猫の種類

ドンスコイについて

ドンスコイは、ロシアが原産国の毛が生えないタイプの猫種です。
ドンスコイについてもっと詳しく見ていきましょう。

♦基本情報♦

原産国:ロシア

ボティタイプ:セミフォーリンタイプ

被毛のタイプ:無毛種

体重:オス 3.5~4㎏・メス 2.5~3㎏

寿命:10~13年

公認団体:TICA、WCF、FIFe

ドンスコイ
目次

ドンスコイの歴史

ドンスコイの歴史
ドンスコイの歴史は、1987年にロシアのある川のほとりで少年達にいじめられていた猫が始まりと言われています。その猫は無毛で、可哀相に思ったある女性が助けてペットにしました。やがてその猫は子猫を生みましたが、生まれた子猫も無毛で中には毛が生えている子もいましたが、成長とともに毛が抜け落ちてしまいました。飼い主の女性は、毛が無く身体が丈夫ではない子猫は病気に違いないと思い処分を考えましたが、その噂を聞きつけたあるブリーダーが無毛の猫達を引き取り繁殖計画を進めました。ドンスコイの初期の名称は「ドン・スフィンクス」で、1997年にWCFに公認された際にはこの名前で登録されています。「ドン」は、最初に猫が発見された場所の近くに流れる川の名前で、「スフィンクス」は無毛の猫として知られるカナダが原産国の猫種が由来しています。2005年にTICAに公認される際に「ドンスコイ」として登録されました。

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ドンスコイの特徴

ドンスコイの特徴
ドンスコイの身体は、四肢が長く前足より後ろ足の方がやや長めで、水かきがついています。首や身体がしっかりとしていて筋肉質のセミフォーリンタイプの体型です。くさび型の頭部は垂直に走る縦皺が目立ちます。平らな額に頬骨は高く張りがあり、頭部の両端についた耳は大きく、目は釣り上がり気味のアーモンド型をしています。
一番の特徴は毛のない被毛です。見た目が似ているスフィンクスとの違いは、スフィンクスの遺伝子は劣性遺伝子のため無毛の子が生まれにくいのに対して、ドンスコイの遺伝子は優性遺伝子のため繁殖での出現率が高いことと、スフィンクスは髭が生えず全身に産毛が生えていますがドンスコイには髭が生え毛が無いことです。
一般的な猫は足の裏にしか汗腺を持っていませんが、ドンスコイは体中に汗腺を持っているため全身で汗をかきます。夏は汗をかくことによって体温調整をして、冬は胸部と尻尾の先に被毛が生えるという特徴も持っています。皮膚は弾力があり、毛が無い分皮膚から直接体温を感じることが出来ます。被毛のパターンは4種類あります。

ラバーボールド 無毛で生まれ、一生毛が生えずに育ちます。
フロックド セーム皮のような毛が生えて生まれるが、生後3年のうちに抜け落ちます。
ベロア 頭の一部が無毛で生まれ、生後1年間は羊のようなカールした毛が生えるが生後3年のうちに抜け落ちます。
ブラッシュ 生後3年までは毛が生えていますがその後抜け落ちます。冬になると胸部と尻尾にのみ毛が生えます。

ドンスコイの性格

ドンスコイの性格

 穏やかで友好的

ドンスコイは穏やかで人見知りをしないため、飼い主以外の家族や他のペットとも仲良く暮らせます。

 活発で運動好き

ドンスコイは、活発で好奇心旺盛なため家の中を探検したり飼い主と遊ぶことが大好きです。

 依存心がやや強く寂しがり屋

ドンスコイは寂しがり屋のため、飼い主がいつも外出していて留守が多いご家庭には向かない猫種です。他のペットとも仲良く出来るため多頭飼い出来ますが、飼い主が大好きで依存心がやや強いところがあるため、他の子ばかり可愛がっていると嫉妬してしまうことがあります。

ドンスコイの被毛や目の色

ドンスコイの被毛や目の色
ドンスコイは無毛のため抜け毛の心配はありませんが、皺の多い皮膚は汗をかきやすいため、定期的に濡れたタオルなどで身体を拭いてあげましょう。また、日焼けに弱いため直接日が当たらない場所を用意してあげましょう。被毛というよりは皮膚のカラーになりますが、ピンク、ライラック、フォーン、タビー、キャリコなどいろいろあります。
目の色も皮膚の色に準じていろいろあります。

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ドンスコイのかかりやすい病気

ドンスコイのかかりやすい病気

 皮膚病

ドンスコイは毛が無いため、怪我をしやすく直射日光にも弱く、汗をかくため皺に汚れが溜まりやすく皮膚病を発症しやすいと言われています。

 腎不全

腎臓が徐々に炎症を起こして機能が低下していく病気です。

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ドンスコイを飼うのに気をつけること

ドンスコイを飼うのに気をつけること

 ストレスに気を付ける

ドンスコイは寂しがり屋で飼い主にやや依存するところがありますので、コミュニケーションを兼ねて日頃から皮膚の状態を見てあげ小まめに身体を拭いてあげたり、おもちゃで遊んであげたりしてストレスを溜めない様にしてあげましょう。

 室内環境

ドンスコイは、特に子猫~若猫の頃は大変活発です。飼い主に構って欲しくて高い所から飼い主に向かって飛び降りてきたりすることもありますので、走り回れる空間とキャットタワーを用意してあげましょう。寒さに弱いため冬は室温管理に気を付け、夏は強い日差しを浴びない様に日陰の場所を作ってあげるなどの工夫をしましょう。

ドンスコイの動画

ドンスコイの魅力を言葉だけではなく、映像で紹介します。言語は英語ですが、映像だけでも楽しめると思います。


引用元:Cats 101 Animal Planet - Donskoy ** High Quality **

まとめ

ドンスコイは見た目のインパクトが強いですが、穏やかで賢くとても飼いやすい猫種です。現在国内では入手が難しいですが、珍しい猫を飼いたいと思っている方にはお勧めの猫種です。

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