猫を飼っているととても癒されますが、帰宅して玄関のドアを開けた瞬間臭いが気になる場合があります。
この記事では、その臭いの原因と対策について紹介しています。
猫の臭いと臭いの原因
猫の臭い
猫自体には強い臭いはありません。
猫はもともと狩りをして生活してきた動物なので、獲物に近づくのに自分の臭いが強いと獲物に気付かれ逃げられてしまいます。
そのため、猫は起きている時間の10~30%をグルーミングという毛づくろいに費やし、被毛を舐めて自分の臭いを消します。
また、猫は日向ぼっこが大好きで陽に当たることで雑菌の繁殖を防ぎ、体臭を消しています。
臭いの原因
臭いの原因には、次にあげられるような猫自身のものと、飼い主のお手入れ不足によるものが考えられます。
分泌液
猫には自分の縄張りを主張するための「マーキング」という習性があります。
このマーキングの際に肛門付近から分泌する液がかなりきつい臭いをしています。
飼い猫の場合は、マーキングの必要が無いためこの分泌液を自分の意思で出すことはほとんどないのですが、時々「肛門絞り」と呼ばれる分泌液を絞り出す作業をしていない場合、体内で分泌液が溜まってしまい自然と溢れ出てしまうことがあり、この場合きつい臭いを発してしまうことがあります。
病気
肛門付近や性器の病気にかかっている場合にきつい臭いがする時があります。
また、歯周病や体調不良で内臓が弱っている場合は口臭がきついことがあります。
臭いの他にトイレの使用状況や飲食の状態、普段の行動などを見て病気が疑われる場合は動物病院に連れて行ってあげましょう。
グルーミング不足
老猫になってグルーミングをあまりしなくなってしまうと、菌が皮膚や被毛に残り臭いを発してしまうようになります。
被毛に艶がなくなりボサボサな状態であれば、ブラッシングやシャンプーをして綺麗な状態を保つようにしてあげましょう。
トイレ
飼い主がトイレの掃除を怠った場合は、猫がトイレを我慢して病気になったり他の場所で粗相をする場合があるため、いつも清潔に保つように心掛けましょう。
フード
安いフードやおやつは消化が悪く、硬い便になったり臭いがきつくなったりすることがあります。
できれば愛猫の健康のためにも良質のフードを食べさせてあげましょう。
臭いを抑えるための対策
・健康診断
猫の病気には、一度悪くなってしまうとその状態を留めるだけで治らない病気もあります。
定期的に健康診断を受けることで病気の早期発見ができるため受けるように心掛けましょう。
また、健康診断の際に「肛門絞り」について気になる方は、やり方など確認してみましょう。
・シャンプー
あまりグルーミングをしない子や長毛で肛門周りを汚しやすい子の場合は、定期的にシャンプーするようにしましょう。
水が嫌いな子の場合はストレスになる場合があるので、部分的にやるなど短時間で済ませるように工夫してみましょう。
・トイレ
一番の臭いのもとは排せつ物です。
仕事などがあり日中家にいない場合は仕方ありませんが、できれば排泄の度に臭いの原因である便や尿を取り除いた方が部屋に臭いが染みつかずに済みます。
また、定期的にトイレ砂を全て取り換え、その際にトイレ自体も洗うようにしましょう。
・フード
食べ残したフードをずっと放置することも臭いが染みつく原因になりますので、食べきれるだけのフードを与えるようにして、食べ終わった食器はすぐに洗い清潔にしておきましょう。
・掃除
定期的に掃除をし換気をして、臭いが室内に籠らないように心掛けましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ずっと猫と暮らしているとあまり臭いに気付かなくなってしまいますが、長時間家を空けて帰宅すると臭いが気になる場合があります。
毎日忙しくしていると大変ですが、室内をいつも清潔に保つことを心掛けるようにしましょう。