知する役割

温度を感じる猫 猫の鼻はたった0.5℃の温度の変化を感じ取ることが可能と言われています。
猫を見ていると「一番居心地がいい場所を知っている」と感じることはありませんか?
猫は夏には涼しくて居心地がいいと感じる場所を、冬なら一番暖かい場所を優れた鼻で見つけているのです。

 コミュニケーションの役割

挨拶する猫 猫同士で鼻をくっつけているのを見たことがありませんか?
これは相手の情報を得るための挨拶のようなものと言われています。
相手が敵なのか味方なのかの判断や優位に立てるのか劣勢なのかの判断、相手がどんなところにいたかなど、いろいろな情報を得ているのです。
多頭飼いで馴染みのある猫同士が頻繁にこのような行動をする場合は、お互いが信頼しあっている証です。
また、飼い主に対して鼻を近づけてきた時は、飼い主に何かして欲しいと思っているようです。
帰宅時にしてくるなら「早くご飯が欲しい」や「遊んでほしい」、まったりしている時なら「撫でて欲しい」などと感じているため、その要求に応えてあげるとよりよい関係が築けるでしょう。

猫の鼻からわかる健康状態

猫の鼻は活動している時には濡れていて、寝ている時は上記の役割をする必要が無いため乾燥しています。
しかし、明らかにいつもと違う場合は病気かもしれません。

 鼻水が出ている

猫の鼻は濡れていますが、鼻水が出ていたりくしゃみをしている場合は風邪や鼻炎などの可能性があります。
ウイルスやアレルギーなど様々な原因によって治療法が異なるため、動物病院に行きましょう。

 鼻がひび割れている

猫の鼻は寝ている時や寝起きは乾燥していますが、活動時にも乾燥していたりひび割れている場合は室内が乾燥しすぎていたり、脱水症状を起こしている可能性があります。
室内の乾燥は加湿器などで対処できますが、脱水症状で食欲が低下して元気がなかったり、下痢や嘔吐している場合は速やかに動物病院に行きましょう。

 鼻血が出ている

速やかに動物病院に行きましょう。
感染症や疾患、傷や炎症などで起こるため、放置していいものではありません。

 鼻の穴が狭くなっている

呼吸をするたびに鼻が鳴っていたり、呼吸がし辛そうな場合は「鼻腔狭窄(びくうきょうさく)」という病気かもしれません。
おもにペルシャやヒマラヤンなどいわゆる鼻ぺちゃさんな猫種がなる病気です。
その他腫瘍などで狭くなっている場合もありますので、異常を感じたら動物病院に行きましょう。

猫の鼻の汚れとお手入れ

猫の鼻くそ 茶~黒色の塊は鼻くそですが、濡れたガーゼやコットンをぬるま湯で濡らして拭いてあげれば綺麗になります。
鼻の奥に入り込んでいるものは無理矢理取らずにそのままにしておくか、気になるようでしたら動物病院で取ってもらいましょう。
この茶~黒色の塊の色は、ポリフィリンと呼ばれる成分が含まれているからだと言われています。
このポリフィリンは血液や血液から生成される涙、唾液、尿などにも含まれる成分です。
猫の鼻は鼻腔内部から涙や分泌液が染み出て濡れているため、このポリフィリンが酸素や日光にあたることで色が変化すると考えられています。

まとめ

猫の鼻の役割
 ・匂いを嗅ぎ分け自身の体を守る
 ・温度を感知する
 ・コミュニケーションを取る
猫の鼻が濡れている:活動時には正常
猫の鼻が乾燥している:寝ている時や寝起きは正常
鼻水や鼻血、脱水症状、下痢、嘔吐、食欲低下時は速やかに動物病院を受診する

猫の鼻にはいろいろ重要な役割があります。
猫の鼻のお手入れをしながら健康状態を把握し、より良いコミュニケーションを取ってくださいね。

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